回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社八木製作所
成果加工時間(製品A・100個) 9時間→7時間
| 事業者名 | 有限会社八木製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1960年 |
当社は旋盤加工を中心に丸物加工部品を製造し、ミシン部品、軽トラックのエンジン部品、モーターシャフトの研磨、機械装置部品などを多品種製造している。主な取引先は株式会社日進製作所、ダイヘン産業機器株式会社などで、最終納品先はホンダ技研工業やパナソニックである。切削加工業界では形状の複雑化と品種の多様化が進む一方、短納期化とコストダウンが求められている。海外での低コスト生産や大手企業の内製化が進み、不採算や人手不足による厳しさも増している。
抱えていた課題
やったこと
新規の最新鋭CNC旋盤XL-100を導入し、加工工程の効率化を図った。導入機の取付工具は8本から12本に増え、段取り替えの回数を減らせるようになった。背面加工を同一機で行えるようにして、ジョイント部品などの加工の段取り替えと工数を削減した。段取り時間は製品ごとに60分や90分から15分に短縮され、段取り替えの時間は約80%削減された。
導入した設備により、複雑な加工品の加工時間と段取り時間が大幅に減り、新規の加工製品を受注できる環境が整った。小ロットの製品を短納期で加工できるようになり、製品によっては朝の注文で当日出荷も可能になった。基盤部品の生産力が強化され、増産にも対応できるようになった。段取り替えの削減により、現状の要員のままで生産性と受注能力を高められるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません
旋盤加工を中心に丸物部品を製造してきた実績と、新型旋盤導入で小ロット多品種対応を強める方向が読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
形状の複雑化・多品種化、短納期化の市場動向を踏まえ、加工時間や段取り時間の数値で自社の強みを示している。
複雑形状の加工ロスタイムや失注という課題を示し、段取り時間60分から15分、1日段取り3.5時間から0.75時間への削減など数値で解決策を示している。
リードタイム2割8割削減や段取り時間約80%削減、100個あたり加工時間9時間から7時間など具体的な目標値が示されている。
少人数での体制と増員に頼らない方針はうかがえるが、人材や事務処理能力の確保体制は具体的に書かれていない。
小ロット多品種の短納期提供、医療機器など新分野への進出という顧客ターゲットと選ばれる理由が書かれている。
新規顧客獲得や新分野進出の方向は示されているが、遂行スケジュールや課題解決の方法は具体的に書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
複雑形状や小ロット多品種の高付加価値加工に取り組む方向は読み取れるが、高価格化の水準は数値で示されていない。
公開情報では判断できません。
100個あたり加工時間の短縮や製品単価の数値があり、設備投資に対する生産性向上の効果が具体的に読み取れる。
背面加工の自動化は示されるが、デジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。
公開情報では判断できません。
地域内での地位確立という方向性はうかがえるが、地域の特性や雇用創出との関係は具体的に書かれていない。
既存顧客の取引増大とともに、小ロット多品種製品の短納期調達が生じたメーカーや商社などを中心に新規顧客の獲得を図る。類似品の受注を増やし、医療器関係など新分野への進出も図る。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
既存の加工工程を検討し、工程集約と加工時間短縮を図るとともに、最小の人数で機械を長時間無人稼働させる方針を立てた。
効果:工程数 6工程→2工程
溶接部を挟み込む形で複数のヒーターを設置し、加熱範囲や加熱時間を厳密に制御する6点式自動抵抗加熱装置を導入した。
効果:自社設備の増強により他社からのリース費用が無くなり、コスト削減につながった