ものづくり補助金平成30年度製造業島根県

アイスの生産・保管設備導入による高品質化とOEM製品の販路拡大事業

株式会社なつかしの森

成果年商が1.2倍にアップ

この事例のポイント

  • 保冷庫がなかったため、夏場の注文に応じきれなかった。
  • ジェラートフリーザー(アイスクリーム製造機)、パステライザー(原料殺菌機)、4坪のプレハブ冷凍庫の3機器を導入した。
  • 年商が1.2倍にアップ。3機器の導入により、OEMの受注から発送までの期間が短縮され、最短3日間での発送が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社なつかしの森
所在地島根県 飯南町
業種食料品製造業
従業員数15人
資本金150万円
設立2016年

事業の背景

株式会社なつかしの森は2016年創業で、道の駅の情報交流館を指定管理し、カフェでアイスクリームなどを提供している。人気のアイスは地元の生乳や町内産のサツマイモなどを使い、店頭販売のほかOEMや山口県和木町などのふるさと納税返礼品としても販売している。需要が高まる中で、アイスの製造と保管の設備が追いついていなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力保冷庫がなかったため、夏場の注文に応じきれなかった。
  • 生産能力シーズンオフに作り置きしておくことができなかった。
  • コスト・採算OEM用の副材料も保管することができなかった。

やったこと

ジェラートフリーザー(アイスクリーム製造機)、パステライザー(原料殺菌機)、4坪のプレハブ冷凍庫の3機器を導入した。ジェラートフリーザーはLABO1545XPLP、パステライザーはPASTO60XPLP、プレハブ冷凍庫はPF-22cc-4.00の機種である。これにより作り置きや副材料の保管が可能になり、高効率な製造機と殺菌機の導入で製品の品質が向上し、生産にも余裕が生まれた。

  • 加工機ジェラートフリーザー(アイスクリーム製造機)LABO1545XPLPパステライザー(原料殺菌機)PASTO60XPLP
  • その他4坪プレハブ冷凍庫 PF-22cc-4.00

事業の効果

  • 年商が1.2倍にアップ
  • 売上高が2倍となり
  • OEM発送までの日数 14日→3日

3機器の導入により、OEMの受注から発送までの期間が短縮され、最短3日間での発送が可能になった。製品の品質が向上し、生産にも余裕が生まれた。口コミなどで需要が拡大し、店頭販売に加え業務用の注文も増えた。売上高は2倍、企業全体の年商は1.2倍になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.2 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 5
    地域経済への波及飯南町の生乳や特産サツマイモを活用し、町内生産量5倍や障がい者雇用、姉妹店展開まで地域の雇用と成長につながる事例として具体的に読み取れる。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標売上高2倍、年商1.2倍、受注から発送まで2週間が最短3日という具体的数字が示されており、実績ベースで成果が読み取れる。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け無添加・地元生乳・特産品を使う製品の価値や、カップ30個からの小ロット対応などの選ばれる理由が具体的に書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制社長や従業員15名の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    道の駅の情報交流館運営やカフェでの飲食提供など既存事業の延長にアイス製造があり、OEMや販路拡大が位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    町内の100%生乳や糖度の高いサツマイモ「森の絹」など地域資源を使う強みが示されるが、市場動向との対比は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    保冷庫がなく夏場の注文に応じられなかった課題を認識し、冷凍庫導入で対応している。ただし後続の成長計画の数値は書かれていない。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標4

    売上高2倍、年商1.2倍、受注から発送まで2週間が最短3日という具体的数字が示されており、実績ベースで成果が読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    社長や従業員15名の記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    無添加・地元生乳・特産品を使う製品の価値や、カップ30個からの小ロット対応などの選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の出店や雇用の方針は述べられているが、補助事業の遂行スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    アイスクリームは一般的な食品ジャンルだが、無添加や地元産素材による差別化が示されており、高付加価値化の方向性がうかがえる。

公的補助の必要性3.0
  • 波及効果・雇用2

    地域特産品の活用や雇用創出、障がい者の正規雇用増加が書かれており、地域経済への波及がうかがえる。

  • 費用対効果4

    3機器導入で売上高が2倍、年商が1.2倍となったとあり、投入に対する増収効果が数字で示されている。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面5.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及5

    飯南町の生乳や特産サツマイモを活用し、町内生産量5倍や障がい者雇用、姉妹店展開まで地域の雇用と成長につながる事例として具体的に読み取れる。

今後の展望

コロナ終息後はさらなる需要増が見込まれる。大都市への姉妹店出店や障がい者の正規雇用の増加を目指している。

事業者の声

広島など大消費地に9店舗目を出したい。障がい者の雇用も増やしたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成30年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。