ものづくり補助金平成31年度学術研究、専門・技術サービス業広島県

企業間連携によるオフライン型旅行ガイド支援コンテンツ提供サービス

株式会社ミックス

この事例のポイント

  • 観光ガイドの高齢化による人手不足があった。
  • 通信環境に左右されず、利用者のスマホやタブレットで動画・クイズ・多言語ガイドを安定して配信できるツアーガイドサポートシステムを開発した。
  • 機能面・操作面はほぼ当初目標をクリアした。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミックス
所在地広島県 広島市
業種専門サービス業(他に分類されないもの)
従業員数20人
資本金2,000万円
設立1989年

事業の背景

旅行会社や地域行政から、観光地で直接目にできない施設内部の画像などを、通信料や電波状況を気にせず多言語で解説できるツアーガイド支援の仕組みが求められていた。2015〜2016年頃にはカープキャンプ観戦バスで車内サーバーの動画コンテンツをスマホからWi-Fi視聴するサービスが好評だった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能観光ガイドの高齢化による人手不足があった。
  • 集客・繁閑外国人客への対応をITで補えないかという旅行会社や地域行政からの要望があった。

やったこと

通信環境に左右されず、利用者のスマホやタブレットで動画・クイズ・多言語ガイドを安定して配信できるツアーガイドサポートシステムを開発した。システムはツアー・コース・ポイントの登録、クイズ設定、ガイド用PDFや対象ツアー・ユーザーの設定、HTMLダウンロードなどの管理機能からなる。併せて小型・軽量で数十メートル範囲のWi-Fiを出し、モバイルバッテリーで稼働するツアーガイドサポートボックスを開発した。ガイドのライブ音声とコンテンツ内ナレーション音声の共存を実装した。

ソフトツアーガイドサポートシステム
その他ツアーガイドサポートボックス

新しい製品・サービス:観光地の施設内部も含めて多言語で解説できるツアーガイドサポートシステムおよびボックス

事業の効果

機能面・操作面はほぼ当初目標をクリアした。ガイドのライブ音声とナレーションの共存は苦労したが実装できた。多言語での説明がインバウンド対応として好評を得た。商標や特許など知的財産権を申請中である。今後は国内のツアー本番データで検証を重ね、更なるブラッシュアップを予定している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    2015〜2016年のバス内Wi-Fi動画サービスが好評だった経緯があり、過去の取組との関連は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    インバウンド激減や旅行会社・地域行政からの要望が書かれ、外部環境は触れている。ただし自社の強み・弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    ガイドの高齢化による人手不足や多言語対応の課題が挙げられ、課題認識は読み取れる。高付加価値化や成長の数値目標はない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    機能性・操作性を10段階評価で8点以上とする目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員20名の会社と1名の会社が連携して開発したと読めるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記載は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    観光関連事業者、美術館、寺社など具体的な顧客像を挙げ、多言語・通信費無料で配信できる点が選ばれる理由として整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    国内数ヵ所の本番データで検証を繰り返し、ブラッシュアップを予定と書かれている。ただし時期や期間の記載はない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    オフラインWi-Fiのガイド配信という分野は一般的に普及していないとうかがえるが、高価格化や高付加価値化の数字は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    インバウンド回復やGoToによる観光需要の回復に触れるが、雇用創出や経済波及効果の具体的な記載はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献4

    通信環境に左右されない小型Wi-Fiボックスと多言語コンテンツ配信で、観光の提供方法を変える新しい仕組みとして具体的に書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    観光需要の回復に触れているが、日本経済の構造転換に資する具体的な分野進出や市場成長の記載は薄い。

  • 地域経済への波及2

    広島の事業者が地域行政の要望を受けて開発したと読めるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用の記載は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新型コロナでインバウンドが激減したが、GoToキャンペーン等で国内観光客は増えつつあり、ワクチン開発が進めば近い将来沈静化すると期待している。そのタイミングを逃さず各方面へ売り込みをかける予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成31年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。