ものづくり補助金平成24年度徳島県

CBコントローラー導入による砂水安定及び省力化

株式会社ミヨシキャスティング

成果砂崩れ、砂詰りなどが半減した。

この事例のポイント

  • 鋳物づくりにおいて製品不良の低減、コスト低減、品質の安定、国際価格競争激化が大きな課題となっている。
  • 取引先等の協力業者と協議し、測定精度・省力化・安定化に適したCBコントローラーを選定し、発注から約2か月後に設置した。
  • 砂崩れ、砂詰りなどが半減した。CB値で砂の水分量を管理できるようになり、安定した水分の砂を排出できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミヨシキャスティング
所在地徳島県 三好市
業種金属製品製造業
技術分野鍛造
従業員数59人
設立1954年

事業の背景

主力製品は各種鋳物製品と各種機械部品加工で、自動車産業機械・農機具・ポンプなどの部品を供給している。川上企業として、鋳造品の品質安定化と不良率低減、省力化が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度鋳物づくりにおいて製品不良の低減、コスト低減、品質の安定、国際価格競争激化が大きな課題となっている。
  • 生産能力鋳造品の品質安定化、不良率の低減及び省力化を進めていく必要性が高まっている。
  • 人手・技能生型砂の水分管理は人の手に頼っており、鋳造作業の省力化および安定化のために水分管理の自動化及び機械化が求められている。

やったこと

取引先等の協力業者と協議し、測定精度・省力化・安定化に適したCBコントローラーを選定し、発注から約2か月後に設置した。設置後、現状の砂を混練・排出し、工業技術センターおよび協力業者に砂分析を依頼して配合を検討した。その結果を受けて目標のCB値を設定し調整した。再度砂を混練・排出して協力業者に分析を依頼し、最終CB値を設定した。CBコントローラーはパッチホッパーから砂、給水タンクから水をミルに供給して混錬し、一部を試験機に送ってCB値を計測する仕組みで、定期計測の結果をコントローラーパネルに送り注水等を自動制御する。

その他CBコントローラー

事業の効果

  • 砂崩れ、砂詰りなどが半減した。

CB値で砂の水分量を管理できるようになり、安定した水分の砂を排出できるようになった。砂崩れや砂詰りが半減し、作業性が向上した。水分調整が検量線補正で簡単に行えるようになり、作業人員も不要になった。鋳肌面の緻密さも向上し、品質の安定と不良率低減、納期短縮、コスト低減につながっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    鋳物の不良低減や水分管理の課題が書かれているが、過去の取組や経営戦略上の位置付けには触れられていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    国際価格競争や自動車・農機等の部品供給者のニーズに言及があるが、自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    不良低減・コスト低減・納期短縮を目標に挙げ、CB値管理による水分安定化で課題解決を図る流れは読み取れるが、数値目標はない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    納期短縮やコスト低減の方向性は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    協力業者や工業技術センターと協議・分析を行う流れはあるが、社内の人材や事務処理体制は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    川上企業として部品供給者のニーズに応える必要性は示されるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋4

    CB コントローラー選定、発注、約2か月後の設置、砂分析と目標CB値設定までの手順と順序が具体的に示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    鋳造の砂水分管理は一般的な技術分野と考えられ、高付加価値化や高価格化を示す記述は見られない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    川上企業として自動車産業機械・農機具等への部品供給を担うと書かれているが、波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    砂崩れ・砂詰りが半減し作業性が向上したとの成果は示されるが、投入額に対する効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    CB値の自動計測と注水制御で人の手から機械管理へ移行する点は示されるが、デジタル技術の活用の広がりは限定的。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    徳島県三好市の鋳造業者であることは分かるが、地域特性を活かした高付加価値化や雇用創出の記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生砂の種類、粒度、環境温度、混錬時間、水分量、砂の温度などに対するCB値のデータを長期間収集し、各種製品に最適なCB値で水分量を管理して品質のよい鋳造品を生産していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。