ものづくり補助金平成24年度福岡県

真空成型用木型製造作業の効率化

株式会社朝日化成

この事例のポイント

  • 真空成型用木型の製造に時間がかかり、短納期・多品種化に対応しにくかった。
  • 木材を削って木型を作る新型のNCルーターを導入した。
  • 形状によって異なるものの5~15%の木型加工時間の短縮に成功した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社朝日化成
所在地福岡県 嘉麻市
業種プラスチック製品製造業
技術分野金型
従業員数33人
資本金1,000万円
設立1970年

事業の背景

製品はプラスチックトレーで、食品や工業製品の収納に使われている。成型には木型を使い、木型は金属製より早く作れて軽く、取り扱いも比較的簡単なため、多品種少量のトレーに適している。最近はインターネットなどで当社を知った方からの製作依頼が増えているが、型の製作時間が長く、製作時間の短縮が課題になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力真空成型用木型の製造に時間がかかり、短納期・多品種化に対応しにくかった。
  • 納期・工程木型の製作順を計画的に決めても、急な注文が入ると順番に割り込むことになり、緊急事態への対応が難しかった。
  • 生産能力大きな型は一度に加工できず半分ずつ加工しなければならず、型の大型化にも限界があった。

やったこと

木材を削って木型を作る新型のNCルーターを導入した。機種は従来使っている加工機と同じメーカー製を選び、慣れた操作で使えるようにした。導入により加工時間が短縮され、従来は半分ずつ加工していた大きな型も一回の加工でできるようになった。従来使っているルーターも必要に応じて併用し、生産能力の向上に役立てている。

加工機新型NCルーター

事業の効果

形状によって異なるものの5~15%の木型加工時間の短縮に成功した。木型製作を外注する必要がなくなり、外注費用を削減できた。大きな型を一回の加工で作れるようになったことで、より多くの製品を一度に成型できるようになった。急な注文にも対応しやすくなり、型製作の対応力が上がって仕事の幅が広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    木型製造の効率化を課題とし、過去の取組との関係は書かれていないが、経営革新計画や新連携の経験を活かしたとある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    短納期・多品種化への需要や、インターネットで増えた製作依頼に触れている。強みとしては木型の使い勝手と型作りやすさが挙げられている。

  • 課題の認識と解決4

    課題は木型製作時間の長さ。NCルーター導入で形状により5~15%の短縮に成功し、外注費も削減したと数字で示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    形状により5~15%の加工時間短縮に成功したと具体的な数値があり、外注削減も示している。付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    担当は課長代理の横山氏とあるが、体制や人材の確保、事務処理の能力については書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    木型は多品種少量のトレーに適し、顧客からの製作依頼や急ぎの注文が増えていると述べ、ニーズの裏付けがある。

  • 事業化までの道筋2

    NCルーターの導入と成果は書かれているが、中長期の遂行スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    木型で多品種少量の製造に対応する点を述べているが、分野の普及度や高付加価値化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の企業としての言及はあるが、雇用創出や波及効果などの国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    外注費の削減や加工時間の短縮が示されており、費用対効果を一部うかがえる。投入額と付加価値の関係は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    NCルーターの導入で加工を効率化したとあるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    福岡県嘉麻市の企業として地域に根ざした事業だが、地域の特性を活かした雇用創出などの記述は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。