ものづくり補助金平成24年度鹿児島県

粉体供給機(自社製品)のコスト削減による競争力強化事業

株式会社ヨシカワ

この事例のポイント

  • 1000m3を超える大型貯槽では架橋現象が発生し、小型供給装置では次工程へ安定供給できなかった。
  • 独自供給技術による供給システムを開発した。
  • 従来は高額で限定された供給システムだったものを、よりコンパクトで低コストな供給システムとして製品化した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ヨシカワ
所在地鹿児島県 薩摩川内市
業種食料品製造業
技術分野溶接
従業員数54人
資本金2,000万円
設立1947年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力1000m3を超える大型貯槽では架橋現象が発生し、小型供給装置では次工程へ安定供給できなかった。
  • コスト・採算架橋現象を避けるため、高額な大型供給装置を使わざるを得なかった。
  • 品質・精度供給の安定性、供給量の自動制御、低コスト化、メンテナンスの利便性に課題があった。

やったこと

独自供給技術による供給システムを開発した。様々な原料供給で国内外に8500台以上の実績があるサークルフィーダの小型機を複数機使用し、本事業で新規開発するセントラルフィーダと併用することで、架橋現象を起こさず安定供給できるようにした。小型サークルフィーダを複数機使うことで、大型機1基の場合と比べてコストを相当程度抑えた。セントラルフィーダは貯槽から原料を取り出す段階しか使わないため、駆動部のコストを大幅に削減できた。平成26年11月中旬に試作品を完成させて性能評価試験を行い、一部改造後、平成26年12月上旬から平成27年1月7日にかけて再度性能評価試験を行い、供給システムを完成させた。

  • 加工機マルチサークルフィーダ小型サークルフィーダ複数機セントラルフィーダ

新しい製品・サービス:バイオマス・火力発電等の原料(木質粉、木質チップ・ペレット、PKS、バガス、石炭等)を貯槽から次工程へ引き出す独自供給技術による供給システム

事業の効果

従来は高額で限定された供給システムだったものを、よりコンパクトで低コストな供給システムとして製品化した。架橋現象を起こさず大型貯槽から安定供給でき、大型供給装置を使う必要が減る。バイオマス・火力発電などエネルギー関連の事業所であるエンドユーザーやプラントメーカーの要望に応えられると期待している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.8 / 514観点のうち13観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決大型貯槽での架橋現象や大型高額機の課題を明示し、小型機複数併用とセントラルフィーダでコストを相当程度抑えたと具体的に書かれている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け対象はバイオマス発電等の原料供給で、適用粉体はウッドチップと示され、エンドユーザーの要望に応える点が明確に書かれている。
  • 4
    費用対効果小型機複数使用により大型機1基の場合と比べコストを相当程度抑えた点が書かれ、費用対効果の方向性は具体的に読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性従来の大型供給機の課題を解決する独自供給技術の開発とあり、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性2

    従来の大型供給機の課題を解決する独自供給技術の開発とあり、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    エンドユーザーからの要望が強いことや国内外8500台以上の小型サークルフィーダ実績が示され、外部ニーズと自社の強みはうかがえる。

  • 課題の認識と解決4

    大型貯槽での架橋現象や大型高額機の課題を明示し、小型機複数併用とセントラルフィーダでコストを相当程度抑えたと具体的に書かれている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    コストを相当程度に抑えたとあるが、付加価値額や賃上げの目標数値は書かれておらず、実現可能性は判断しにくい。

  • 事業を進める体制2

    平成26年から27年にかけて試作・性能評価試験を行ったと時期は書かれているが、体制や人材についての記述はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    対象はバイオマス発電等の原料供給で、適用粉体はウッドチップと示され、エンドユーザーの要望に応える点が明確に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試作、一部改造、再評価試験という段階と時期は示されているが、今後の中長期の課題検証や遂行計画は具体的でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    従来は高額で限定された供給方式だったものをコンパクトで低コストな方式にしたと書かれ、高水準の高付加価値化の度合いは薄い。

公的補助の必要性3.5
  • 波及効果・雇用3

    バイオマス発電・火力発電等のエネルギー関連分野への供給改善という意義は読み取れるが、雇用や波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果4

    小型機複数使用により大型機1基の場合と比べコストを相当程度抑えた点が書かれ、費用対効果の方向性は具体的に読み取れる。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    エネルギー関連分野への製品化の期待はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はわずかである。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島県薩摩川内市の企業であることは示されるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用への言及は薄い。

今後の展望

従来高額で限定されていた供給システムを、よりコンパクトで低コストな製品として提供し、エネルギー関連のエンドユーザーやプラントメーカーの要望に応えることを期待している。

  • 目標:国内外に8500台以上の実績

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。