ものづくり補助金平成24年度鹿児島県

アルミニウム二次加工製品(アルミインゴット)製造工程における作業安全化・効率化(生産プロセス強化)及び省エネルギー化のための機械設備の試作開発及び導入

株式会社オリンピア商事

この事例のポイント

  • アルミ溶解の製造工程では、出湯作業などの危険で困難な作業があり、安全性と効率性を高める必要があった。
  • アルミ缶だけを選別して細かく破砕する破砕設備を新たに製作した。
  • アルミ溶解の一連の工程に安全・効率化及び省エネルギー化の設備を導入したことで、作業の安全性と効率性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社オリンピア商事
所在地鹿児島県 薩摩川内市
業種金属素材製造業
技術分野電子部品・デバイスの実装
従業員数30人
資本金1,200万円
設立1988年

事業の背景

当社は従来、産業廃棄物処理業を主たる事業として行ってきた。設立当初からの「すべての廃棄物を資源に」というテーマのもと、アルミ溶解炉を導入してアルミニウム一次加工製品製造事業を新たに開始した。アルミニウム二次加工製品製造事業は回収価値が高く社会的な意義もあり、資源リサイクルによる環境への好影響と製造コストの低価格化で他社製品より優位性が高ければ、市場での差別化と競争力強化につながると考えている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力アルミ溶解の製造工程では、出湯作業などの危険で困難な作業があり、安全性と効率性を高める必要があった。
  • コスト・採算省エネルギー化を進め、製造コストを下げる必要があった。
  • 新製品・新技術製品の付加価値を高めて、他社製品との差別化を図る必要があった。

やったこと

アルミ缶だけを選別して細かく破砕する破砕設備を新たに製作した。アルミだけを取り出す乾燥機を購入して設置し、投入機を製作するとともに、投入工程を自動化するためベルトコンベアを設置した。脱Mg用のフラックスを溶解アルミの中に吹き込むフラックスフィーダーを購入し、より均一に吹き込めるようにした。溶解炉の排熱ダクトに熱交換器を取り付けて熱風を取り出し、LPGバーナーで加熱していた溶湯ケースの出湯前予熱に利用した。アルミインゴット製造工程で最も困難で危険だった出湯作業は、治工具の改善により工数削減と安全性の向上を図った。

  • 加工機アルミ破砕設備
  • その他乾燥機
  • 加工機投入機
  • その他ベルトコンベアフラックスフィーダー熱交換器溶解炉排熱利用設備自動出湯設備

新しい製品・サービス:アルミインゴット

事業の効果

アルミ溶解の一連の工程に安全・効率化及び省エネルギー化の設備を導入したことで、作業の安全性と効率性が向上した。自動出湯設備により危険だった出湯作業の工数が減り、安全性も高まった。溶解炉の排熱を予熱に使うことで省エネルギー化が進み、製造コストの低価格化につながる見込みである。資源リサイクルによる環境への好影響と製品の付加価値向上も図られた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    波及効果・雇用産業廃棄物のアルミ缶を資源化し、省エネと環境配慮を実現する点が具体的に書かれ、環境面の波及効果がうかがえる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値向上が図られたとあるが、目標値や賃上げの数値は示されておらず、実現可能性は判断できない。
経営戦略との整合性3.0
  • これまでの取組との一貫性3

    従来の産業廃棄物処理業からアルミ製造へ展開し、「すべての廃棄物を資源に」という設立当初のテーマと一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    他社製品より優位性が高ければ差別化できるとあるが、市場動向や自社の強み・弱みの具体的な分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    製造コストの低価格化と製品の付加価値化を図るとあるが、課題の数値や高付加価値化の具体的な計画は書かれていない。

事業の実現可能性2.4
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値向上が図られたとあるが、目標値や賃上げの数値は示されておらず、実現可能性は判断できない。

  • 事業を進める体制2

    従業員30人の会社で設備導入を行ったことはわかるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    アルミ缶を選別・破砕する設備など取組内容はあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは書かれていない。

  • 事業化までの道筋3

    設備の開発・導入や試作開発の工程は具体的に書かれているが、スケジュールや課題解決の検証方法は詳しく書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    アルミ二次加工製品は回収価値が高い事業とされるが、普及度や高付加価値化の水準を示す数値は書かれていない。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用4

    産業廃棄物のアルミ缶を資源化し、省エネと環境配慮を実現する点が具体的に書かれ、環境面の波及効果がうかがえる。

  • 費用対効果2

    補助金額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されず、費用対効果は判断できない。

  • イノベーションへの貢献2

    排熱利用や自動出湯設備など新しい技術は書かれるが、サプライチェーン全体への貢献は示されていない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出2

    廃棄物処理からアルミ製造へ事業を広げた点はうかがえるが、日本経済の構造転換に資する根拠は書かれていない。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島県薩摩川内市の事業者である点はわかるが、地域の特性を活かした雇用創出や成長の具体的記述はない。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。