寺社が把握できていない実地把握/ 管理を可能とする革新的サービスの開発

神奈川県の従業員2人の建設業者が、ものづくり補助金でドローンと地上型レーザーを使った測量システムを開発した採択事例です。

有限会社小島石材店

この事例のポイント

  • 代が絶えるお墓を手放し、近くの永代供養墓や樹木葬に移したいという檀家の相談が増えている。
  • ドローンと地上型レーザーを活用した測量技術を導入し、墓石と測量の専門技術を融合した全国寺院霊園のモデルを事業化しました。
  • ドローンと地上型レーザーによる測量と開発したシステムにより、墓地区画の図面作成を大幅に省力化しました。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社小島石材店
所在地神奈川 横浜市神奈川区
業種職別工事業(設備工事業を除く)
従業員数2人
資本金1,000万円
設立1919年

事業の背景

横浜で石材業を営んで100年超の老舗で、現在は4代目です。店舗の前にある三ツ沢墓地で花・線香を売る御茶屋と石材業を行っています。

建設業の許可を持つほか、近年は土地家屋調査士と測量士の資格を取得し、測量機器の導入と実務経験を経て、寺院霊園に特化した測量事業を確立しました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • その他代が絶えるお墓を手放し、近くの永代供養墓や樹木葬に移したいという檀家の相談が増えている。
  • コスト・採算寺院は永代供養墓や樹木葬を開発したいが、霊園の図面がなく、検討時に高い費用で図面を作成する必要があった。
  • その他墓埋法には霊園の図面を備えなければならないと明記されているが、図面がない霊園がある。

やったこと

ドローンと地上型レーザーを活用した測量技術を導入し、墓石と測量の専門技術を融合した全国寺院霊園のモデルを事業化しました。従来の2D測量機に加え、あらゆる3D測量方式の機材を導入し、顧客ニーズに幅広く対応できる体制を整えました。

開発したシステムでは、現地に行かなくてもPC上で墓地や構造物の寸法・面積・体積を測定できるようにしました。これにより、従来の墓地区画の図面作成を大幅に省力化しました。

新しい製品・サービス:現地に行かずにPC上で墓地や構造物の寸法・面積・体積を測定できるシステムと、寺院霊園の測量モデル

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

ドローンと地上型レーザーによる測量と開発したシステムにより、墓地区画の図面作成を大幅に省力化しました。現地に行かずに寸法・面積・体積を測定できるため、霊園図面を備える必要がある寺院の負担軽減につながると見込まれます。

寺院が永代供養墓や樹木葬を検討する際に、高い費用をかけずに図面を用意できる体制を整えました。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.2 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性建設許可や土地家屋調査士・測量士の資格、墓地前の立地を強みとし、寺院霊園に特化した測量で他社との差別化を図っている。
  • 4
    課題の認識と解決寺院が霊園図面を持たず高額な図面作成費が必要という課題を捉え、1,000万円の補助でシステム化し、従来の図面作成を大幅に省力化する事業計画である。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け檀家の永代供養墓や樹木葬への移転相談が増加し、墓埋法の図面備付義務もある中で、現地に行かずPCで寸法等を測定できる点が選ばれる理由として整理されている。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値は事例紹介に示されておらず、実現可能性の根拠が薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    石材業100年超の老舗で、測量事業を資格取得・機材導入・実務経験を経て寺院霊園に特化して確立しており、既存事業からの一貫性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    建設許可や土地家屋調査士・測量士の資格、墓地前の立地を強みとし、寺院霊園に特化した測量で他社との差別化を図っている。

  • 課題の認識と解決4

    寺院が霊園図面を持たず高額な図面作成費が必要という課題を捉え、1,000万円の補助でシステム化し、従来の図面作成を大幅に省力化する事業計画である。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は事例紹介に示されておらず、実現可能性の根拠が薄い。

  • 事業を進める体制3

    土地家屋調査士・測量士の資格保有や実務経験、2人体制の中で測量機器を導入している点から、遂行体制はある程度確保されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    檀家の永代供養墓や樹木葬への移転相談が増加し、墓埋法の図面備付義務もある中で、現地に行かずPCで寸法等を測定できる点が選ばれる理由として整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    開発したシステムの概要は示されるが、中長期の課題検証やスケジュール、課題解決方法の記述は事例からは読み取れない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    寺院霊園の図面作成に特化し、墓地区画の3D測量とシステム化を組み合わせた点で、同分野で新しい高付加価値化を図っている。

公的補助の必要性3.5
  • 波及効果・雇用3

    墓埋法で霊園の図面備付けが明記されているのに図面が無い霊園がある社会課題に対応しており、公的な意義がある。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献4

    ドローンと地上型レーザーを用いた3D測量技術を墓地管理に導入し、PC上で寸法・面積・体積を測定できるシステムを開発している。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    墓地・霊園分野のデジタル化として、日本経済の構造転換への寄与は事例から弱くしか読み取れない。

  • 地域経済への波及3

    横浜市営三ツ沢墓地前という地域特性を活かし、地域の寺院・霊園に向けた測量事業を展開している。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。