手作業で1週間〜10日かかる施工図面を3Dレーザースキャナーで3〜4日に短縮
株式会社近藤設備✓ 経産省などの認定・選定
成果施工時図面作成の時間 10日→4日
石川県の建設業の会社が、ものづくり補助金で起重機船の施工管理システムを導入し、作業の見える化と安全な就労環境づくりを目指した事例です。
加賀建設株式会社
| 事業者名 | 加賀建設株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 石川県 金沢市 |
| 業種 | 総合工事業 |
| 技術分野 | 情報処理,機械制御,測定計測 |
| 従業員数 | 129人 |
| 資本金 | 5,400万円 |
| 設立 | 1943年 |
当社は金沢港を拠点に、自社所有の起重機船2船団を使って浚渫工事などに従事し、地域の港湾インフラ整備に年間を通して携わってきました。海洋土木は作業足場が不安定で水中作業を伴うため、陸上工事に比べて操船やクレーン操作の難易度が非常に高い分野です。
国は i-Construction を推進していますが、ICT施工は陸上工事が先行し、海洋土木や中小企業分野では遅れていました。
抱えていた課題
やったこと
起重機船のリプレースを機に、石川県内企業で初めてとなる起重機船施工管理システムを導入しました。GPS測位に加えて船体位置、クレーン吊荷の位置と状態、グラブバケットの開閉状態をモニターで見える化するSV-Naviを導入しました。
作業船の機器の状態や情報をリアルタイムにグラフィカルに表示するVirtualBridgeMonitorを導入し、タブレットPCに搭載して現場で確認できるようにしました。対象範囲8m×3mの測深を5秒で完了し、SV-Naviと連動して現況地盤を視覚的に確認できる高性能測深管理ソナー SV-Sonar(SV-1000)も導入しました。
経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。
若手技能者と熟練技能者の双方で日当たりの浚渫土量が3割向上しました。目標位置と現在の船体位置をリアルタイムに確認しながら操船・転船できるようになり、管理監督者の乗船率を8割削減できました。
若手技能者の育成や安全で安心な就労環境の整備にもつながりました。
出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)
新事業進出・ものづくり補助金
起重機船のリプレースを機に、過去の施工管理の課題(熟練者依存・人材不足)を踏まえてICT導入へ発展させており、事業の一貫性が読み取れる。
海洋土木で熟練者に頼る作業が限界という自社の弱みと、金沢港での唯一の通年在港という強みに触れ、競争優位に関係づけている。
熟練者依存と人材不足という課題を認識し、SV-Naviで日当たり浚渫土量3割向上、管理者乗船率8割削減という効果を示している。
浚渫土量が若手・熟練者ともに日当たり3割向上した実績と、乗船率8割削減の数字が示され、目標の裏付けがある。
重機オペレーターや若手技能者の育成を社内で進め、技能者自身が施工管理システムを操作できる体制になっている点が書かれている。
地元中小企業が担う長寿命化対策の需要と、ICT施工が遅れる海洋土木分野という課題に対応する点が書かれている。
導入後の施工・活用範囲の拡大は書かれているが、中長期の課題検証や導入スケジュール、解決方法の記述は薄い。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
海洋土木の起重機船施工へのICT導入は石川県内企業初であり、国内でも陸上に比べ遅れた分野への適用として新しさが読み取れる。
港湾・海岸・漁港の老朽化対策が県内で展開され、大手が参入しにくい工事を地元企業が担うことでインフラ維持と地域産業を支える点が明確。
公開情報では判断できません。
海洋土木分野でのICT施工を進め、国のi-Construction推進の課題解決に寄与するとしており、先端技術による業界イノベーションに当たる。
国のi-Construction推進と海洋土木のICT施工の遅れ解消に寄与するとの記述があり、建設分野の構造転換に触れている。
金沢港の拠点性と地域港湾インフラの維持を担い、地元中小企業が経営を持続して地域産業を支える役割が具体的に書かれている。
港湾施設や海岸施設の老朽化が進むなか、長寿命化対策工事は県内各地で展開される見込みです。大手が参入しにくい分野で、地元中小企業が経営を持続できる体力と能力を持つことは、インフラの維持と地域産業の支えにつながると考えています。
株式会社近藤設備✓ 経産省などの認定・選定
成果施工時図面作成の時間 10日→4日
株式会社イマナカ✓ 経産省などの認定・選定
成果3D建機の導入により、事前の丁張作業が不要になり、施工途中で建機を止めて施工面を測量する作業もなくなりました。
水新建設株式会社✓ 経産省などの認定・選定
成果高精度な3次元測量により作業人数や日数が大幅に省力化され、傾斜地や危険な場所にも立ち入らずに安全に計測できるようになりました。