サプライチェーンの最適化に貢献する、加工品質向上、短納期等促進事業

福井県の従業員10人の製造業が、ものづくり補助金で自動切削機を導入し、表面切削を内製化して高単価の受注が増えた事例です。

株式会社キッソオ

この事例のポイント

  • 従来の切削機は厚みの調整はできるものの、表面の仕上がりが粗く、後工程の研磨加工に時間を要していました。
  • 自動で安定した切削加工ができる武田機械プレートミル3Mを導入しました。
  • 切削前の厚みを自動で測定し、厚みと表面状態の精度が高まりました。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社キッソオ
所在地福井県 鯖江市
業種プラスチック製品製造業(別掲を除く)
技術分野精密加工
従業員数10人
資本金1,500万円
設立1995年

事業の背景

眼鏡業界の市場が縮小するなか、同社は眼鏡フレームの材料となるアセテートを主力として扱っています。イタリアと中国から板状のアセテート材料を輸入し、フレーム製造会社に販売しています。

同社は眼鏡材料の商社として創業し、12年前からはアクセサリーの製造・販売も始めました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来の切削機は厚みの調整はできるものの、表面の仕上がりが粗く、後工程の研磨加工に時間を要していました。
  • 品質・精度アセテート板は厚みにばらつきがあるため、一部は表面を切削して厚みを落とす必要があり、自社で加工できない場合は外注に頼っていました。
  • 人手・技能材料を手で持ち、加減を見ながら機械に押し入れる作業は、破損や傷が残るなどのトラブルが起こりやすく、熟練したベテラン社員しか従事できませんでした。

やったこと

自動で安定した切削加工ができる武田機械プレートミル3Mを導入しました。本機は搭載された測定装置が切削前の厚みを測定し、求める厚みや材料のサイズを入力すれば自動で切削されます。

プーカッターの下には12枚の刃が取り付けられており、66×18cmのアセテート板なら5分前後で約2mm薄く加工できます。厚みの寸法だけでなく表面状態についても高精度の加工が可能となり、熟練社員以外の従業員も従事できるようになったため、本作業を内製化しました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

切削前の厚みを自動で測定し、厚みと表面状態の精度が高まりました。熟練社員以外の従業員も従事できるようになり、表面切削加工を内製化できました。

リードタイムが短縮され、高品質化とコスト削減により付加価値が向上しました。品質をアピールした営業により高難度・高単価の受注が増え、収益も高まっています。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.3 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    これまでの取組との一貫性表面切削は同社の強みで、眼鏡材料商社から材料加工へと一貫した事業展開があり、切削機導入は既存強みの延長として位置付けられる。
  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性切削の精度向上で高難度高単価の受注が増え、品質をアピールした営業で付加価値を上乗せした取引ができるようになったと書かれている。
  • 4
    課題の認識と解決手作業・熟練依存や後工程研磨の時間など課題を整理し、自動切削機導入で内製化と収益向上につなげている。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標収益が高まっていると触れるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は示されていない。
経営戦略との整合性4.0
  • これまでの取組との一貫性4

    表面切削は同社の強みで、眼鏡材料商社から材料加工へと一貫した事業展開があり、切削機導入は既存強みの延長として位置付けられる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    切削の精度向上で高難度高単価の受注が増え、品質をアピールした営業で付加価値を上乗せした取引ができるようになったと書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    手作業・熟練依存や後工程研磨の時間など課題を整理し、自動切削機導入で内製化と収益向上につなげている。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標2

    収益が高まっていると触れるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値や数字は示されていない。

  • 事業を進める体制3

    熟練社員以外も従事できる体制となり、アルバイトを含めたシフトが組めるようになったと人材面の対応が書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高品質な眼鏡材料を安定供給でき、顧客の幅広い要請に応えることで選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として体験型施設の創設を目指すとあるが、遂行方法やスケジュールの詳細は触れられていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性4.0
  • 新しさ・高付加価値4

    眼鏡業界は市場縮小の中にあるが、同分野で高品質・高価格化を図り、付加価値を上乗せした取引を実現している。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    地域の眼鏡産地のPRや体験型施設の構想に触れるが、経済波及や雇用創出の数字は示されていない。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    自動切削機の導入で一連の製造過程を内製化し、地域のものづくりの魅力発信にもつなげようとしている。

政策面4.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及4

    眼鏡産地鯖江の材料と技術を活かし、高付加価値の製品を生み出して地域のPRにつなげる取組が書かれている。

今後の展望

眼鏡材料の入荷から加工、出荷までの流れを紹介できる

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。