最新カッティングマシン導入による新用途製品開発と個別生産実現

アリマックス株式会社

この事例のポイント

  • 既存の抜型作成と抜き加工では、高付加価値な製品づくりや個別生産に対応できなかった。
  • 2020年に最新デジタルマルチカッティングマシン(Kongsberg X24)を導入し、令和元年度補正ものづくり補助金を活用した。
  • 最新カッティングマシンの導入により、強化段ボールを使った新用途の製品開発と、小ロット・個別製品への対応が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名アリマックス株式会社
所在地長野県 伊那市
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野立体造形,機械制御
従業員数13人
資本金1,000万円
設立1952年

事業の背景

アリマックスは1952年に洋服函や紙袋の販売で創業し、印刷紙器製品、段ボール製品、高級貼り函などのパッケージを中心に、企画から印刷・加工、販売まで一貫して生産している。顧客は伊那地域の主要産業である電機・電子部品関連から、菓子・酒などの食品、ギフト関連まで幅広い。

東日本大震災を機に非常時・災害時用グッズの開発を始め、展示会ブースや段ボールベッドなどの家具製造へ広がってきた。ギフト市場は堅調に推移しているが、商品の多様化に加えパーソナライズ志向からパッケージにもカスタマイズが求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術既存の抜型作成と抜き加工では、高付加価値な製品づくりや個別生産に対応できなかった。

やったこと

2020年に最新デジタルマルチカッティングマシン(Kongsberg X24)を導入し、令和元年度補正ものづくり補助金を活用した。強化段ボールを使い、展示ディスプレーや家具・装飾など新たな用途の製品をつくれるようになった。

導入後は、社内展示用の段ボール製ブースや家具(W200×D200×H220cmの多目的簡易個室とダンボールベッド)を製造した。さらに、メッセナゴヤ2020に自社製作ブースで出展し、社内ショールームで完全予約制の見学会を実施した。

新しい製品・サービス:展示ディスプレーや家具・装飾など、強化段ボールを使った新たな用途の製品(多目的簡易個室とダンボールベッドなど)

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

  • 最新デジタルマルチカッティングマシンKongsberg X24設備の種類:縫製・繊維

事業の効果

最新カッティングマシンの導入により、強化段ボールを使った新用途の製品開発と、小ロット・個別製品への対応が可能になった。メッセナゴヤ2020への出展や社内見学会の実施を通じて販路拡大の第一歩となり、新規顧客の開拓にもつながっている。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.9 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性電機部品・食品・ギフトなど多様な顧客と、一貫生産・シルクスクリーンや大型インクジェットによる多様な対応力が強みとして示されている。
  • 4
    事業を進める体制社員13人中女性11人で、企画から製造・配達まで一貫対応する体制が具体的に書かれている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け個人向けギフトパッケージや展示ブース、ワクチン会場用パーティションなど、顧客ニーズに応えた製品と受注実績が書かれている。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標付加価値額や賃上げの目標値が記載されておらず、収益性向上の見込みは定性的な記述にとどまる。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来のパッケージ製造の延長で、段ボール製品からディスプレー・家具へ広げた経緯が書かれ、既存事業との一貫性がある。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    電機部品・食品・ギフトなど多様な顧客と、一貫生産・シルクスクリーンや大型インクジェットによる多様な対応力が強みとして示されている。

  • 課題の認識と解決3

    既存の抜型加工では実現できない課題に対し、最新カッティング設備導入で高付加価値製品を個別生産する方針が示されている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値が記載されておらず、収益性向上の見込みは定性的な記述にとどまる。

  • 事業を進める体制4

    社員13人中女性11人で、企画から製造・配達まで一貫対応する体制が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    個人向けギフトパッケージや展示ブース、ワクチン会場用パーティションなど、顧客ニーズに応えた製品と受注実績が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    展示会出展や見学会などの販路開拓の第一歩は書かれているが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    強化段ボールを使った家具や大型立体ディスプレーなど新用途を開発しており、従来の紙器分野と異なる高付加価値化が見られる。

公的補助の必要性2.5
  • 波及効果・雇用2

    地域の主要産業と連携し、ワクチン会場用パーティションを納入した点は触れられているが、経済波及効果の記述は薄い。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献3

    最新デジタルマルチカッティングマシンを導入し、デジタル工場見学会を開催するなど、デジタル技術の活用が示されている。

政策面2.5
  • 成長分野への進出2

    段ボール家具や展示ブースなどの新分野への進出は見られるが、日本経済の構造転換に資するとの記述は弱い。

  • 地域経済への波及3

    伊那市の要請に応じた大型パーティション開発や、地域の女性を含む雇用創出など、地域に根ざした取り組みが書かれている。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。