受験者増加を狙う各学校園を印刷物の「見える化」可能なARアプリと独自グッズ製造でお手伝い

奈良県の製造業の印刷会社が、ものづくり補助金でARシステムと印刷機器を導入した採択事例です。

株式会社サカタ企画印刷

この事例のポイント

  • 少子化により受験者の確保が教育機関の死活問題となっており、印刷物の費用対効果が分からず、効果分析が急務でした。
  • 印刷物にARを組み込むARシステムを導入しました。
  • 印刷物にARを組み込むことで、広告効果をアクセス分析により測定できるようになりました。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社サカタ企画印刷
所在地奈良県 奈良県磯城郡田原本町
業種印刷・同関連業
技術分野情報処理,機械制御

事業の背景

当社は奈良県内の教育機関を主要顧客とし、学校案内、パンフレット、入試要項などの入試関連印刷物を提供してきました。印刷物の効果を十分に示せておらず、顧客満足度や信頼性を確保できているとは言えない状況でした。

一方で、高校生を含む10代から年代の男女のスマホ普及率は約9割と非常に高いことから、広告効果測定の手段としてスマホを使うAR技術に着目しました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信少子化により受験者の確保が教育機関の死活問題となっており、印刷物の費用対効果が分からず、効果分析が急務でした。
  • 新製品・新技術競合校との差別化を図った付加価値の高い販促物が求められており、オープンキャンパスや学内イベントで使える意匠性の高い学校関連グッズの企画・開発が必要でした。

やったこと

印刷物にARを組み込むARシステムを導入しました。アクセス分析による広告効果測定と、ダウンロードさせたARアプリを経由した情報配信、配信した情報の効果分析を可能にしました。

また、紙以外の媒体・素材へ印刷するための印刷機器を導入しました。これにより布、革、ガラス、アクリル、ビニールなどへの印刷工程を内製化し、多種多様な学校関連グッズ、主にTシャツ等を提案できるようになりました。

新しい製品・サービス:特殊印刷とAR技術を組み合わせた、アクセス分析が可能なオリジナルグッズ

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

印刷物にARを組み込むことで、広告効果をアクセス分析により測定できるようになりました。紙以外の媒体・素材への印刷工程を内製化したことで、学校関連グッズを多様に提案できる体制が整いました。

さらに、オリジナルグッズを作りたい人向けのECサイト「か・く・も・の」でリングノートの製作体験コーナーを設置し、紙の良さを伝える取り組みを進めています。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.3 / 514観点のうち11観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決高校等の統廃合で受験者確保が死活問題になっている課題を捉え、効果分析可能な販促物で解決を図る計画になっている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け高校生を含む10〜40代の スマホ普及率が約9割という調査結果をもとに、ARの活用とターゲットを明確にしている。
  • 4
    イノベーションへの貢献印刷物にARを組み込み、アクセス分析と情報配信を一体化する先端的なデジタル活用とビジネスモデルを示している。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    前職で印刷企画から製本までの業界経験があり、既存の印刷事業と新たなグッズ・AR事業が地域密着の方針で一貫している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    学校の印刷物費用対効果が未知という外部課題に対し、紙以外への印刷体制と独自ARで強みを活かす構成になっている。

  • 課題の認識と解決4

    高校等の統廃合で受験者確保が死活問題になっている課題を捉え、効果分析可能な販促物で解決を図る計画になっている。

事業の実現可能性3.3
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制3

    前職で約十数年の印刷オペレーション経験を持つ代表が事業を率いており、体制の基礎はある。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    高校生を含む10〜40代の スマホ普及率が約9割という調査結果をもとに、ARの活用とターゲットを明確にしている。

  • 事業化までの道筋3

    印刷機器導入、ARアプリ連携、グッズ体験コーナー拡大など、段階的な実施方法が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    紙以外の素材への印刷と印刷物へのAR組み込みを組み合わせ、学校向け販促の中で差別化した高付加価値の意匠を狙っている。

公的補助の必要性3.5
  • 波及効果・雇用3

    少子化による教育機関の受験者確保の課題に対し、地域の教育機関向け販促を支える点で地域的な意義がある。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献4

    印刷物にARを組み込み、アクセス分析と情報配信を一体化する先端的なデジタル活用とビジネスモデルを示している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    奈良県内の教育機関を主要顧客とし、地域密着で学校関連グッズや地域住民の集いの場を提供している。

今後の展望

今後は子どもや海外の方向けに、ノートやTシャツなどのグッズ製作体験コーナーの設置・出店を拡大していきます。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。