設備導入で生産性向上を図り、工期の短縮により受注量の増加を図る

島根県の従業員3人の建設業者が、ものづくり補助金で鉄筋自動曲装置を導入し、工期を短縮して受注量の増加を目指した採択事例です。

有限会社共栄工業

この事例のポイント

  • 鉄筋を複雑な形に曲げる際は小型ベンダーを何度も使い、その都度長さを計測しながら作業していたため、工場での作業時間が長くなっていました。
  • 工期短縮による受注量の増加を図るため、補助事業を活用して鉄筋自動曲装置「TRB-10-5ⅡV」を導入しました。
  • 工程全体の期間が短縮され、これまで断らざるを得なかった依頼も日程の調整で受けられるようになり、受注ロスが減りました。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社共栄工業
所在地島根県 出雲市
業種職別工事業(設備工事業を除く)
技術分野製造環境
従業員数3人
資本金3,000万円
設立1981年

事業の背景

出雲市斐川町の有限会社共栄工業は、1981年の創業以来、建築土木の鉄筋加工と組み立て一式を請け負っています。現在は一般住宅の基礎鉄筋工事を中心に、主に県東部の現場で作業しています。

近隣には規模の大きな同業者が複数あり、厳しい競争の中で作業の丁寧さと確かさを売りにしてきました。建設業界はコロナ禍などの影響を大きく受け、特に材料の単価が上昇を続けています。

受注から実際の作業まで数カ月かかるため、その間の材料費の値上がりが大きくのしかかっています。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力鉄筋を複雑な形に曲げる際は小型ベンダーを何度も使い、その都度長さを計測しながら作業していたため、工場での作業時間が長くなっていました。
  • 生産能力工場での作業に時間がかかり工程全体の期間も延びていたため、仕事の依頼が重なると断らざるを得ないケースがありました。
  • 人手・技能手作業に近い加工を繰り返していたことで、従業員の負担も大きくなっていました。

やったこと

工期短縮による受注量の増加を図るため、補助事業を活用して鉄筋自動曲装置「TRB-10-5ⅡV」を導入しました。導入した機械は上下の2方向に曲げられるため、まっすぐな鉄筋を複雑な形に一気に加工できます。

これまでは小型ベンダーを何度も使い、その都度長さを計測しながら作業していました。導入後は工場での作業時間が大幅に短くなり、従業員の負担が減るとともに、工程全体の期間短縮が可能になりました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

工程全体の期間が短縮され、これまで断らざるを得なかった依頼も日程の調整で受けられるようになり、受注ロスが減りました。工場での作業時間が短くなったことで従業員の負担も減りました。

実際に稼働させて効率の良さを実感しています。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均2.8 / 514観点のうち10観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性大規模同業者が複数ある中で作業の丁寧さとクレームのなさを強みにし、設備導入で受注ロスを減らす競争力を示している。

もう一歩だった観点

  • 2
    付加価値・賃上げの目標工期短縮や受注増を狙うとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は記載がなく、実現可能性は薄い。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    先代から続く丁寧な仕事の姿勢を強みとし、鉄筋自動曲装置導入で工期短縮による受注増を図る方針が過去の取組と一貫している。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大規模同業者が複数ある中で作業の丁寧さとクレームのなさを強みにし、設備導入で受注ロスを減らす競争力を示している。

  • 課題の認識と解決3

    材料単価の上昇で受注から作業までの期間がコストに響く課題を認識し、工期短縮で対応する計画になっている。

事業の実現可能性2.6
  • 付加価値・賃上げの目標2

    工期短縮や受注増を狙うとあるが、付加価値額や賃上げの具体的な目標値は記載がなく、実現可能性は薄い。

  • 事業を進める体制3

    社長の下、従業員が導入を希望し実際に稼働させて効率を実感しており、導入を遂行する体制が見て取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    複雑な鉄筋加工を一気に行えることや、取引先から選ばれる丁寧さが整理されており、顧客への訴求が読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    既存取引先からの受注拡大や新規取引先獲得を視野に入れるとあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性判断できません
  • 新しさ・高付加価値ー

    公開情報では判断できません。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地域の一般住宅の基礎工事を担い若い世代の鉄筋工を増やす取組に触れるが、経済波及や雇用創出の政策的理由は明確でない。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    島根県東部の現場で地域の一般住宅工事を担い、地元の職人育成にも取り組んでおり、地域に根差した事業として読み取れる。

今後の展望

今後は既存取引先からの更なる受注や、新しい取引先からの受注獲得などを視野に入れています。

事業者の声

それが自分たちのプライドでもある

もう少し僕らの仕事を見て興味を持ってもらえれば

公式の事例集より(原文のまま)

同じ業種・悩みの採択事例

出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。