最新機器導入による丁張作業の短縮化と若年者・未経験者の活用による技術力維持向上

株式会社南建設

成果丁張作業の従事人数 2名→1名

この事例のポイント

  • 民間工事の引き合いが増えていたが、人手不足のため受注を見送らざるを得ないケースが発生していました。
  • 自動追尾機能を持ち3Dデータで計測できる測定器「トプコンジオティックステーションGT1205」を導入しました。
  • 丁張作業の従事人数 2名→1名。測量から丁張に至る工程の省人化と時間短縮が実現し、測定と施工の精度も向上しました。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社南建設
所在地熊本県 熊本市東区
業種総合工事業
技術分野測定計測
従業員数20人
資本金3,000万円
設立1964年

事業の背景

当社は道路改良工事、河川工事、下水道工事などを行う土木工事会社です。受注の割合は公共工事が8割、民間工事が2割程度で、行政の方針による公共工事の動向に経営が左右されやすい状況でした。

そのため民間工事の割合を段階的に高めていくことを考えていました。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力民間工事の引き合いが増えていたが、人手不足のため受注を見送らざるを得ないケースが発生していました。
  • 集客・繁閑公共工事の割合が高く、行政の方針による発注量の増減に経営が左右されやすい状況でした。
  • 人手・技能今後、熟練社員の定年退職が見込まれる中、若手社員が技能を習得するには長期の教育機関が必要でした。
  • 品質・精度経験の浅い社員でも熟練者と同等の施工品質を実現できる機器の導入が課題となっていました。
  • 新製品・新技術国土交通省のi-Constructionの推進によりICT技術の活用が公共工事の受注に必須となりつつあり、対応が急務となっていました。

やったこと

自動追尾機能を持ち3Dデータで計測できる測定器「トプコンジオティックステーションGT1205」を導入しました。計測データから3D施工データを作成する施工管理ソフト「サイテック3D」も導入しました。

さらに位置出し、丁張設置、施工段階のチェックを行う端末「快測ナビAdv」を導入しました。これらを連動させることで、測量から施工段階のチェックまでの一連の作業を若手社員が一人で行えるようにしました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

  • 丁張作業の従事人数 2名→1名
  • 丁張作業の日数 5日→4日

測量から丁張に至る工程の省人化と時間短縮が実現し、測定と施工の精度も向上しました。若手社員でも熟練社員と同等の高精度な測量が可能になり、即戦力化とモチベーション向上につながりました。

熟練社員を高付加価値の現場に投入できるようになり、人件費を含むコストも削減できました。民間工事の受注も伸び、採用活動にも良い影響が出ています。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.3 / 514観点のうち13観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性機動力という強みを生かし、ICT化で民間受注が伸びたと書かれ、民間引き合い増加という市場動向とも整合している。
  • 4
    課題の認識と解決人手不足による受注見送りという課題を明示し、丁張作業を2名5日から1名4日に短縮して解決している。
  • 4
    顧客とニーズの裏付け民間受注の引き合い増加や採用面での効果など、導入機器が選ばれる理由が具体的に整理されている。

もう一歩だった観点

  • 2
    新しさ・高付加価値測量機器の高付加価値化や高価格化に関する記述はなく、従来工程の省人化が中心で新市場性は読み取りにくい。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    公共工事偏重の経営基盤を民間比率を高めて安定させる方針があり、測量のICT化もその延長として位置付けられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    機動力という強みを生かし、ICT化で民間受注が伸びたと書かれ、民間引き合い増加という市場動向とも整合している。

  • 課題の認識と解決4

    人手不足による受注見送りという課題を明示し、丁張作業を2名5日から1名4日に短縮して解決している。

事業の実現可能性3.2
  • 付加価値・賃上げの目標3

    高付加価値や賃上げの数値目標は書かれていないが、工期短縮や熟練社員の他現場投入による生産性向上の見込みは示されている。

  • 事業を進める体制3

    若手社員が1名で測量を実施できるよう教育し、導入時に使用方法のレクチャーを行った体制が示されている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    民間受注の引き合い増加や採用面での効果など、導入機器が選ばれる理由が具体的に整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入後に快測ナビAdvを追加購入し、機器を使える社員を増やす今後の計画が示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性2.0
  • 新しさ・高付加価値2

    測量機器の高付加価値化や高価格化に関する記述はなく、従来工程の省人化が中心で新市場性は読み取りにくい。

公的補助の必要性3.7
  • 波及効果・雇用3

    国のi-Construction推進と公共工事の方針を背景に、災害復旧への迅速な対応を通じた地域貢献が示されている。

  • 費用対効果4

    丁張作業は2名5日から1名4日に短縮し、人件費などのコスト削減と事務負担の軽減という費用対効果が示されている。

  • イノベーションへの貢献4

    自動追尾測定器と施工管理ソフト、端末を連動させ、測量から施工チェックまでを一連でデジタル化している。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    熊本の地域で災害復旧への迅速な対応を通じた地域貢献を掲げ、地域の建設事業者としての役割が示されている。

今後の展望

快測ナビAdvを追加購入しており、今後もこれらの機器を使える社員を増やすことで、さらなる受注拡大を目指します。売上維持拡大にとどまらず、災害復旧工事へ迅速に対応し、地域貢献につなげていきたいと考えています。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。