製本の自動化による安定供給体制の確立と顧客要望に合わせた多彩な製本による販売拡大計画

宮崎県の従業員8人の製造業が、ものづくり補助金で製本工程を自動化し、生産性を37%向上させた採択事例です。

有限会社いろは企画

成果作業時間 120分→40分

この事例のポイント

  • 製本工程は熟練の技術者が手作業で行っており、手間と時間がかかっていました。
  • 新たに導入した無線綴機により、製本工程を自動化しました。
  • 作業時間 120分→40分。製本工程の自動化により、作業時間が2時間から40分に短縮され、生産性が37%向上しました。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社いろは企画
所在地宮崎県 宮崎市
業種印刷・同関連業
技術分野機械制御
従業員数8人
資本金300万円
設立1995年

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能製本工程は熟練の技術者が手作業で行っており、手間と時間がかかっていました。
  • 納期・工程製本工程に時間を要していたため、受注から納品までの納期短縮が困難でした。

やったこと

新たに導入した無線綴機により、製本工程を自動化しました。タッチパネルディスプレイに製本内容を入力するだけで、すべてのセットアップが完了します。

冊子の厚さを自動で計測し、厚さに合わせて糊の量を自動で調整します。PUR糊を使うことで、一般的なEVA糊より耐久性が高く、開きもよい製本が可能になりました。

補助金で入れた設備

経費の区分は「機械装置・システム構築費」です。

事業の効果

  • 作業時間 120分→40分
  • 不良率 5%→1%

製本工程の自動化により、作業時間が2時間から40分に短縮され、生産性が37%向上しました。目標としていた受注から5日での納品を実現することができました。

自動化により品質も安定し、不良率が5%から1%に低下しました。多彩な製本が可能になったことで販路拡大にもつながりました。

出た効果の種類(押すと同じ効果の事例へ)

審査の観点ごとの評価

新事業進出・ものづくり補助金

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

この事例が強かった観点

  • 4
    強み・弱みを踏まえた優位性納期短縮や多彩な製本で顧客要望に応え販路拡大につなげ、品質・納期での優位性確立を事実として示している。
  • 4
    課題の認識と解決製本工程の手間と時間が納期短縮の課題だったと認識し、作業時間を2時間から40分に短縮して解決した。
  • 4
    付加価値・賃上げの目標生産性37%向上、不良率5%から1%への低下を示し、目標だった受注から5日での納品も実現している。

もう一歩だった観点

  • 2
    事業を進める体制熟練技術者の手作業を機械に置き換えたことは書かれているが、補助事業を遂行する人材や体制の記述は薄い。
経営戦略との整合性3.7
  • これまでの取組との一貫性3

    「当社の強みである品質・技術・価格・納期面」と述べ、製本工程の自動化を既存の強みを伸ばす取組として位置づけている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    納期短縮や多彩な製本で顧客要望に応え販路拡大につなげ、品質・納期での優位性確立を事実として示している。

  • 課題の認識と解決4

    製本工程の手間と時間が納期短縮の課題だったと認識し、作業時間を2時間から40分に短縮して解決した。

事業の実現可能性2.8
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産性37%向上、不良率5%から1%への低下を示し、目標だった受注から5日での納品も実現している。

  • 事業を進める体制2

    熟練技術者の手作業を機械に置き換えたことは書かれているが、補助事業を遂行する人材や体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    顧客の要望に応える多様な製本が可能になり、販路拡大につながったと、顧客ニーズへの対応が整理されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として競争力向上と展開を述べるのみで、遂行方法やスケジュールの具体的記述は乏しい。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    耐久性が高く開きがよいPUR系接着剤を使った製本や厚さに応じた自動調整で、一般的な製本と差別化している。

公的補助の必要性2.7
  • 波及効果・雇用2

    販路拡大にはつながったとあるが、地域経済や雇用など国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果4

    作業時間を2時間から40分に短縮し、生産性37%向上と不良率の低下という数字で費用対効果の高さを示している。

  • イノベーションへの貢献2

    無線綴機と厚さの自動計測による自動化は見られるが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面判断できません
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及ー

    公開情報では判断できません。

今後の展望

この機械を導入して課題を解決できたことで、当社の強みである品質・技術・価格・納期面においてさらなる優位性を確立することができました。この先も競争力を高めて、さまざまな展開をしていきます。

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出典・注記
  • 出典:公式の事例集(令和元年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文からAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 審査の観点:公募要領 p.44(審査項目)
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。