旅館を継ぎ、改修して日帰り入浴と食事のプランを始める

あたらしや旅館

成果浴場と畳を新しくしたことで、宿泊客からの評判が良くなった。

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この事例のポイント

  • 後継者がいなかった歴史ある旅館を、元従業員が先代と養子縁組をして引き継いだ。
  • 観光客が増える一方、地域の高齢化で日帰り入浴や食事を受けられる所が足りていなかった。
  • 浴場のろ過器と浴槽、広間の畳、脱衣所を改修し、日帰り入浴の受け入れ体制をつくった。
  • 公衆浴場の許可に必要な工事が後から次々に見つかり、計画にゆとりを持つ大切さを感じた。

事業者のプロフィール

事業者名あたらしや旅館
所在地奈良県
業種旅館
従業員数13人

事業の経緯

村で長く続いてきた旅館で、先代は肺気腫を患い、運営を続けるのが難しくなっていた。旅館を継ぐ人がいなかったため、従業員として働いていた現事業主が先代と養子縁組をした。

2022年7月に先代が亡くなり、翌月に死因贈与契約にもとづいて事業を引き継いだ。

村には観光客が年々増えているが、高齢化で飲食店や日帰りで入れる風呂が足りていない。そこで事業承継・引継ぎ補助金を使い、2024年に浴場や広間の畳、脱衣所を改修した。

現在は公衆浴場の許可を待っており、許可が下りれば日帰り入浴と食事のプランを始める。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 後継者のいない旅館先代は肺気腫を患って旅館の運営が難しくなっていたが、後継者がいなかった。旅館を残すため、従業員だった現事業主が先代と養子縁組をし、先代が亡くなった後に死因贈与契約にもとづいて2022年8月に引き継いだ。
  • 日帰り客の受け皿不足村を訪れる観光客が増え、日帰り入浴や食事をしたいという声が増えていた。しかし地域では高齢化が進み、こうした要望に応えられる事業所がなかった。

やったこと

  1. 浴場と広間の改修日帰り入浴と食事のプランに使うため、食事処にする広間や客室の畳を入れ替えた。地下の男子浴場ではろ過器を更新し、浴槽も改修した。
  2. 公衆浴場の許可に向けた工事公衆浴場の許可を受けるには脱衣所を広げる必要があることがわかり、当初の予定になかった拡張工事を行った。許可の前提となる消防法令の適合通知や電話線の工事も必要になり、作業が大きく増えた。
  3. 開業後の集客の準備許可が下り次第、自社のホームページや旅行予約サイトで広告を出す予定にしている。

補助金を使った経費

  • 広間・客室の畳の入れ替え浴場のろ過器更新工事浴槽の改修工事脱衣所の拡張工事経費の区分:設備費同じ区分の事例 ›

事業の効果

  • 日帰り入浴と食事のプランはまだ始まっていないため、その直接の効果はこれからである。
  • 浴場と畳を新しくしたことで、通常の宿泊客からもお風呂や畳の香りが良いと好評を得ている。

審査の観点ごとの評価[1]

事業承継・M&A補助金

観点の平均3.3 / 5
15次の採択率[2]61.3%応募551件・採択338件

この事例が強かった観点

  • 4
    承継を機にした取組の目的後継者がいない旅館を残すため、元従業員が先代と養子縁組し死因贈与で2022年8月に引き継いだ経緯が具体的に書かれ、目的と必要性が明確。
取組の目的・必要性4.0
  • 承継を機にした取組の目的4

    後継者がいない旅館を残すため、元従業員が先代と養子縁組し死因贈与で2022年8月に引き継いだ経緯が具体的に書かれ、目的と必要性が明確。

実現可能性3.0
  • 計画の具体性と体制3

    引継ぎ後に浴場ろ過器・浴槽・畳・脱衣所を改修し、公衆浴場許可の工事も計画に含めて体制を整えている。ただし工事増加の記述があり、スケジュールの精度は読み取りきれない。

収益性3.0
  • 売上・利益の見込み3

    日帰り入浴と食事プランの準備を進め、観光客の要望に応える計画だが、売上増加の数字は示されていない。宿泊客からの評判向上は事実として触れられている。

継続性3.0
  • 事業の継続3

    従業員13名の旅館を元従業員が継ぎ、浴場・畳の改修で宿泊客の評判が良くなったと書かれ、承継後も事業を続ける計画が読み取れる。

事業者の声

違う業界、地域で生きてきた人間の参入により、客観的な目で見ることができた。伝統的なモノ、精神は引き継ぎつつも現代技術を駆使し改革をしていくことによる躍進は大きく期待出来る。

奈良県の旅館(従業員13名)
出典・注記
  1. [1]審査の観点の点数は、事業承継・M&A補助金の公募要領にある観点で当社が付けたもので、実際の審査の点数ではありません。
  2. [2]この事例の回が分からないため、採択率は直近の回(15次)の数字です。

今後の展望

観光客は年々増えているが、高齢化で地域の飲食店が足りていない。日帰り入浴と食事を組み合わせたプランを打ち出し、地域を訪れる観光客の満足度を高めていく。

事業承継・M&A補助金とは

直近の15次の採択率は61.3%(応募551件・採択338件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

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