ものづくり補助金製造業岡山県専門家確認済み

賃上げと設備投資で、地元素材の菓子づくりを続けやすい職場にする

株式会社なかや宗義

国が公開している採択事例です

事業者のプロフィール

事業者名株式会社なかや宗義
所在地岡山県
業種和・洋菓子の製造小売(OEM・ODM)
従業員数15人
資本金1,000万円
相談先岡山商科大学(番田芋プロジェクト)

この事例のポイント

  • 依頼元企業と企画から共同で開発するやり方で、他社との差別化に成功している。
  • ものづくり補助金で賃金引き上げを約束し、作業用鉄板の軽量化など業務負担軽減の設備投資を行った。
  • 未使用スペースを近隣の福祉施設に提供し、施設外就労者に単純作業を頼むことで、従業員が専門的な製造業務に集中できるようにした。

事業の経緯

岡山県玉野市に本社・工場を持つ、地元材料を使用した商品にこだわる和・洋菓子製造小売業である。1946年に創業し、1964年に株式会社化した。現在は代表取締役が2代目として経営にあたっている。創業当初はお土産・贈答品を中心とした和菓子・洋菓子をの製造・自社店舗での販売が中心であったが、1980年以降は大手菓子メーカーなどの下請け事業を開始し、現在は菓子メーカー向けのOEM・ODM事業が売上の柱となっている。※2023年はばたく中小企業・小規模事業者300社(事業再構築・生産性向上分野)受賞。

1946年に創業し、1964年に株式会社化した。創業当初はお土産・贈答品を中心とした和菓子・洋菓子の製造と自社店舗での販売が中心であったが、1980年以降は大手菓子メーカーなどの下請け事業を開始し、現在は菓子メーカー向けのOEM・ODM事業が売上の柱となっている。現在は2代目が経営にあたる。

ものづくり補助金の採択を受け、賃金引き上げを約束するとともに、作業用鉄板の軽量化など業務負担軽減の設備投資を行った。未使用スペースを福祉施設の施設外就労の場として提供し、時間外労働の削減につなげている。

事業の内容

  1. 課題:多様な人材が働き続けられる職場づくり多様な人材を積極的に雇用し、特に女性が多く活躍する職場を実現している。人材への投資と職場環境の整備を通じ、持続可能な働き方を推進している。
  2. 取り組み:ものづくり補助金で賃上げと設備投資ものづくり補助金の採択を受け、従業員の賃金引き上げを約束するとともに、作業用鉄板の軽量化や業務負担軽減のための設備投資を行い、働きやすい環境整備に力を入れている。
  3. 取り組み:福祉施設との連携未使用スペースを近隣の福祉施設に提供し、施設外就労の場として活用することで、同社と福祉施設の双方に利益をもたらす相乗効果を生み出している。単純作業を施設外就労者に依頼することで、従業員は専門的な製造業務に集中でき、作業効率が向上した。これにより、社員の作業時間に余裕を持たせ、時間外労働の削減にも寄与し、労働環境全体の改善につなげている。
  4. 取り組み:依頼元と共同の商品開発乳業メーカーや豆腐屋、外食産業など、さまざまな業界とのオリジナル商品の開発実績が強みである。同社のODM・OEMのアプローチは、単に依頼元のレシピや製造方法通りの商品化を目指すものではなく、依頼元企業と共同で製品の企画から開発を行う点が特徴である。製造過程でも食感や風味など細かな点まで打ち合わせを重ね、地域の素材を活かした他社にない製品を提案する。これにより、顧客から長年支持される独自の商品を生み出しており、他社との差別化に成功している。
  5. 取り組み:岡山産素材の高付加価値商品岡山県産の素材にこだわり、生産性と付加価値を高めた商品展開を目指している。代表的な商品「蒜山ジャージー生クリームサンド」は、岡山産「ふくほのか」の生地と「蒜山ジャージー牛乳」を使ったクリームを組み合わせ、さっぱりとした食べやすさが特長である。この商品は、全国的に有名な高級スーパーなどにも納品され、付加価値の高い商品として評価されている。また、岡山土産として開発された「番田芋スイートポテト」は、2022年7月の発売から10万個を超える売上を達成するなど大ヒットしている。さらに、地元農業の持続可能性を意識し、岡山商科大学(番田芋プロジェクト)と連携して番田芋の作付けから商品開発までを行い、農業と商業の新たな価値創造に取り組んでいる。

補助金を使った経費

ものづくり補助金の経費区分にあてはめると、次のとおりです。

機械装置・システム構築費作業用鉄板の軽量化と業務負担軽減のための設備

事業の効果

  • 作業用鉄板の軽量化や業務負担軽減の設備投資で、働きやすい環境が整った。
  • 施設外就労者に単純作業を任せ、従業員が専門的な製造業務に集中できるようになり、作業効率が向上した。
  • 社員の作業時間に余裕ができ、時間外労働の削減につながった。
  • 「番田芋スイートポテト」は、2022年7月の発売から10万個を超える売上を達成した。

審査項目に合っていた点

ものづくり補助金の審査項目

合致した審査項目3 / 5項目
直近の回(23次)の採択率35.1%応募1,275件・採択448件

出典:公募要領 p.44(審査項目)

◎経営戦略との整合性共同開発の強みと岡山産の素材を軸に、人材への投資で持続可能な働き方を進める方針である。この項目が◎の事例 73件
◎事業の実現可能性設備投資と施設外就労の活用で、作業効率の向上と時間外労働の削減が現れた。この項目が◎の事例 68件
—新市場性・高付加価値性公開されている事例からは読み取れません。
—公的補助の必要性公開されている事例からは読み取れません。
◎政策面賃金引き上げを約束し、多様な人材の雇用と福祉施設との連携で地域にも利益をもたらしている。この項目が◎の事例 17件

公募要領の審査項目に照らして当社の専門家が整理・確認したものです。実際の審査の点数や評価ではありません。審査項目は、いま募集している回の公募要領のものです。

審査項目の合い方が近い事例

ものづくり補助金製造業岡山県専門家確認済み

研磨・集じん装置の導入で、整備作業の環境を大きく変える

株式会社タック

成果粉じんなどの多い整備の作業環境と整備日数が、著しく改善した。

シールドトンネル工事の裏込め注入設備を開発・リースしている。

ものづくり補助金製造業兵庫県専門家確認済み

機械化・ロボット化と海外人材の活用で、ハーネス製造の収益体質を整える

菱南電装株式会社

成果毎期一定の利益を確保できるビジネスモデルを築き、海外での現地取引量も増えている。

ハーネス加工から創業し、関係部品の加工や組み立てまで自社で一貫して手がけている。

ものづくり補助金製造業北海道専門家確認済み

加工機を増強し、地元の農業機械の修理と製造に応える

加藤鋼機有限会社

成果迅速な修理や用途に合わせた機械の納入ができるようになり、小型の洗浄機・選別機も自社でつくれるようになった。

農産物の洗浄機・選別機の修理を担うなか、ものづくり補助金で部品の切断や溝加工ができる機械を入れ、製造設備を強化した。

出典

相談先と計画づくり

その他岡山商科大学(番田芋プロジェクト)

今後の展望

岡山産の素材を生かした高付加価値商品を広げ、人材への投資と職場環境の整備を通じて、持続可能な働き方を推進していく。

この事例の取り組み

製造業のほかの採択事例

小規模事業者持続化補助金製造業福岡県専門家確認済み

町の名の由来から生まれたヤギミルクアイスで、町おこしの事業を育てる

KOYASU FARM

成果イベントでは1日200〜300個のソフトクリームが売れ、コンテストやデザイン賞も受賞した。

山羊の乳でつくるアイスを商品化し、移動販売とイベントで売ってきた。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)製造業静岡県専門家確認済み

ICカードとスマホ打刻で、勤怠の集計作業をなくす

花の舞酒造 株式会社

成果給与計算までの作業時間が8割以上減り、労務管理の担当者に新しい仕事を任せられるようになった。

日本酒の製造・直営店・卸売で勤務形態が多様ななか、IT導入補助金でクラウド型の勤怠管理システムとスマートフォン打刻を導入した。

デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)製造業沖縄県専門家確認済み

販売管理のシステムを整え、アート作品の海外展開に備える

合同会社 石垣焼窯元

成果売上が自動で集計され、自動釣銭機との連動で現金の計算・集計作業がゼロになった。

200種類以上の商品の販売・在庫管理を正確にするため、IT導入補助金でカスタマイズできるパッケージ型の統合経営支援システムを選び、POSと自動釣銭機を導入した。

製造業の事例をすべて見る

ものづくり補助金について

直近の23次の採択率は35.1%(応募1,275件・採択448件)。いま申請できる回は「新事業進出・ものづくり補助金」として募集されています。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。

最新の公募を見る