ジェラートづくりを自動化し、新人でも安定した品質で作れる店に

株式会社ヴォワザン

成果ジェラートの製造時間が1日6時間から4.3時間になり、生産性が約3倍になった。

この事例のポイント

  • 仙台市東部で地元食材にこだわったスイーツを作り、近隣のスーパーにも卸している。2025年10月にはショッピングモールに出店した。
  • 主力のケーキ・焼き菓子は季節変動が大きく、商品の多様化で売上を安定させることが課題だった。
  • ジェラートの冷却・撹拌・抽出は手作業が多く、製品のばらつきもあったため、小型設計の製造装置一式を導入した。
  • 新人のアルバイトでも安定した品質で作れるようになり、生まれた時間を新商品開発と販促に向けている。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ヴォワザン
所在地宮城県
業種洋菓子・ジェラートの製造販売
従業員数6人
資本金10万円

事業の経緯

仙台市東部でスイーツ店を営み、地元の食材にこだわって季節感を味わえるスイーツを商品化し、近隣のスーパーにも卸して幅広い層の支持を得ている。2025年10月にオープンしたショッピングモールに出店し、新店舗では本店で製造したケーキの販売とジェラートの製造販売を行っている。

主力のケーキ・焼き菓子は季節変動が大きく、商品の多様化で売上を安定させることが課題だった。手作業の多いジェラート製造を自動化するため、省力化投資補助金で製造装置一式を導入した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 季節変動と手作業のばらつき主力のケーキ・焼き菓子は季節による売上の変動が大きく、商品の多様化による売上の安定化が経営上の課題だった。高品質なジェラートの製造・販売では、冷却・撹拌・抽出に多くの時間と人員がかかり、手作業による製品のばらつきがあって安定した製造が難しかった。人手不足の解消と品質の安定のために、高機能な製造設備が必要になっていた。

やったこと

  1. 店舗に合わせたジェラート製造装置の導入製造工程を自動化し、限られたスペースを最大限に生かす小型設計で店舗運営に合わせた効率的な製造環境をつくるため、店舗の製造スタイルに最適化したジェラート製造装置一式を導入した。自動の温度調整とプログラム管理で品質を均一にし、複数のフレーバーを一度に製造できるようにした。

事業の効果

  • ジェラートの製造時間が1日6時間から4.3時間になり、1.7時間短縮した。
  • 生産性が約3倍になり、製造が速くなった。
  • 製造工程の自動化で作業者の負担が軽くなり、新人のアルバイトでも安定した製品を作れるようになった。
  • 自動の温度調整とプログラム管理で品質が均一になった。
  • 複数のフレーバーを一度に製造でき、時間当たりの生産量が増えた。
  • 省スペース設計で作業動線が改善した。

審査の観点ごとの評価

中小企業省力化投資補助金の公募要領にある審査の観点10つで見ています

観点の平均2.6 / 5
直近の回(第6回)の採択率63.9%応募1,841件・採択1,176件

出典:公募要領 p.30(審査項目)

技術面50%
  • 省力化の効果4

    製造時間が1日6時間から4.3時間に短縮し、生産性が約3倍になったと数字で示されている。ただし省力化指数の記載や算出根拠は書かれていない。

  • 投資の回収1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 付加価値の伸び1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 自社に合わせた設備4

    店舗の製造スタイルに最適化したジェラート製造装置一式を小型設計で導入し、温度調整やプログラム管理で効果を出したと具体的に書かれている。

計画面55%
  • 体制と資金2

    従業員6名の事業者であることは分かるが、財務状況や資金調達、サイバーセキュリティ対策についての記載はない。

  • 優位性とスケジュール4

    手作業の冷却・撹拌・抽出を装置で自動化し、新人でも安定品質で作れるようになったという遂行の流れが具体的に書かれている。

  • 賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 会社全体への効果4

    製造時間の短縮で生まれた時間を新商品開発と販促に振り向けていると書かれており、会社全体への波及も示唆されている。

政策面50%
  • 地域経済への波及3

    地元食材にこだわった仙台市東部の店舗であることは読み取れるが、地域の事業者や雇用への波及効果は具体的に書かれていない。

  • イノベーション2

    自動温度調整やプログラム管理の活用はうかがえるが、先端的なデジタル技術やイノベーションの牽引としての記載は薄い。

補助金を使った経費

冊子の内容から、省力化投資補助金の経費区分にあてはめた区分です。

  • 機械装置・システム構築費ジェラート製造装置一式

事業者の声

省力化で生まれた時間を、新商品開発・販促活動へ投入できました。

セルフクリーニング機能で、洗浄時間を大幅削減、衛生面でも優れた管理が可能になりました。

これからも、お客様の笑顔を思い浮かべて素材を選び、ひとつひとつ丁寧に手作り、お客様に食べること、そして選ぶことを実感していただきたいと考えています。

宮城県の洋菓子製造販売業(従業員6名)
出典

今後の展望

省力化で生まれた時間を新商品開発と販促活動に向ける。素材を選び、ひとつひとつ丁寧に手作りする姿勢を保ちながら、食べる楽しさと選ぶ楽しさを届けることをめざす。

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