エスプレッソマシンを入れ、自家焙煎の珈琲で地域に根づく店になる
CABA Coffee Beans
神奈川県の自家焙煎珈琲のカフェ(従業員0名)国が公開している採択事例です
この事例のポイント
- 移住後の約半年、キッチンカーやイベントなどで試し、豆を売るには飲み方まで伝える必要があると気づいた。
- 市の創業認定のためのセミナーで商工会議所の指導員と出会い、補助金の活用につながった。
- 事業計画の構想は自分で練り、指導員には市場データの整理や資料づくりを手伝ってもらった。
- エスプレッソのメニューを加え、一人での店の運営も楽になった。
事業の経緯
現店主は東京のアクセサリーブランド店で19年間販売員として働きながら、焙煎や抽出、ラテアートの技術を磨いてきた。人生の後半は海の近くで暮らしたいと考え、夫と自分の実家にも近い海辺の町に移住した。移住後は約半年、キッチンカーやイベントなどで珈琲を出し、町のニーズをつかんだ。
2023年、市の創業認定のための創業セミナーに参加し、地元の商工会議所の経営指導員と出会った。同年5月に蔵を改装した店で開業し、持続化補助金の創業枠でエスプレッソマシンを導入した。今は店のほか、駅前の土産店や地元のマルシェでも豆を売っている。
事業の内容
- 課題:一人で回すハンドドリップハンドドリップが中心で、一人で店を回すには負担が大きく時間もかかった。出せるメニューが限られ、収益を伸ばすにも限界を感じていた。地域の高齢者や観光客に対応するためにも、作業の効率を上げる必要があった。
- 課題:高額なマシン町には本格的なエスプレッソを出す店がなく、客の好みに合わせたアレンジを出したいと考えていた。しかしエスプレッソマシンは高額で、創業まもない時期には資金面のハードルが大きかった。
- 取り組み:移住後の試行東京で19年間販売員として働きながら、焙煎や抽出、エスプレッソ、ラテアートの技術を磨いてきた。移住後は自家焙煎豆の販売での創業を考え、約半年キッチンカーやシェアキッチン、イベント出店、老人ホームでの提供などを試した。その中で、豆を売るには飲み方や淹れ方まで提案する必要があると実感した。
- 取り組み:創業セミナーと計画づくり市の創業認定を受けるため、夫とともに創業セミナーに参加し、地元の商工会議所の経営指導員と出会った。事業計画の構想は自分で練り、指導員から補助金の使い方の助言や、市場データの整理、資料づくりの手伝いを受けて申請した。
- 取り組み:エスプレッソマシンの導入メニューの幅を広げて客層を広げ、店の作業を効率化して来店客の満足度を上げるため、補助金でエスプレッソマシンを導入した。豆を挽く工程を整えるグラインダーも補助金で導入した。カフェラテやエスプレッソトニックなどのメニューを出し、本格的な珈琲専門のカフェとして再出発した。
- 取り組み:店づくりと地域とのつながり蔵を改装した店に夫の手作りのテーブルやランプを置き、非日常を感じられる居心地のよい空間にした。地元の農家から規格外の野菜や果物を仕入れてメニューに生かし、町の魅力を発信している。
補助金を使った経費
記事の内容から、小規模事業者持続化補助金の経費区分にあてはめた区分です。
| 機械装置等費 | エスプレッソマシン |
|---|---|
| 機械装置等費 | グラインダー |
事業の効果
- エスプレッソの導入で店の作業が効率化し、客の好みに合わせたメニューを出せるようになった。
- 自分好みに焙煎した豆を買いに来る常連客が増えた。
- 地元の人が仕事の合間や帰りに立ち寄る店になり、地域のつながりの中心になっている。
- 駅前の土産店や地元のマルシェでも豆を売るようになった。
事業者の声
いつか自分で焙煎した珈琲豆を販売していきたい。
人生の後半は海の近くで暮らすのが夢でした。三崎は夫と私の実家からも近く、目の前には海が広がっている小さな町で、人と人の距離が近く、地域一丸となって町を盛り上げようとしている。私の希望に叶っている町でした。
20年近く接客業を経験していたので、コミュニケーションには自信がありました。半年ほど様々な形態でコーヒーを提供するうちに、町の雰囲気やニーズも把握でき、自家焙煎豆をどう販売に繋げていくかも見えてきました。
山﨑さんのサポートがなければ、補助金の申請もカフェの営業も順調にいかなかったと思います。創業して不安な時に、地元の方やイベントなども紹介いただき、手厚いサポートに本当に感謝しています。今でもなにかあればすぐに山﨑さんにお話しするんですよ。
神奈川県の自家焙煎珈琲のカフェ(従業員0名)
出典
- 中小機構「補助金活用ナビ」の事例記事(当社が書き直し・要約。事業者の声は記事中の発言の引用です)
- 経費区分は、小規模事業者持続化補助金の公募要領の区分に当社があてはめたものです
- 採択率:中小企業庁「採択結果」(第19回)
販路開拓の手段
- エスプレッソのメニュー:カフェラテやエスプレッソトニックなどでメニューを広げ、客層を広げる。
- 自家焙煎豆の店外販売:駅前の土産店や地元のマルシェで豆を販売する。
- 地元食材のメニュー:規格外の野菜や果物を使ったメニューで町の魅力を発信する。
相談先と計画づくり
| 商工会議所 | 三浦商工会議所 |
|---|
エスプレッソのメニューで客層を広げ、店の作業を効率化して豆の販売につなげる道筋を計画にまとめた。構想は自分で練り、市場データの整理や資料づくりで支援を受けた。
今後の展望
安否確認を兼ねて高齢者の世帯に珈琲豆を届けるサービスを、地元の商店や飲食店と協力してつくりたいと考えている。海外の客が好む濃いエスプレッソに応えるため、専用のグラインダーを入れて豆の種類も増やす計画。地元の鉄道会社の企画切符の土産品として申請することも予定している。
飲食・宿泊のほかの採択事例
小規模事業者持続化補助金について
直近の第19回の採択率は47.2%(応募16,576件・採択7,819件)。いま申請できる回の締切・補助額・対象経費は、最新の公募の解説でまとめています。
最新の公募を見る