ものづくり補助金平成24年度山形県

革素材の特殊金型プレス剪断によるハイドロプレーニング現象の低減と三次元プラスチック成形フィッティング管理システムの構築

宮城興業株式会社

この事例のポイント

  • 革底は滑りやすい性質があり、滑りにくい革底の実現が必要だった。
  • 山形大学工学部の教授の協力で意匠候補を約30点出してもらい、そこから4点を選んで金型を開発した。
  • 海外の資材店と直接取引できるようになり、革底の仕入れ価格が大幅に下がった。

事業者のプロフィール

事業者名宮城興業株式会社
所在地山形県 南陽市
業種なめし革・同製品・毛皮製造業
技術分野動力伝達
従業員数80人
資本金7,000万円
設立1952年

事業の背景

当社は紳士用革靴、男女ウォーキングシューズ、ゴルフシューズなどを製造している。革底は国内4社ほどを経由して仕入れるため高価で、断裁後に別工程でプレスを行っていた。また、カスタムメイドの一足作りも行っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力革底は滑りやすい性質があり、滑りにくい革底の実現が必要だった。
  • コスト・採算革底の仕入れは国内4社ほどを経由して届くため非常に高価だった。
  • 納期・工程仕入れた革底への断裁と同時にプレス加工を施せる工程がなかった。

やったこと

山形大学工学部の教授の協力で意匠候補を約30点出してもらい、そこから4点を選んで金型を開発した。特殊金型による断裁とプレス加工を同時に行うプレス前断加工で、歩行時のハイドロプレーニング現象を低減する革底を試作した。海外の資材店に直接交渉して革底を仕入れ、仕入れ形態を変えて型抜き後の革の余り部分から他のパーツを取れるようにした。カスタムメイド用に三次元足型ならい機を導入し、足のデータから木型を切削できるようにした。三次元プラスチック成形加工でパーソナルゲージを作成し、フィッティング管理システムを構築した。

  • 金型特殊金型
  • 加工機三次元足型ならい機三次元プラスチック成形加工機木型切削機

新しい製品・サービス:特殊金型開発とプレス前断の複合技術による滑りにくい革底の試作品。南陽市らしく菊とハングライダーのデザインを取り入れている。

事業の効果

海外の資材店と直接取引できるようになり、革底の仕入れ価格が大幅に下がった。型抜き後の余り部分で他のパーツを取れるため材料の効率的な活用ができ、コストが削減された。アパレルメーカーからの引き合いが出てきた。三次元プラスチック成形により顧客の型を保存でき、リピーターの期待が持てる。来春夏の展示会サンプルに盛り込む予定である。

今後の展望

革底に意匠を入れた製品は国内で初めてではないかと見込まれ、展示会での反応が期待される。消費者ニーズは安価な使い捨てと長く使える個性的な製品に二極化しており、オリジナル意匠やカスタムオーダーで新規顧客獲得を目指す。

  • 目標:仕入れ経路が国内4社ほどを経由していた

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。