ものづくり補助金平成24年度茨城県

急速冷凍・加熱処理によるロングライフ食品の開発と事業化

株式会社小沢食品

成果ロット冷却時間 180分→30分

この事例のポイント

  • 豆腐は賞味期限が2、3日と短く日持ちしない。
  • 急速冷却機を導入し、揚げたての揚げ豆腐を急速冷却する方式で「ロングライフ揚げ豆腐」を開発した。
  • ロット冷却時間 180分→30分。急速冷却機の導入により、揚げ豆腐の冷却時間が6倍効率化され、賞味期限が2、3日から60日へ延びた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社小沢食品
所在地茨城県 那珂市
業種食料品製造業
技術分野冷凍空調
従業員数96人
資本金4,500万円

事業の背景

小沢食品は茨城県産大豆を使った豆腐の製造を行い、個人消費者向け商品と業務用食品の両方を手がけている。平成元年に水戸市から那珂市向山へ工場を移転し、以前の10倍の製造が可能となって、販売エリアを水戸中心から茨城県内へ広げた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度豆腐は賞味期限が2、3日と短く日持ちしない。
  • 販路・情報発信地域ごとに特徴がある地域食のため地元の店舗で買われることが多く、広域販売がしにくい。
  • コスト・採算販売価格は安いが水分が多く重量が重いため、運送コストがかかり広域販売に向いていない。

やったこと

急速冷却機を導入し、揚げたての揚げ豆腐を急速冷却する方式で「ロングライフ揚げ豆腐」を開発した。1ロット(500個)の冷却は、導入前は20度以下まで3時間かかっていたが、導入後は30分となり6倍の効率化が可能になった。急速冷却品と自然放冷品を1週間後、10日後、20日後、60日後に微生物検査で比較したところ、自然放冷品は60日後にほとんど異常を示し、急速冷却品は異常がなかった。うの花こんにゃくの商品化のため、うの花とこんにゃくを均一に練り込む練機、挽き肉状に加工するミンチ機、真空チルド保存用の真空パック機を導入した。挽き肉の食感を出すため材料の割合を変えたサンプルを作り、殺菌方法も試行錯誤しながら試作を続けた。県工業技術センターで製法の技術指導を受け、料理研究家の協力を得てプレーンタイプと麻婆豆腐風の中華風などを試作し、料理への応用がしやすいプレーンタイプを販売することにした。

  • 加工機急速冷却機ミンチ機練機真空パック機

新しい製品・サービス:ロングライフ揚げ豆腐、肉の代替品であるうの花こんにゃく(挽き肉型)

事業の効果

  • ロット冷却時間 180分→30分
  • 賞味期限 3日→60日

急速冷却機の導入により、揚げ豆腐の冷却時間が6倍効率化され、賞味期限が2、3日から60日へ延びた。微生物検査で自然放冷品より安全性が確認された。これにより飲食店向け業務用食品として首都圏や大阪まで販売ルートが広がった。うの花こんにゃくは低カロリーで、施設や宗教上ハラル対応が必要な飲食店からの問い合わせもあり、新たな販売先との取引が期待される。

今後の展望

大手スーパーや飲食店との取引が始まり、学校給食などへのPRも考えている。海外輸出を見込み、賞味期間をさらに長くする開発を続け、将来は1年にしたいとしている。また常温保存の普通の豆腐にも挑戦する予定。

事業者の声

賞味期間の長い商品や、肉の代替品の開発に力を入れ、体に良くておいしいものを多くの消費者へ届けていきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。