ものづくり補助金平成24年度群馬県

厚板鋼材の溶断加工等における短納期化を実現する生産管理システムの構築

有限会社小倉鋼材

成果工場の見回り回数 10回/日→3回/日

この事例のポイント

  • 受注から出荷までのリードタイムの短縮が顧客から要望されていた。
  • フィールドワンに依頼し、当社の業務内容に即したバーコードシステムを製作した。
  • 工場の見回り回数 10回/日→3回/日。進捗状況が事務所や作業者のパソコンで確認できるようになり、全社員が受注状況や進捗を従来より早く容易に把握できるようにな…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社小倉鋼材
所在地群馬県 太田市
業種食料品製造業
技術分野切削加工
従業員数15人
資本金600万円
設立1986年

事業の背景

当社は厚板鋼材を切り出す加工から、マシニングによる小物部品の単品加工までを行っている。厚板鋼材は機械装置や金型などの原材料となり、材料メーカーから鋼材の厚さで買い付け、受注を予測して在庫を確保している。顧客からは受注から出荷までのリードタイムの短縮が要望されていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力受注から出荷までのリードタイムの短縮が顧客から要望されていた。
  • 人手・技能厚板鋼材はシャーリング切断ができずガス溶断が唯一の方法で、顧客の発注は常に変動するためタイムリーな材料手配が難しかった。
  • コスト・採算進捗確認のため工場内を見回る必要があり、加工指示書も全て手書きで作成していた。

やったこと

フィールドワンに依頼し、当社の業務内容に即したバーコードシステムを製作した。受注伝票から加工指示書が自動で作成され、切断工程・面研削・マシニングの各工程で「未着手」「着手」「完了」を確認できる。社内無線LANの構築、システムソフトのインストール、社内教育を行いシステムを導入した。仕様変更を繰り返してブラッシュアップしたが、加工指示書の一部は手書きで必要事項を書き加える必要が残った。

ソフトバーコード管理システム(生産管理システム)
その他社内無線LAN

事業の効果

  • 工場の見回り回数 10回/日→3回/日
  • 加工指示書作成時間 15分/件→10分/件

進捗状況が事務所や作業者のパソコンで確認できるようになり、全社員が受注状況や進捗を従来より早く容易に把握できるようになった。複数工程にまたがる加工もスムーズに進められ、作業時間が短縮して生産効率が向上した。工場の見回り回数と指示書作成時間が減り、従来は納期が間に合わず受注を見送っていた案件も受注できるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    1986年設立の鋼材会社で、厚板の溶断から小物部品の単品加工までの事業を行うとあるが、過去の取組との連続性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客発注が常に変動し、短納期化が要望されているという外部環境は読み取れるが、競争優位性の根拠となる自社の強み分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    短納期化と材料手配の課題を認識し、バーコード管理による進捗一元化で解決を図る流れが示され、受注増も見込んでいる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    指示書作成時間を1件平均15分から10分程度に短縮し、さらに5分程度を目指す数値目標が示されている。付加価値額の目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    フィールドワンへの依頼や社内教育の実施は書かれているが、人材や事務処理体制の具体的な確保状況は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    顧客からの短納期要望はうかがえるが、製品の価値や顧客ターゲットの整理、選ばれる理由の記載は乏しい。

  • 事業化までの道筋3

    システム仕様変更の繰り返しや作業者提案による改良継続は書かれているが、中長期の遂行スケジュールは具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    厚板鋼材の溶断加工という分野の普及度や高付加価値化の度合いについては、わずかに触れられているにすぎない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    受注増や新規顧客獲得の見込みはうかがえるが、地域経済波及や雇用創出といった国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    見回り回数が1日10回から3回程度に減少し、指示書作成が短縮されたと効果が示されているが、補助金額に対する費用対効果は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献3

    バーコード管理と社内無線LANによる進捗の一元化は取り組まれているが、サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    太田市の所在地は示されるが、地域の特性を活かした付加価値創出や地域成長への言及は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

生産管理システムの運用を通じて一層の生産効率化を図り、コスト削減と短納期化を進めて受注増につなげていく。新規顧客の獲得による受注増加を狙う。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。