ものづくり補助金平成24年度岐阜県

微細高精度化・難加工材のレーザー溶接技術の確立

東洋化工株式会社

この事例のポイント

  • レーザー溶接は技術者の熟練度によって品質が左右されやすく、品質のばらつきが課題だった。
  • 新たにレーザー溶接機を導入し、様々な難加工材への溶接試作を行った。
  • 新設備では従来の電気溶接機に比べて熱影響による変形が非常に少ない溶接が可能になり、溶接の幅が広がった。

事業者のプロフィール

事業者名東洋化工株式会社
所在地岐阜県 各務原市
業種金属製品製造業
技術分野鋳造

事業の背景

レーザー溶接は微細で周囲の母材への熱影響が少なく、自動車関連などで幅広く活用されてきた。近年は医療・航空機部品関連からも依頼が増え、微細溶接を生かした難加工材の高精度な溶接技術が求められている。ニッチ分野として難加工材溶接に特化すれば、地域産業の発展や雇用促進、競合企業との差別化につながると考えた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度レーザー溶接は技術者の熟練度によって品質が左右されやすく、品質のばらつきが課題だった。
  • コスト・採算溶接技術の確立と、短納期・低コスト化を実現する生産体制の強化が必要だった。
  • 新製品・新技術医療・航空分野の新規開拓を目指すため、難加工材へのレーザー溶接技術を確立する必要があった。

やったこと

新たにレーザー溶接機を導入し、様々な難加工材への溶接試作を行った。試作を通じて溶接技術の革新に取り組み、その内容をまとめたマニュアルを作成した。あわせて人材育成をマニュアル化し、生産プロセスの強化を同時に進めた。これらの試作データは新規顧客への販売促進の基礎資料とした。

事業の効果

新設備では従来の電気溶接機に比べて熱影響による変形が非常に少ない溶接が可能になり、溶接の幅が広がった。特殊材の溶接にも挑戦でき、医療・航空分野の微細高精度溶接や異材接合で海外メーカーとの差別化が期待できるようになった。一方で異種金属の接合には改良の余地が残り、適切な出力やワイヤー選定の研究が必要である。作業環境や出力データを統一して品質のばらつきを抑え、低コスト・短納期対応と溶接技術の確立に効果が見込まれる。

今後の展望

現在は航空関連産業に絞って成果を活用しており、来客した取引先に新設備による溶接を提案することで少しずつ顧客獲得ができている。今後は難加工材の試作受け入れを積極的に行い、試作品での提案を通じて微細レーザー溶接の活用を広げていく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。