ものづくり補助金平成25年度製造業北海道

豆腐を食べるシーンを広げる味付き豆腐の開発と事業化

有限会社中田食品

この事例のポイント

  • 豆腐は食べる機会が少なく、北海道は他地域と比べて豆腐の消費量が最下位である。
  • 食べる機会を増やすため、フタを開けてすぐ食べられる味付き豆腐「味付き豆腐・味な絹ちゃん」を開発した。
  • 新製品の開発スピードが格段に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社中田食品
所在地北海道 帯広市
業種食料品製造業
技術分野バイオ,機械制御
従業員数16人
資本金400万円
設立1965年

事業の背景

中田食品は帯広市の豆腐・油揚げ製造業者である。大豆の生産地である北海道で豆腐の消費量が他地域より少ない状況があった。既存の豆腐「とうふくん」は平成18年に商品化され、60日間日持ちする珍しい豆腐として好評を得ていた。一方で「味が付いているのは手軽だが固くて食べられない」という声もあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術豆腐は食べる機会が少なく、北海道は他地域と比べて豆腐の消費量が最下位である。
  • 生産能力新製品の開発に時間がかかり、開発スピードが十分でなかった。

やったこと

食べる機会を増やすため、フタを開けてすぐ食べられる味付き豆腐「味付き豆腐・味な絹ちゃん」を開発した。しょうゆ味とみそ味の2種類があり、味が付いていても食感は豆腐のままとした。地元の醤油・味噌メーカーの協力を得て製造し、古くから豆腐業界にあった「調味料を混ぜると固まらない」という通説が、ある条件下では凝固することを確認した。今回導入した機器・装置により新製品の開発スピードが向上した。

新しい製品・サービス:味付き豆腐・味な絹ちゃん(しょうゆ味、みそ味の2種類)

事業の効果

新製品の開発スピードが格段に向上した。味付き豆腐が地元の小学校給食に採用された。札幌の食品宅配サービスで4千個を越える注文・販売実績があった。調味料を混ぜた豆腐を固める発見により、豆腐に様々な素材を閉じ込める可能性や、他地域の食材とのコラボレーションの可能性が広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の豆腐製品「とうふくん」の商品化やクレームを契機に新商品開発へ進んだ経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    北海道は大豆生産地なのに豆腐消費が最下位というデータを踏まえた点はあるが、競争優位性や経営資源の強み弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    豆腐消費が少ないという課題を認識し、食べる機会を増やす新商品で対応する方針が示されている。ただし高付加価値化の定量的根拠は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    開発や製造で地元の醤油・味噌メーカーの協力を得た点はうかがえるが、人材や事務処理体制の記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    味付き豆腐で「6アクション」の手間を省くという明確な顧客ニーズと、フタを開けてすぐ食べられる選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    新商品の開発経緯は書かれているが、中長期の課題検証やスケジュール、課題解決方法の記述は乏しい。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    豆腐の市場は低迷しているが、味付き豆腐は従来なかったコンセプトで、高付加価値化の方向性が示されている。数値的な裏付けは薄い。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地元小学校給食への採用や札幌の宅配で4千個超の販売実績があり、地域への波及がうかがえるが、国が補助する理由の記述は弱い。

  • 費用対効果2

    開発スピードが格段に向上したとあるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    豆腐に様々な素材を閉じ込められる発見があり、地域食材とのコラボの可能性は述べられているが、デジタル技術の活用は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    十勝・帯広の地元産原材料や地元メーカーとの協力、地域への発信を通じた地域活性化の取組が具体的に書かれている。

今後の展望

伝統の食材を新しい発想で生み出し、次の商品開発を続ける。地域の魅力を強く発信し、地元産原材料の活用で地域との相互交流を図る。

  • 目標:札幌の某食品宅配サービスでは4千個を越える注文・販売実績があった。

事業者の声

豆腐って食べるのが面倒なんですよ

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。