ものづくり補助金平成25年度医療、福祉宮城県

ICタグを用いた義歯紛失予防・追跡発見装置の開発による新規需要の創造

有限会社コスモテックス

成果大気中で1〜1.2mの読み取りの結果を得た(範囲表記のため下限を記載)

この事例のポイント

  • 位置情報分析装置は位置特定の課題をクリアしたが、検知距離が短く実用化にはICタグの電波飛距離を伸ばす必要がある。
  • さまざまな形状の義歯を製作し、咀嚼などの生理的運動機能を阻害しないように各種形状の義歯にICタグを挿入する方法を検証した。
  • 大気中で1〜1.2mの読み取りの結果を得た(範囲表記のため下限を記載)。ICタグ挿入義歯の実用テストで、設定したすべての環境で優れた耐水・対薬品性能を発揮し、実際の運用に問題なく使用できるこ…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社コスモテックス
所在地宮城県 富谷市
業種医療業
技術分野情報処理
従業員数10人
資本金300万円
設立1991年

事業の背景

義歯(入れ歯)や補綴物の製作加工を行う会社で、CAD/CAMなど最新技術の導入と技術研鑽に努めている。高齢者福祉施設との関わりが多く、以前から義歯紛失の問題を聞いていた。紛失義歯は発見しても持ち主の特定が難しく、誤飲した場合は健康被害にもつながりかねないという状況があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術位置情報分析装置は位置特定の課題をクリアしたが、検知距離が短く実用化にはICタグの電波飛距離を伸ばす必要がある。
  • 新製品・新技術今回は既存のICタグを使用したが、専用アンテナを開発して電波飛距離を伸ばすことが新たな課題となった。

やったこと

さまざまな形状の義歯を製作し、咀嚼などの生理的運動機能を阻害しないように各種形状の義歯にICタグを挿入する方法を検証した。60℃を超える温水中への投下、煮沸、色素沈着の著しい物質への浸漬試験などを行い、口腔内の環境変化へのICタグの耐性を実験した。ICタグが送信する電波の角度と距離をハンディ型リーダーで計測し、適切な挿入位置と計測方法を確立した。位置情報分析装置を独自のソフトウェアとして開発し、口腔内外での義歯検出試験を繰り返し行った。

検査測定ハンディ型リーダー
ソフト位置情報分析装置

新しい製品・サービス:ICタグ挿入義歯による義歯紛失予防・追跡発見装置(位置情報分析装置)

事業の効果

  • 大気中で1〜1.2mの読み取りの結果を得た(範囲表記のため下限を記載)
  • 水中で20〜30cmとの結果を得た(範囲表記のため下限を記載)

ICタグ挿入義歯の実用テストで、設定したすべての環境で優れた耐水・対薬品性能を発揮し、実際の運用に問題なく使用できることを確認した。義歯を紛失した場合に誤飲したかどうかを第三者が確認でき、誤飲時の早急な対応が可能になる。ICタグの情報により、認知症患者が徘徊で迷子になった際の身元照会も容易になる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    義歯製作の技工事業とICタグ研究の関連は読めるが、経営戦略上の位置付けや過去の取組との一貫性は書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    CAD/CAM導入など最新技術への取組や高齢者福祉施設との関わりは書かれているが、市場動向や競争優位との対比は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決3

    義歯紛失という課題認識と位置情報分析装置の開発は明確だが、事業計画の収益面や成長性は具体的に書かれていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、電波飛距離などの技術目標のみがうかがえる。

  • 事業を進める体制3

    東北大学や電気機器メーカーとの共同研究、COIプログラムとの連携が書かれており、外部体制はうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    大気中1〜1.2m、水中20〜30cmの読み取り結果と、誤飲時の対応や認知症患者の身元照会といった用途が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    電波飛距離の向上、専用アンテナ開発、保険適応という課題と数年以内の製品化が示されるが、スケジュールの詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    義歯へのICタグ挿入による紛失義歯追跡は新規需要の創造と述べられるが、普及度の数値的根拠は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用4

    超高齢化社会の義歯紛失問題や介護現場の課題解消への貢献が具体的に示されており、社会的必要性が読み取れる。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献4

    ICタグと各種センサーを義歯に統合する構想や、認知症による徘徊事故の未然防止など、新技術による社会的貢献が書かれている。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    高齢化社会への対応は書かれているが、日本経済の構造転換に資するという観点の記述は乏しい。

  • 地域経済への波及2

    宮城県富谷市での事業は示されるが、地域の特性を活かした付加価値や雇用創出についての記述はわずかにうかがえる程度。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

東北大学や電気機器メーカーとの共同研究で新たなオリジナルアンテナの開発に着手している。電波飛距離が伸びれば、建物の出入り口に設置して認知症による徘徊などの事故を未然に防ぐことができる。数年以内の製品化と事業化、保険適応の実現を目指している。

事業者の声

創業以来、使い心地の良い安定した義歯製作を目指して技術を磨いてきました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。