ものづくり補助金平成25年度製造業宮城県

長期間常温保存を可能とする製品開発と製品能力拡張への取り組み

株式会社宮城総合給食センター

成果作業人員(エリア) 3名→2名

この事例のポイント

  • 全国展開の居酒屋チェーンやスーパーなどから引き合いがあるが、生産ラインの能力がネックとなり応えられずにいた。
  • 成型機にトレー自動吸引装置と酢噴霧装置を導入し、作業工数の削減と製造時の防菌・抗菌の向上を図った。
  • 作業人員(エリア) 3名→2名。作業人員が3名から2名に減り、削減分の1名は他の作業エリアへ配置できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社宮城総合給食センター
所在地宮城県 宮城県仙台市
業種食料品製造業
技術分野材料製造プロセス,製造環境
従業員数84人
資本金1,000万円
設立1996年

事業の背景

株式会社宮城総合給食センターは、炊飯米の製造・販売や菓子・パンの製造・販売を行う食品製造業者である。寿司に使う酢飯商品の需要は多く、全国展開の居酒屋チェーンやスーパーなどから引き合いを受けていた。「プレミアムひとめぼれ・みやぎ吟撰米」の発売を機に、宮城県の銘柄米「ひとめぼれ」の消費拡大を目指して「しゃり玉」が誕生した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力全国展開の居酒屋チェーンやスーパーなどから引き合いがあるが、生産ラインの能力がネックとなり応えられずにいた。
  • 品質・精度酢飯製品の長期間常温保存には、製造時の菌の付着・混入リスクを下げる必要があった。
  • 人手・技能成型から包装までの工程に人手がかかり、作業の効率化が求められていた。

やったこと

成型機にトレー自動吸引装置と酢噴霧装置を導入し、作業工数の削減と製造時の防菌・抗菌の向上を図った。従来は半自動だった包装作業を完全自動化するため自動包装機を導入した。包装後の製品受取に作業者を配置していた工程には、ターンテーブルを導入して無人化を実現した。落下菌付着の防止として、作業エリアの側面をビニールカーテンで囲み、天井にはアクリル板を設置した。HEPAフィルターを通してエリア内にクリーンな空気を送り込む方法を試みた。

加工機トレー自動吸引装置
加工機酢噴霧装置
加工機自動包装機
その他ターンテーブル
その他HEPAフィルター付きクリーン空気供給設備

新しい製品・サービス:寿司用酢飯製品「しゃり玉」

事業の効果

  • 作業人員(エリア) 3名→2名
  • 酢噴霧製品のカビ発生までの日数 10日→30日
  • 目標生産数 1倍→1.5倍

作業人員が3名から2名に減り、削減分の1名は他の作業エリアへ配置できるようになった。包装機の処理速度を上げたテストでは従来以上の生産能力が確認された。酢噴霧により、長期間の常温保存につながるカビ抑制の効果が見られた。落下菌付着の防止効果も確認され、今後は目標生産数を現行の1.5倍とする能力構築に取り組んでいる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    従来の寿司用酢飯商品の引き合いに応えきれない課題が書かれ、既存事業との関連はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    全国展開の居酒屋チェーンやスーパーからの引き合いと生産ラインの能力不足が書かれており、市場動向と自社の弱みに触れている。

  • 課題の認識と解決4

    生産能力のネックを課題として認識し、目標生産数を現行の1.5倍と設定して自動化で対応する計画が具体的に書かれている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    目標生産数を現行の1.5倍と設定し、作業人員3名から2名への削減など数字つきの効果が示されている。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    無添加で長期間常温保存できる「しゃり玉」の特長や、試食で米のもちもち感が評価されたことが書かれ、用途も具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋4

    包装機の処理速度テストや海外市場参入に向けた自治体との協力、イベント参加などのステップが書かれている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    寿司用酢飯は一般的な商品分野だが、無添加で長期間常温保存できる点は同分野で差別化された特長として書かれている。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    「ひとめぼれ」の消費拡大や海外輸出を目指すと書かれ、地域の銘柄米の振興につながる点がうかがえるが、経済波及の数値は示されていない。

  • 費用対効果3

    作業人員の削減や生産能力の向上は書かれているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    成型・包装ラインの自動化や防菌フードの導入は書かれているが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は明示されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    宮城県の銘柄米「ひとめぼれ」を活かした製品で、地域の米の消費拡大を目指すと書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

全国の商談会等での試食で好評を得たため、需要拡大を見込み目標生産数を現行の1.5倍とし、生産能力の構築に取り組んでいる。製造時の防菌・抗菌を高めて賞味期限をさらに長期化させたい。海外市場への出荷を目指し、自治体と協力して食材紹介イベントへの参加などでPRを行う。

事業者の声

「しゃり玉」は握り寿司に使っていただくことを想定して販売しています。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。