ものづくり補助金平成25年度卸売業、小売業秋田県

最新型自動車解体機の導入による、環境に配慮した資源の循環型社会づくり事業

カイテン株式会社

成果従来機に比べPM排出量の90%を削減

この事例のポイント

  • 従来の自動車解体機は排ガスに含まれるPM等の粒子状物質が多く、環境ニーズに配慮された機種とはいえなかった。
  • 従来機の課題を解消するため、最新型の自動車解体機を導入した。
  • 従来機に比べPM排出量の90%を削減。最新型解体機の導入によりPM排出量を90%、窒素酸化物を約8%削減でき、環境ニーズに配慮した解体が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名カイテン株式会社
所在地秋田県 秋田市
業種その他の小売業
従業員数20人
資本金2,300万円
設立1983年

事業の背景

カイテンは秋田市の老舗自動車リサイクル企業で、使用済み自動車を引き取って解体し、再利用可能な部品をリサイクルパーツとして販売し、鉄・銅・アルミニウムなどは金属資源としてリサイクルにまわしている。平成14年には県内の自動車リサイクル業で他社に先駆けてISO14001を取得した。人口減少にともない自動車の引き取り台数は減少傾向にあるなか、インターネットなどを通じて4チャネルの仕入・販売ルートを確立し、それをフル活用した営業を行っている。自動車リサイクル法の施行にともない使用済自動車の資源リサイクル率向上が求められるなか、環境ニーズへの配慮とリサイクル率向上への対応を検討していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の自動車解体機は排ガスに含まれるPM等の粒子状物質が多く、環境ニーズに配慮された機種とはいえなかった。
  • 生産能力従来機は最新機に比べ作業効率が悪く、リサイクルパーツの取り出しやより多くの解体処理をこなすのに問題が生じていた。

やったこと

従来機の課題を解消するため、最新型の自動車解体機を導入した。導入した解体機は従来機に比べPM排出量を90%削減でき、窒素酸化物も約8%削減が可能となった。作業時間は1台あたり20分程度から15分程度に短縮され、1日あたりの処理台数は7.5台増加した。処理台数の増加によりパーツの分別量が増え、国内外への出荷数増加による売上拡大が見込める体制を整えた。

事業の効果

  • 従来機に比べPM排出量の90%を削減
  • 窒素酸化物も約8%削減が可能
  • 1台あたり作業時間 20分→15分
  • 1日あたり処理台数が7.5台増加

最新型解体機の導入によりPM排出量を90%、窒素酸化物を約8%削減でき、環境ニーズに配慮した解体が可能になった。作業時間は1台あたり20分から15分に短縮され、1日あたり処理台数が7.5台増加した。パーツの分別量が増えたことで、国内外への出荷数増加による売上拡大が見込める体制が整った。現在は毎月コンテナ3〜4本程度のエンジンパーツ等を東南アジアなど海外3カ国に輸出している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成14年にISO14001を取得し、環境配慮の取組を継続してきたことがうかがえるが、経営戦略上の位置付けは記載が少ない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    4チャネルの仕入・販売ルートを確立し、それをフル活用した営業を行っているとあり、強みは読み取れるが具体性は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    従来機のPM排出量やリサイクル部品取り出しの課題を認識し、解体台数を1日7.5台増加させ売上拡大を見込むと明記されている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1台20分から15分への短縮、1日あたり7.5台増加、PM排出量90%削減など数値目標が示されているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社員紹介による若手3名の入社や社長の人材方針は書かれているが、補助事業の遂行体制や事務処理能力は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    リサイクルパーツを適正価格で中古部品として使ってもらう仕組みや、ブランドを信頼されリピートされる狙いが示されている。

  • 事業化までの道筋3

    最新機導入後もリサイクルできる部品を見極める作業員の目利きが重要と課題を挙げているが、遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    使用済み自動車の解体・リサイクル業は一般的な分野で、同分野の中での高付加価値化は限定的にしか書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    資源リサイクル率向上や海外3カ国への輸出が示され、社会的意義はうかがえるが、経済波及効果の記載は少ない。

  • 費用対効果3

    処理台数増加や作業時間短縮の数値はあるが、補助金投入額に対する費用対効果の記載はない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新型の解体機導入によるリサイクル効率化が示されるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献はわずかにうかがえる程度。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    循環型社会づくりや資源リサイクル率向上に言及しており、政策の方向性とのつながりがわずかにうかがえる。

  • 地域経済への波及3

    秋田市の老舗企業として地域で事業を営むと書かれているが、地域特性を活かした付加価値創出の記述は薄い。

今後の展望

若手人材の確保のため、福利厚生の充実やコミュニケーションの徹底に取り組み、働き手から選ばれる会社を目指す。

事業者の声

社員が自分の働く会社の良さや魅力を仲間に伝えてくれる企業にならなければ良い人材は集まらないと考えている。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。