ものづくり補助金平成25年度製造業栃木県

装飾用アルミ製品への多様なニーズに対応する表面処理加工技術の高度化

丸信金属工業株式会社

この事例のポイント

  • アルマイト加工では生産数が限定されていた。
  • 半自動アルマイトラインを稼働させ、純粋装置と超音波装置を取り付けて量産使用の目途を立てた。
  • UV印刷機のインクをマスキング材に使うことで2色のアルマイト表現が可能になり、様々な用途で小ロットに対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名丸信金属工業株式会社
所在地栃木県
業種金属製品製造業
技術分野表面処理

事業の背景

装飾用アルミ製品には顧客から多様なニーズが寄せられていた。顧客のニーズに応えるにはオリジナル性の高い加工や多彩な表現が欠かせず、他社との差別化のため独自の表現と品質の確立が求められていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力アルマイト加工では生産数が限定されていた。
  • 品質・精度アルマイト加工で染色不良や素材接触による不良が発生していた。
  • 新製品・新技術アルマイト加工は単色染めしかできず、多彩な表現ができなかった。
  • 新製品・新技術切削加工は二次曲面にしか対応できなかった。
  • コスト・採算二次曲面商品の受注時はコストが高くなり失注につながっていた。
  • 新製品・新技術二次・三次曲面への印刷はコストが高く失注しており、染色以降の付加価値の提案もできていなかった。

やったこと

半自動アルマイトラインを稼働させ、純粋装置と超音波装置を取り付けて量産使用の目途を立てた。量産物は半自動機、単発物や大型製品は手動と使い分けができるようになった。UV印刷機を導入し、アルマイトしたアルミ材にフルカラーUV印刷を施して密着度をテストし、印刷素地はアルマイトの皮膜条件の調整で解消した。屋外使用を想定して最適なトップコートも開発した。切削機械に回転装置を導入して2.5次元切削を可能にし、回転バイスでMDFは最大8mm厚、アクリルは最大10mmまでカットできるようにした。レーザー彫刻を導入し、アルマイト材に文字や写真を立体物(20cmまで)や約2mm以内の凸凹表面に表現できるようにした。NC旋盤を導入してアルミ円柱パイプの切断テストに成功し、品質向上のため引き続き検討している。

加工機半自動アルマイトライン
その他純粋装置
その他超音波装置
加工機UV印刷機
加工機切削機械用回転装置
その他回転バイス
加工機レーザー彫刻機
加工機NC旋盤

新しい製品・サービス:起伏のあるアルミ表面に染色とUV印刷を複合した表現、アルマイト材へのレーザー彫刻による立体的な表現、2色のアルマイト表現。

事業の効果

UV印刷機のインクをマスキング材に使うことで2色のアルマイト表現が可能になり、様々な用途で小ロットに対応できるようになった。立体物への印刷やレーザー彫刻により、他社にないアルミ表現ができるようになった。平面の金属プレートにUV印刷をした後にR曲げ加工できるようになり、密着性を確立した。アクセサリー、室内装飾、屋外表示用プレートでの活用を目指してサンプルを製作している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のアルマイト加工の課題(染色不良・生産数限定・単色染め)と、切削・印刷の高度化による表現拡大が連続した取組として読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    装飾用アルミ製品への多様なニーズや、他社との差別化を図る方針が書かれており、強みとして何を活かすかは読み取れる。

  • 課題の認識と解決3

    二次曲面のみの切削やコスト高による失注という課題を認識し、回転装置導入や印刷融合で解決を図る流れが書かれている。

事業の実現可能性32%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    アクセサリー系、室内装飾系、屋外表示用プレートといった用途と、他社にない表現という選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    NC旋盤の品質向上は来年度以降に引き続き検討とあり、課題の解決方法やスケジュールは一部のみうかがえる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    アルマイトへのUV印刷やレーザー彫刻、起伏のある素材への複合化など、他社にない高付加価値の表現が具体的に書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    UV印刷や切削加工などの技術融合による表現の高度化は読み取れるが、サプライチェーンへの貢献は記載が薄い。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

NC旋盤による品質向上は来年度以降も引き続き検討する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。