ものづくり補助金平成25年度製造業長野県

おいしくて手軽な「(新)乾燥漬物」の製造および販売

有限会社宮城商店

この事例のポイント

  • 漬物を乾燥させて常温で流通できる新しい食品を作るには、品質や流通形態、パッケージなど不確実なことが多かった。
  • 製造ラインとして、原料の洗浄機、漬込みタンク、重石、ネット、原料および漬け上がり製品の裁断用スライサー、乾燥機、個別包装機、X線探知機、成形用スティックカッター、異物検査台を導入…
  • 「(新)乾燥漬物」の試作品が完成し、当初目標としていた商品の開発に到達した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社宮城商店
所在地長野県 千曲市
業種食料品製造業
技術分野バイオ,製造環境
従業員数26人
資本金1,200万円
設立1909年

事業の背景

宮城商店は1909年創業の漬物・佃煮の老舗で、宮城社長で4代目にあたる。漬物の市場はこの10年で4割減少しており、業界全体が厳しい状況にある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術漬物を乾燥させて常温で流通できる新しい食品を作るには、品質や流通形態、パッケージなど不確実なことが多かった。
  • 品質・精度やわらかく腐敗しやすい大豆を扱うため、包装や計量の精度を高める設備が必要だった。
  • 新製品・新技術精進料理の定義を分かりやすく客に伝えるデザインやキャッチコピーをどうするかが課題だった。

やったこと

製造ラインとして、原料の洗浄機、漬込みタンク、重石、ネット、原料および漬け上がり製品の裁断用スライサー、乾燥機、個別包装機、X線探知機、成形用スティックカッター、異物検査台を導入した。精度の高い自動包装機とクリーンな環境を作るシステムを導入し、製袋機を改良した。味を均質化するため調味料の充填機を改良して計量精度を高めた。信州大学との共同研究で乾燥漬物の試作品の分析・検査等を行い、広告代理店の指導でデザインを進めた。

加工機原料の洗浄機
加工機漬込みタンク
その他重石、ネット
加工機原料および漬け上がり製品の裁断用スライサー
加工機乾燥機
加工機個別包装機
検査測定X線探知機
加工機成形用スティックカッター
検査測定異物検査台
加工機精度の高い自動包装機及びクリーンな環境を作るシステム
加工機調味料の充填機

新しい製品・サービス:常温流通可能な「(新)乾燥漬物」、がんもどきや厚揚げと野菜を使った乾燥漬物の試作品

事業の効果

「(新)乾燥漬物」の試作品が完成し、当初目標としていた商品の開発に到達した。製袋や計量の精度が上がり、味の均質化が図られた。漬物の新しい食べ方を提案して新しい市場を開拓する足がかりができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    漬物・佃煮の老舗で、乾燥漬物の開発は既存の漬物事業の延長として読めるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    漬物市場が10年で4割減少したことや、新しい食べ方で新市場を開拓したいとの記述はあるが、自社の強み・弱みとの関係は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    課題は設備投資とソフト面の2つと整理されているが、高付加価値化や成長につながる計画としての具体性は薄い。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    信州大学との共同研究や広告代理店の指導、商品開発に意欲的な社員を中心に進めた体制が記載されている。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ターゲットは幅広い年代で、手軽さや食感が特長と書かれるが、ニーズの裏付けは主に定性的な記述にとどまる。

  • 事業化までの道筋3

    試作品分析や受容調査など段階的な取組は書かれているが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は詳述されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    乾燥漬物は新しい食べ方の提案で新市場開拓をめざすとあるが、普及度や高水準の高付加価値化を示す数字は書かれていない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    漬物文化の継承や食文化の発信は述べられているが、雇用創出や波及効果を示す記述はわずかにうかがえる程度。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    乾燥漬物の製造に機械やX線検査を導入したとあるが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    信州の漬物文化や地元産野菜の活用が語られるが、雇用や地域経済成長への効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

信州の食の伝統と農業を大切に守り、漬物文化を次世代に引き継いでいきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

群馬県製造業平成29年度

冷凍マグロ専用刺身醤油の試作開発

鰹節の厚さと抽出温度を管理するため、ガス式スチームコンベクション、小型鰹節削り機、プレハブ冷蔵庫、冷蔵ユニット、小型軽量充填機、打栓機を導…

効果:製造ロット 32.5kg→65kg

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。