回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社浜島精機
| 事業者名 | 株式会社浜島精機 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県 飯田市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 22人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1976年 |
1976年創業の同社は、モーター巻線の製造から研磨・切削加工へと技術領域を広げ、マシニングセンターでの大型精密加工やNC複合旋盤による小径部品の試作から量産までを手がけている。2006年には航空宇宙関連の産業集積を目指す「エアロスペース飯田」に参加し、2013年にはJIS Q 9100認証を取得した。海外で部品製造していたメーカーが品質や輸送コストの面から日本での製造へ移り始めており、飯田・下伊那地域の仕組みを活かして航空機分野のコア部品に注力しようとしている。
抱えていた課題
やったこと
旋盤、マシニングセンター、三次元測定機まで共通で使える治具と工具を開発し、ワンチャックでの着脱を可能にした。この治具を旋削もできる5軸機で使用したところ、狙った通りの精度が出ている。新たに横型タッピングボール盤と小型精密旋盤を導入し、マシニングセンターやNC旋盤で行っていたリピート品や新規受注品の加工に活用した。また汎用旋盤を使った手仕事を強化し、小ロット品を短時間で加工して技能の伝承にも役立てている。
複数の機械にまたがる加工で治具を共通化したことで、取付誤差が解消され段取り時間も短縮された。新たに導入した機械により、プログラミングと段取り時間が削減され、これまで加工できなかったサイズにも短納期で対応できるようになった。これによりリピート品の受注ペースが上がった。手仕事による加工を通じて技能の伝承も進み、その効果が徐々に現れている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1976年創業のモーター巻線から研磨・切削、NC複合旋盤・マシニングへの技術領域拡大と、2006年からの航空宇宙分野参入が時系列で書かれ、一貫性が読み取れる。
中京圏に近い立地、飯田・下伊那の38社参加、JIS Q 9100認証取得(2013年)、海外から国内生産へのシフトを踏まえ、航空機分野のコア部品を手がける方針が示されている。
航空機部品の高精度要求に従来手法では対応が難しいという課題を挙げ、共通治工具とワンチャック着脱で取付誤差と段取り時間を解消した点が具体的に書かれている。
段取り時間の短縮や精度向上は書かれているが、付加価値額の増加率や賃上げの数値目標は記載がなく、目標値の実現可能性は読み取れない。
中心人物は子息の浜島邦人さんと書かれ、技能伝承や教育計画に基づく人材育成への取組は読み取れるが、体制の具体的な人員配置や事務処理能力の記述は薄い。
航空機部品の高精度加工という顧客領域と、海外からの国内生産シフトの流れは書かれるが、顧客ターゲットやニーズの定量的な裏付けは薄い。
課題解決の手段として治工具の開発と汎用機の手仕事強化が示されるが、スケジュールや中長期の検証方法は書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
航空機部品の高精度加工は一般的な分野だが、難形状の複合加工を治工具で共通化する点は差別化として読み取れる。高付加価値化の数値は書かれていない。
飯田・下伊那地域38社の新たな産業集積や地域一貫生産体制の構築が書かれ、地域波及は読み取れるが、雇用創出などの数値は示されていない。
補助事業の投入額と付加価値増加の関係は書かれておらず、段取り時間短縮の効果がわずかに示される程度で費用対効果は読み取れない。
複数機械にまたがる共通治工具の運用は工程改善として書かれるが、デジタル技術やサプライチェーンのイノベーションへの言及はわずかにうかがえる程度。
海外製造から国内製造へのシフトを捉えて航空機分野に進出する方向が書かれ、産業構造の変化への対応は読み取れるが、構造転換への効果は具体的でない。
飯田・下伊那地域の精密加工38社による共同受注推進と地域一貫生産体制が具体的に書かれ、地域の経済成長を牽引する方向性が読み取れる。
海外で部品製造をしていたメーカーが、品質や輸送コストの面から日本での製造にシフトし始めています。この流れをとらえ、飯田・下伊那地域での仕組みづくりを活かして、航空機分野で当社でなければできないコアな部品を手がけていきたいと考えています
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
本事業で大型タレットパンチプレス機「アマダ社製CNCタレットパンチプレス EMK3612M2」を導入した。
効果:不良率 7%→2%