ものづくり補助金平成25年度製造業愛知県

あられ購買層の拡大のための健康志向・新食感を特徴とした新商品開発と販路拡大

株式会社都あられ田口本舗

この事例のポイント

  • 伝統的なあられは、ライフスタイルの西洋化や食の多様化が進む中で、若い世代の購買層を広げにくいという課題があった。
  • 平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業補助金を活用し、切断機や味付け工程の新しい設備を導入した。
  • SNSや口コミで評判が広がり、若い世代の間で「インスタ映え」すると注目された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社都あられ田口本舗
所在地愛知県 名古屋市
業種食料品製造業
資本金3,200万円
設立1950年

事業の背景

大正8年創業の名古屋の老舗あられメーカーで、根強いファンを持つ。売上は既存の贈答・土産需要が中心だったが、気軽な手土産や自家用として買う客が増えていた。同社は商品を40〜50種類扱い、9割以上を自社工場で製造している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑伝統的なあられは、ライフスタイルの西洋化や食の多様化が進む中で、若い世代の購買層を広げにくいという課題があった。
  • 新製品・新技術今までにない軽い食感のまったく新しいタイプのあられを開発する必要があった。
  • 販路・情報発信新商品を若い層に届けるための販路と情報発信が課題だった。

やったこと

平成25年度補正中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業補助金を活用し、切断機や味付け工程の新しい設備を導入した。目指したのは「今までにない軽い食感」の新しいタイプのあられで、チョコレートなどの溶けやすい素材を使うため、製品化までの期間を含め試作を何度も繰り返し、約1年かけて完成させた。ベースのあられに素材を浸み込ませ、新しい味わいを生み出した。若い人の目に留まるようパッケージやネーミングも社内外のスタッフで検討し、平成26年からインターネットやデパートなどで販売を開始した。

加工機切断機
加工機味付け工程の設備

新しい製品・サービス:araMODE(アラモード)

事業の効果

SNSや口コミで評判が広がり、若い世代の間で「インスタ映え」すると注目された。海外の展示会にも出展し、今までにない「arare」として注目を集めている。順調に売上を伸ばしており、季節限定商品を含め今後のラインナップ拡充が期待されている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均1.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    伝統的なあられの老舗で原料へのこだわりが語られるが、経営戦略上の位置付けや過去の取組との一貫性は示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    若い世代の口コミやSNS評価、海外展示会出展に触れ市場動向への対応は読み取れるが、自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決2

    新たなファン獲得の戦略として新商品開発が示されるが、課題認識や高付加価値化の数値的な計画は書かれていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    職人による手作りの工程や製造体制に触れるが、補助事業を遂行する人材・事務体制の具体は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    若い人の嗜好に合う食感や風味、インスタ映え、約1年の試作を経た新商品という特徴と狙いが具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は四季を通じた素材と味のバリエーションを増やすとあるが、遂行方法や課題解決の具体的スケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    今までにない軽い食感のまったく新しいタイプのあられとされ新規性はあるが、高価格化や分野内の水準は数値で示されていない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    設備導入の補助金活用は書かれるが、投入額に対する付加価値増加や生産性向上の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    地元名古屋の老舗として根強いファンを持つとあるが、地域経済の牽引や雇用創出については書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は四季を通じて販売できる素材と味のバリエーションを増やし、新たなファンを獲得していく方針。

事業者の声

若い人たちの嗜好に合うよう食感や風味を工夫し、何度も試作を繰り返し、約1年かけて完成させた

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。