ものづくり補助金平成25年度情報通信業徳島県

食物アレルギーから子どもを守る給食アレルギー管理システムの開発

テック情報株式会社

この事例のポイント

  • 食物アレルギーのある小中学生が増加しており、学校給食によるアレルギー事故の防止が急務となっている。
  • 栄養士へのヒアリングを複数回行い、日々の運用と課題を明確にしたうえで給食アレルギー管理システムを開発した。
  • クラウドサービスで提供することで、安価で短期間の導入が可能になる。

事業者のプロフィール

事業者名テック情報株式会社
所在地徳島県 板野郡板野町
業種情報サービス業
技術分野情報処理
従業員数144人
資本金1.2億円
設立1968年

事業の背景

当社は昭和43年設立の情報サービス企業で、自治体システム等の運用管理により技術と運用のノウハウを培ってきた。学校給食のアレルギー対策は、食物アレルギーのある小中学生が平成25年度の調査で全体の4.5%と約10年で1.7倍に増加している。徳島県内では給食アレルギーに関するシステム化の実績がなかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑食物アレルギーのある小中学生が増加しており、学校給食によるアレルギー事故の防止が急務となっている。
  • 品質・精度児童のアレルギー状況は保護者からの申請による紙での管理で、食材に含まれるアレルギー成分との照合を管理栄養士が煩雑な作業の中で手作業で行っている。
  • 人手・技能アレルギー事故の大半は栄養士・調理員・学校・保護者の間の情報共有不足が原因とされている。

やったこと

栄養士へのヒアリングを複数回行い、日々の運用と課題を明確にしたうえで給食アレルギー管理システムを開発した。システムはクラウドサービスで提供し、安価で短期間の導入を可能にした。児童のアレルギー情報と給食献立の食材成分を照合し、栄養士・調理員・学校・保護者がデータを共有できるようにした。これにより煩雑な作業が軽減され、きめ細かいチェックが可能になった。

ソフト給食アレルギー管理システム

新しい製品・サービス:給食アレルギー管理システム

事業の効果

クラウドサービスで提供することで、安価で短期間の導入が可能になる。教職員間の情報共有が進み、年間300件を超える給食によるアレルギー事故の低減に寄与できる。栄養士の煩雑な作業が軽減され、きめ細かいチェックが可能になる。データ化により保護者を含む関係者との情報共有が容易になり、事故を未然に防ぐことができる。県内初のシステムとなる。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    自治体システムの運用管理で培った技術・ノウハウを活かす展開と記載があるが、過去の取組との一貫した位置付けの説明は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県内初のシステムで実績がない点は示されているが、市場動向や自社の強み・弱みとの関係の記述は限定的。

  • 課題の認識と解決4

    年間300件超の給食アレルギー事故低減と紙管理・手作業の課題が明示され、クラウド提供による高付加価値化の方向が読み取れる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    事故低減件数は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、実現可能性の数値は読み取れない。

  • 事業を進める体制3

    栄養士とのヒアリングを複数回行い、自治体システムの運用ノウハウがあることは読み取れるが、体制や人員の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    食物アレルギー児の増加(4.5%、約10年で1.7倍)と利用料方式・児童数による料金設定など、顧客と選ばれる理由が示される。

  • 事業化までの道筋2

    今後の展望として自治体への提供方法は書かれているが、遂行スケジュールや課題解決の方法の詳細は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    徳島県内では給食アレルギーのシステム化実績がなく県内初とあり、同分野での新規性が具体的に読み取れる。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    アナフィラキシーによる重大事故防止という社会的必要性は示されるが、経済波及や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果2

    事故低減件数は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果や生産性の数値は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    クラウドサービスによる自治体・学校間の情報共有は地域サービスへの貢献として読み取れるが、サプライチェーン面の記述は乏しい。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    クラウドによる情報共有の仕組みはうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は記載がなく読み取りは限定的。

  • 地域経済への波及3

    徳島県内の自治体を対象とした提供が示され、地域の特性を活かす事業とまではいえないが地域展開は読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

アレルギー事故を未然に防ぐツールとして、各市町村・自治体を対象に提供する。利用料方式とし、小中学校の児童・生徒数によって料金を決めることで、どの自治体も適切な価格で導入できるようにする。

  • 目標:年間300件を超える給食によるアレルギー事故の低減に寄与できる

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。