ものづくり補助金平成25年度製造業香川県

「精麦トレーサビリティシステム」の構築

株式会社高畑精麦

この事例のポイント

  • 精麦の生産履歴(トレーサビリティ)情報の作成は、各生産工程の帳票からデータを拾い出す作業を含めて全て手作業だったため、ミスや所要時間が増えていた。
  • 業務部にプロジェクトチームを立ち上げ、事前準備を含む4つのステップで取り組んだ。
  • 生産履歴情報を一つのサーバー上に集約したことで情報の正確性が大きく向上し、ミスの削減と時間短縮が図れた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社高畑精麦
所在地香川県 善通寺市
業種食料品製造業
技術分野バイオ,情報処理
設立1888年

事業の背景

大麦を研磨などで加工した精麦製品を製造する会社で、主に麦焼酎や麦味噌などの発酵食品メーカーに原料として納めている。取引先からは新製品開発や発酵工程の効率化、食の安全・安心体制の確立といった高度化ニーズが高まっていた。現在の全国シェアは約8%である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能精麦の生産履歴(トレーサビリティ)情報の作成は、各生産工程の帳票からデータを拾い出す作業を含めて全て手作業だったため、ミスや所要時間が増えていた。
  • 販路・情報発信手作業のため提供できる情報量に限界があった。
  • コスト・採算トレーサビリティ業務の精度・スピード・効率を上げ、運用コストを下げる必要があった。

やったこと

業務部にプロジェクトチームを立ち上げ、事前準備を含む4つのステップで取り組んだ。まず発酵食品メーカーのニーズと社内の作業状況を調査・分析し、その結果をもとにトレーサビリティシステムの基本構造を設計した。次に、販売系ERPをベースシステムとして選定し、データベースにSQL Server Standard Edition 2012、開発ソフトにVisual Studio Professionalを契約した。最後に、これらを組み合わせて自社独自のカスタマイズを施したシステムを構築し、運用を始めた。運用に必要な帳票様式は帳票開発キットで作成した。

  • ソフト物流トレーサビリティシステムERPSQL Server Standard Edition 2012Visual Studio Professional帳票開発キット

事業の効果

生産履歴情報を一つのサーバー上に集約したことで情報の正確性が大きく向上し、ミスの削減と時間短縮が図れた。更新処理は準リアルで行えるようになり、毎朝の自動バックアップで直近の複数日分のデータを保持でき、データ保護力も強まった。社内サーバーへの端末アクセスにより拠点の増加やモバイルPCへの対応も柔軟になり、経理システムとの連携も向上した。全ての情報を顧客へ提供できるようになり、新製品開発や食の安全・安心への対応につながった。

今後の展望

正確で迅速なトレーサビリティ情報の提供により、既存の発酵食品メーカーに加えて新しい食品関連メーカーへ顧客層を広げる。将来は食品メーカーが生産履歴データベースをインターネット経由で直接検索できる仕組みを作り、新たな食品市場の開拓と需要の掘り起こしにつなげる。システム構築から5年後に、精麦製品の出荷量と売上高の増加を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。