業界の常識を覆す、型紙によるオンデマンドの輪転式エンボス加工
新たな機巧による専用小型加圧機を特注で導入し、「型紙エンボスロール」による加工方法に取り組んだ。
効果:型紙エンボスロールの作製費用 500万円→1万円
株式会社高畑精麦
| 事業者名 | 株式会社高畑精麦 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県 善通寺市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | バイオ,情報処理 |
| 設立 | 1888年 |
大麦を研磨などで加工した精麦製品を製造する会社で、主に麦焼酎や麦味噌などの発酵食品メーカーに原料として納めている。取引先からは新製品開発や発酵工程の効率化、食の安全・安心体制の確立といった高度化ニーズが高まっていた。現在の全国シェアは約8%である。
抱えていた課題
やったこと
業務部にプロジェクトチームを立ち上げ、事前準備を含む4つのステップで取り組んだ。まず発酵食品メーカーのニーズと社内の作業状況を調査・分析し、その結果をもとにトレーサビリティシステムの基本構造を設計した。次に、販売系ERPをベースシステムとして選定し、データベースにSQL Server Standard Edition 2012、開発ソフトにVisual Studio Professionalを契約した。最後に、これらを組み合わせて自社独自のカスタマイズを施したシステムを構築し、運用を始めた。運用に必要な帳票様式は帳票開発キットで作成した。
生産履歴情報を一つのサーバー上に集約したことで情報の正確性が大きく向上し、ミスの削減と時間短縮が図れた。更新処理は準リアルで行えるようになり、毎朝の自動バックアップで直近の複数日分のデータを保持でき、データ保護力も強まった。社内サーバーへの端末アクセスにより拠点の増加やモバイルPCへの対応も柔軟になり、経理システムとの連携も向上した。全ての情報を顧客へ提供できるようになり、新製品開発や食の安全・安心への対応につながった。
正確で迅速なトレーサビリティ情報の提供により、既存の発酵食品メーカーに加えて新しい食品関連メーカーへ顧客層を広げる。将来は食品メーカーが生産履歴データベースをインターネット経由で直接検索できる仕組みを作り、新たな食品市場の開拓と需要の掘り起こしにつなげる。システム構築から5年後に、精麦製品の出荷量と売上高の増加を目指す。
新たな機巧による専用小型加圧機を特注で導入し、「型紙エンボスロール」による加工方法に取り組んだ。
効果:型紙エンボスロールの作製費用 500万円→1万円
小型工具を搭載した自動グラインダー機を導入し、自動車エンジン部品などの鋳造で生じるバリの取り除き作業を機械化した。
効果:バリの高さ(CP値) 1.38CP→1.83CP
賞味期限印字のリスクを回避するため、カメラで印字を撮影して印字を解析・照合し、高い確率で認識するシステムを導入した。
効果:1日当たりの生産数 52パレット/日→102パレット/日