ものづくり補助金平成25年度製造業長崎県

自動包餡機を導入することによる県産品を使用した新商品の開発とギフト市場への参入

有限会社田中旭栄堂

成果包餡作業の人数 4人→2人

この事例のポイント

  • 水分の多い餡を柔らかい生地で包む作業を手作業で行っており、その難しさから品質が安定しなかった。
  • 水分を多く含む餡をやわらかい生地で包む作業に自動包餡機を導入した。
  • 包餡作業の人数 4人→2人。機械化により包餡作業の人数が減り、1時間当たりの製造個数も3倍以上になるなど生産性が大幅に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社田中旭栄堂
所在地長崎県 長崎市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数4人
資本金400万円
設立1989年

事業の背景

創業以来、長崎で饅頭などの菓子を手作業で製造してきた。看板商品は「栗王子」で、店の顔として長く親しまれている。口どけを大切にする商品であるため、製造工程の品質維持が重要になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能水分の多い餡を柔らかい生地で包む作業を手作業で行っており、その難しさから品質が安定しなかった。
  • 品質・精度餡を半凍結して包むと解凍時に結露が生じ、必要以上に水分を含んでしまっていた。
  • 品質・精度手粉の量が多くなり、生地と餡の間に小麦粉が残ってしまうことがあった。

やったこと

水分を多く含む餡をやわらかい生地で包む作業に自動包餡機を導入した。口どけを保ったまま作業効率を上げ、製造の機械化により人件費の削減と生産性の向上を図った。あわせて、地元名産のフルーツを餡に使用したギフト用の新商品の開発に挑戦した。

新しい製品・サービス:地元名産のフルーツを餡に使用したギフト用の饅頭

事業の効果

  • 包餡作業の人数 4人→2人

機械化により包餡作業の人数が減り、1時間当たりの製造個数も3倍以上になるなど生産性が大幅に向上した。手で触れる時間が減ったことで賞味期限を今までより1週間長く保てるようになり、品質も安定した。これまで手作業では難しかったより柔らかい材料も包めるようになり、若い世代をターゲットにした商品開発にも役立てる見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の島頭づくりを受け継ぎ、ギフト市場参入を新たな方向として位置付けている点は読み取れるが、過去の取組との連続性の説明は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    地元名産フルーツを使った商品化やギフト市場への参入が書かれているが、市場動向や競合との比較による強みの裏付けは示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    包餡作業の品質ばらつきや手粉の残りといった課題を挙げ、自動包餡機導入で4人から2人、製造個数3倍以上という数字で解決を示している。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    1時間当たりの製造個数が3倍以上、賞味期限が1週間延長と成果の数字は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員4名の規模は分かるが、補助事業を遂行する人材の配置や事務処理の体制については公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    若い世代をターゲットにした商品開発やギフト向けの新商品という方向性は示されているが、顧客像や選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の商品開発への活用が一文で触れられている程度で、中長期の遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    県産フルーツを使った島頭の商品化に挑戦すると書かれているが、同分野での高付加価値化や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地元名産品を使う点はうかがえるが、地域経済への波及や雇用創出など国が補助する積極的な理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    人員削減と生産性向上、賞味期限延長という効果は数字で示されているが、補助金額に対する付加価値増加の試算は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    包餡機の導入による自動化は書かれているが、先端的なデジタル技術や新しいビジネスモデルへの言及はない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    ギフト市場への参入や製造の機械化という方向はうかがえるが、日本経済の構造転換に資する成長分野への進出とは明記されていない。

  • 地域経済への波及3

    長崎の地域性と地元名産フルーツの活用が書かれており、地域特性を活かした商品づくりという点は読み取れる。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成25年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。