吟醸酒の高品質化、安定生産を可能にする工程設計と試作開発
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
吉村醸造株式会社
| 事業者名 | 吉村醸造株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県 いちき串木野市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | バイオ,製造環境 |
| 従業員数 | 50人 |
| 資本金 | 1,500万円 |
| 設立 | 1927年 |
既存の火入れ装置の作業は熟練社員の勘に頼っており、他の社員では対応しにくい状況だった。品質を平準化することが経営上の課題となっていた。計量などの管理はコンピュータ化されておらず、社員全体で生産高を上げることを目指していた。
抱えていた課題
やったこと
火入れ槽を地下槽から縦型の地上式に変更した。掃除をしやすくし均一に混ぜるため、地下槽の形状を四角から円形状にし、攪拌機を固定方式とした。温度管理は火入れ槽の上部だけでなく中間でも計測できるようにし、タッチパネルで温度を自動監視する。調味料の溶解タンクを新たに設け、液体化してから火入れ槽へ送る。計量と温度管理は自動制御とし、減塩醤油(塩分濃度7%)の開発のために瞬間加熱処理が可能なプレートヒーターを導入した。
新しい製品・サービス:減塩醤油(塩分濃度7%)
新火入れ装置の試運転で作業時間が従来より30分短縮された。手順を改善したことでさらに効率化が達成された。コンピュータ管理により減塩醤油の品質が平準化され、安定した製品の納入が可能になった。病院・施設の栄養士へのモニタリングでも好評を得た。作業人員の有効活用と製造原価の改善も図られた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存の火入れ装置が熟練者の勘に頼り品質平準化が経営課題だったとあり、課題認識はあるが事業戦略上の位置付けは明示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
作業時間が従来より30分短縮、塩分濃度7%の減塩醤油の製造に成功と具体的で、課題に対する実効的な取組が読み取れる。
作業時間30分短縮や生産高向上の目指す記述はあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は示されていない。
社員全体で取り組む方針と新商品開発担当者2名の採用計画がうかがえるが、体制の具体的な整備内容は薄い。
病院・施設の栄養士にモニタリングし好評だったとあり、顧客ターゲットとニーズの裏付けはあるが具体性は薄い。
火入れ槽の地上式化、温度計測箇所の追加など工程の改善手順が示されるが、中長期の検証やスケジュールは書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
塩分濃度7%の減塩醤油という新商品を開発したとあり、高付加価値化の方向性はうかがえるが市場水準との比較は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
作業時間30分短縮などの効果はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。
温度のタッチパネル自動監視や計量の自動制御などデジタル化の要素がうかがえるが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
串木野市の地元醤油製造事業者であることはうかがえるが、地域経済の牽引や雇用創出の記述は薄い。
仕事へのモチベーションを高めて生産性向上に努める。新商品開発に携わる社員を育成し、新商品開発担当者2名を新たに採用する計画である。新たな商品の開発、新たな市場開拓、新分野への進出を図る。
市販吟醸酒の醸造から瓶詰・貯蔵までの工程に、全国新酒鑑評会出品の大吟醸酒の技術的要件を応用する形で設備を導入した。
株式会社キーエンスの画像寸法測定器IM-6700を導入し、技術担当者から操作方法の訓練を受けた。
効果:測定時間 5分→0.004分
温水加熱ニーダー等3機種を導入し、製品の湯煎殺菌とどぶ漬け殺菌の方法を新たな独自の殺菌方法に変更した。
効果:ボイラー燃料費(年間) 256万円→84.9万円