ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業秋田県

ドライエイジング(乾燥熟成)による、ステーキ肉の生産

株式会社大門商店

この事例のポイント

  • 近年の牛肉ステーキ需要は年末を除き減少しており、サーロインやリブロースが在庫として余り、安売りの対象になっている。
  • ドライエイジングを本格的に行うため、熟成庫を設置した。
  • 安価な赤身肉にドライエイジングを施すことで、酵素の働きにより肉質が柔らかくなり、アミノ酸が増えて旨みが増した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社大門商店
所在地秋田県 秋田市
業種飲食料品卸売業
従業員数53人
資本金1,000万円
設立1991年

事業の背景

大門商店は「肉のわかばグループ」の一員として秋田市内に3店舗を構える食肉専門店である。高齢者人口の増加や外食・中食の増加に伴い食材購入が減少し、大型スーパーとの競合も続くなど市場環境は厳しい。一方で専門店ならではの機動性と小回り、商品品質の良さが強みとなり顧客から高い支持を得ている。十年以上前から自己流でドライエイジングを試行してきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑近年の牛肉ステーキ需要は年末を除き減少しており、サーロインやリブロースが在庫として余り、安売りの対象になっている。
  • コスト・採算安売りを避けるため、保存性が良く付加価値のある商品に在庫を仕立てる必要があるが、その手段がなかった。
  • 品質・精度ドライエイジングには熟成庫内の温度・湿度の徹底管理と強い風による乾燥環境の整備が必要だが、自己流の試行では十分な環境を作れていなかった。

やったこと

ドライエイジングを本格的に行うため、熟成庫を設置した。熟成庫の温度・湿度を徹底管理し、強い風を当てながら乾燥熟成させる庫内環境を整備した。エイジングに必要な微生物を肉に付着させるための菌床作りや、雑菌を寄せ付けない工夫について、静岡の国内第一人者などから技術指導を受け、試行錯誤を経て庫内環境を完成させた。庫内の壁には秋田杉を用いている。骨付き肉を約70日間乾燥熟成させて余分な水分を蒸発させ、鹿角短角牛を始めホルスタイン、F1、豚、猪など各種肉に最適な熟成方法を試行している。目視と触感で熟成具合を確かめている。

  • その他ドライエイジング用熟成庫

新しい製品・サービス:ドライエイジングを施したステーキ肉(ドライエイジングビーフ、ドライエイジングポークなど)

事業の効果

安価な赤身肉にドライエイジングを施すことで、酵素の働きにより肉質が柔らかくなり、アミノ酸が増えて旨みが増した。乾燥熟成により余分な水分が飛び、旨みと香りが凝縮された牛肉になった。これにより、硬い肉を食べにくい高齢者や脂分の少ない赤身肉を好む消費者に向けて、柔らかく風味の良い和牛肉を提供できるようになり、付加価値を加えて在庫の安売りを避けられるようになった。

今後の展望

ネット販売や仙台など大商圏での試食販売会を通じて、ドライエイジングビーフのおいしさをアピールし、利益につなげたいと考えている。今後もビーフからポークへと商材を広げ、食肉専門店ならではの強みを活かして付加価値を加えた食材を提供し、収益性の高い経営を目指す。

事業者の声

未だ手探り状態で奥深い

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。