ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業栃木県

最新型包装機械導入による鮮度保持、生産効率向上等を図った次世代型の農産物物流・販売への取組

有限会社菜匠

成果生産性(パック/分) 12パック/分→23パック/分

この事例のポイント

  • 増加するオーダーに対し、本社工場と第2工場で約160人の従業員を配置して生産ラインをフル稼働させているが、需要に十分応えきれていない。
  • 最新型包装機「SBU-134」を導入し、6種類のソルマバッグなど専用包材を用いた多種多様なパッケージ商品の製造体制を整えた。
  • 生産性(パック/分) 12パック/分→23パック/分。最新型包装機の導入により生産効率が大きく高まり、1時間あたりのパック詰め数が増えて、3〜4人の減員で人員を他の作業へ回…

事業者のプロフィール

事業者名有限会社菜匠
所在地栃木県 小山市
業種各種商品卸売業
従業員数140人
資本金2,300万円
設立2000年

事業の背景

有限会社菜匠は栃木県小山市で農地開発と産地育成を行い、玉葱・馬鈴薯・にんにく・南瓜などの青果物を周年安定的に量販店へ供給し、パッケージデリバリー業務も手がけている。本社工場では目視選別ライン付き自動計量機などを使用している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力増加するオーダーに対し、本社工場と第2工場で約160人の従業員を配置して生産ラインをフル稼働させているが、需要に十分応えきれていない。
  • 人手・技能パート・派遣を含め人材確保と教育に経費や時間が必要で高コストになっていた。
  • 品質・精度直接商品に手が触れるため商品の品質劣化が起きやすく、マスク着用など作業環境の負担もあった。

やったこと

最新型包装機「SBU-134」を導入し、6種類のソルマバッグなど専用包材を用いた多種多様なパッケージ商品の製造体制を整えた。導入後の試運転では1分間に約23パックの製品化率となり、従来の約12パック/分から向上した。機械が自動でパックを行うため手で触れる機会がほとんどなくなった。酸素透過性の良い「ポリプロピレン」素材を使い、品質保持期限を延長できるよう工夫した。種子業界大手のS社から馬鈴薯の種芋のパック打診もあり、新規領域への商圏拡大を図った。

加工機最新型包装機「SBU-134」

新しい製品・サービス:「1台で6種類×各3色=18パターン」のパッケージ(ソルマバッグ)

事業の効果

  • 生産性(パック/分) 12パック/分→23パック/分
  • 1時間あたりのパック詰め数 750パック/時間→2,100パック/時間
  • 必要人員 8人→5人

最新型包装機の導入により生産効率が大きく高まり、1時間あたりのパック詰め数が増えて、3〜4人の減員で人員を他の作業へ回せるようになる。直接手で触れない工程となるため商品の品質劣化が防止でき、品質保持期限も延長できる。新パッケージは販路拡大と取扱品目の拡大につながり、売上向上と従業員の給与アップが期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性は書かれていないが、農産物の周年供給という事業内容と包装機導入の関係がわずかにうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    新規市場や販路拡大、斬新なデザインで購買意欲を高める点は読み取れるが、市場動向の数値や強み弱みの分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    目視選別や人員確保の課題を挙げ、1時間あたり750パックから約2100パックへの生産性向上計画を具体的に示している。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    生産性が約12パックから約23パック/分になったと試運転の数値があり、1時間あたり2,100パックの目標も示されている。付加価値額の数値はない。

  • 事業を進める体制2

    従業員約140名や人材確保の記述はあるが、補助事業を遂行する体制の具体的な配置や担当は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ターゲットとして量販店バイヤーや消費者を挙げ、6種類×3色の18パターンや酸素透過性など選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    試運転と今後の展望は書かれているが、スケジュールや課題解決の段階的な方法は具体的に示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    包材は100%ポリプロピレンで、農産物向けに独自性がある。国内に6種類一台の機械はないと記載され、高付加価値化が読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域経済への寄与や雇用拡大に言及があるが、波及効果を数値で示す記述はなく、国が補助する理由は薄い。

  • 費用対効果3

    装置への投資で従来の経費を人件費や雇用に回せるとしているが、補助金額と付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    包装機の導入で生産効率を上げる点はあるが、デジタル技術やサプライチェーン全体のイノベーションは書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    栃木県小山市の地域で雇用創出や地域経済への寄与に触れているが、地域特性を活かした具体的な記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

1台で多種類のパッケージが作れる機械は日本になく、販路拡大や取扱品目の拡大が見込まれる。機械化による事業拡大は雇用や地域経済への寄与にもつながると期待される。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。