ものづくり補助金平成24年度京都府

マシニングセンタ用工具管理システム導入による生産プロセスの強化

長津工業株式会社

この事例のポイント

  • リーマンショック以降の円高により、中国製品との価格競争が厳しくなった。
  • 使用工具にICチップを組み込み、部品加工時に必要な工具をロータリーストッカー(工具倉庫)から自動的に取り出す仕組みを導入した。
  • 工具を一括管理したことで、人員と工具の動線が大幅に簡素化され、工場の整理整頓が進んだ。

事業者のプロフィール

事業者名長津工業株式会社
所在地京都府 京都市伏見区
業種生産用機械器具製造業
技術分野切削加工
従業員数380人
資本金1,500万円
設立1960年

事業の背景

同社は建設機械用油圧部品などを製造している。リーマンショック以降は円高の影響で中国製品との価格競争が厳しくなり、コスト面での対策が求められていた。生産工程の合理化とIT化による生産革新が必要と判断していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • コスト・採算リーマンショック以降の円高により、中国製品との価格競争が厳しくなった。
  • 生産能力多品種少量生産のため、加工に必要な工具の選択や工程の組み換えを人手で行っており、工程が煩雑だった。

やったこと

使用工具にICチップを組み込み、部品加工時に必要な工具をロータリーストッカー(工具倉庫)から自動的に取り出す仕組みを導入した。これにより、多品種少量生産で手作業で行っていた工程の組み換えや工具選択をなくした。工具は一括保管とし、寿命管理も行えるようにした。工具のデータベースは、同社が培ってきた高度な機械加工技術のノウハウを基に構築した。

  • その他マシニングセンタ用工具管理システムICチップ組込工具、ロータリーストッカー

事業の効果

工具を一括管理したことで、人員と工具の動線が大幅に簡素化され、工場の整理整頓が進んだ。人的ミスが急激に減り、安全面の効果も得られた。工具データベースの構築過程で工具の選択が進み、コスト削減と専門的人材の育成にもつながった。このシステムは油圧部品以外の部品製作にも応用でき、他工場を含む全社の生産性向上と工場の自動化が見込まれている。

今後の展望

建設機械用油圧部品の売上計画は、経過年数3年目(28年度)425,050千円、4年目(29年度)444,370千円、5年目(30年度)463,690千円である。今回のシステムにより様々な生産工程の自動化を見通すことができ、他工場を含む全社の生産性向上を図る予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成24年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。