ものづくり補助金平成26年度製造業千葉県

多品種少量生産・短納期に対応した革新的などら焼き生産システムの開発

有限会社石渡製菓

成果梱包工程数 4工程→2工程

この事例のポイント

  • 多品種少量生産かつ短納期対応が求められる「包みどら焼き」の梱包を手作業で行っており、生産性が低かった。
  • 本事業では主に商品の梱包に係る設備を導入し、試作品である「包みどら焼き」のパッケージングを実施した。
  • 梱包工程数 4工程→2工程。梱包工程が4工程から2工程へ削減され、全体の梱包生産性は10倍に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社石渡製菓
所在地千葉県 鴨川市
業種食料品製造業
従業員数15人
資本金900万円
設立1950年

事業の背景

当社は千葉県を代表する銘菓「鯛せんべい」の生産を中心に、菓子の製造および卸売を手掛けている。主力製品の鯛せんべいは、顧客の嗜好の多様化や千葉県南部への観光客減少により売上が減少傾向にあった。当社の基盤とする鴨川市近辺の経済状況も厳しく、観光客減少により取引先の売上も伸び悩んでいた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力多品種少量生産かつ短納期対応が求められる「包みどら焼き」の梱包を手作業で行っており、生産性が低かった。
  • 新製品・新技術他社からの仕入れやOEM生産委託に頼る供給体制では他社商品との差別化ができないため、商品の内製化を進める必要があった。

やったこと

本事業では主に商品の梱包に係る設備を導入し、試作品である「包みどら焼き」のパッケージングを実施した。従来手作業だった梱包作業を自動化した。餡や生地に季節の食材を配合し、様々な味のバリエーションを提供できる試作開発を行った。

加工機梱包機器

新しい製品・サービス:包みどら焼き

事業の効果

  • 梱包工程数 4工程→2工程
  • 梱包工程の生産性 1倍→10倍

梱包工程が4工程から2工程へ削減され、全体の梱包生産性は10倍に向上した。これによりスムーズな梱包体制が整い、OEM生産の受注が増加して売上増加に貢献している。今後は千葉県産・鴨川産の材料を活かした包みどら焼きの拡販により、売上増加と収益向上を目指す。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    「鯛せんべい」の生産を中心に菓子製造を手がけ、内製化を進める方針が書かれており、既存事業との連続性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    他社商品との差別化が難しいことや千葉県南部の観光客減少に触れ、千葉県産品の活用で訴求力を高める考えがあるが、競争優位の定量的根拠は示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    鯛せんべいの売上減少と供給体制の課題を認識し、内製化とOEM受注で売上向上を図る具体的な方向性が示されている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    梱包工程が4工程から2工程に減り生産性が10倍になったと書かれ、付加価値向上の成果はあるが、今後の目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    多品種少量・短納期対応の必要性と千葉県産の包みどら焼きという商品特性は示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    試作品のパッケージング導入という記述はあるが、中長期の遂行方法やスケジュールはうかがえる程度にとどまる。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    「包みどら焼き」は季節食材を配合した多様な味を提供する商品として書かれるが、市場の普及度や高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    鴨川地域の観光客減少や取引先の売上停滞に触れ、地域経済への影響が書かれているが、波及効果や雇用創出の数字はない。

  • 費用対効果4

    梱包工程を4工程から2工程に削減し生産性が10倍になったと具体的な数字で示され、費用対効果の読み取りができる。

  • イノベーションへの貢献2

    梱包の自動化は書かれるが、先端デジタル技術や新ビジネスモデルによるサプライチェーン貢献は読み取れない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    千葉県産・鴨川産品を活用した菓子製造と他地域への提供が書かれ、地域の特性を活かした事業であることが読み取れる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

千葉・鴨川ならではの製品づくりを通じて売上増加および収益向上を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。