ものづくり補助金平成26年度製造業兵庫県

ペンシルカット技術を用いた生産設備の開発・導入計画

太陽刷子株式会社

成果生産量 4,000本/日→9,000本/日

この事例のポイント

  • 植毛した毛の円錐形へのカットを外注しており、正確な円錐形にするのが難しく不良率が10%を超えていた。
  • 独自開発したペンシルカット技術を用いた生産設備を導入し、毛先を回転させてペンシル型にカットする専用刃を備えた新設備を導入した。
  • 生産量 4,000本/日→9,000本/日。ペンシルカット技術による量産体制の構築で生産量が4千本/日から9千本/日へ向上し、ワンタフトブラシの売上高は約2.5倍…

事業者のプロフィール

事業者名太陽刷子株式会社
所在地兵庫県 神戸市東灘区
業種その他の製造業
技術分野立体造形
従業員数105人
資本金1,000万円
設立1946年

事業の背景

大正12年の創業から97年の歴史があり、当初は手仕事で歯ブラシを作っていた。現在は量産化により、日本で使われる歯ブラシの12本に1本は同社製造のものである。大手メーカーをはじめ様々な企業からOEMを受け、小ロットで個性豊かな商品を手掛けている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度植毛した毛の円錐形へのカットを外注しており、正確な円錐形にするのが難しく不良率が10%を超えていた。
  • 生産能力正確な円錐形に量産できるよう刃の回転数や速度などの条件を確立する必要があった。
  • 人手・技能量産化には人員の確保が必要で、工程全体の見直しも求められていた。

やったこと

独自開発したペンシルカット技術を用いた生産設備を導入し、毛先を回転させてペンシル型にカットする専用刃を備えた新設備を導入した。刃の回転数や速度を調整し、頂点中心・最短毛5mm±0.02mmで量産できる設定を確立した。植毛の高速機を投入し、生産工程全体を見直して工程の上流と下流のバランスを高めた。年間125万本の生産体制の構築を目標とした。

加工機ペンシルカット毛切機
加工機植毛の高速機

新しい製品・サービス:ヘッドの厚さが世界最薄の歯ブラシ。口が小さい女性にぴったりで、オーラルケアに関心が高い30〜40代女性をターゲットにHPなどで販売している。

事業の効果

  • 生産量 4,000本/日→9,000本/日
  • 不良率 10%→0.4%
  • 植毛から検査までの人員 3人→2人

ペンシルカット技術による量産体制の構築で生産量が4千本/日から9千本/日へ向上し、ワンタフトブラシの売上高は約2.5倍になった。毛切の外注をやめて一貫生産体制にしたことでリードタイムは3分の1に短縮された。不良率の大幅な低下により材料費や人件費の無駄がなくなり、利益率も向上した。歯科用歯ブラシメーカーからの引き合いが増え、取引の幅も広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性87%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業から97年、手仕事から始まった歯ブラシ製造の延長でペンシルカット技術を開発しており、過去の取組との一貫性が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    日本で使われる歯ブラシの12本に1本を製造し、大手からのOEM打診を受けた点が強みとして示されている。

  • 課題の認識と解決5

    不良率10%超を0.4%へ、生産量4千本/日から9千本/日へ、リードタイムを3分の1に短縮と数値で課題と成果が示されている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    年間125万本の生産体制を目標とし、9千本/日への向上や売上約2.5倍といった実績で実現性が示されている。

  • 事業を進める体制3

    植毛・検査の人員を3人から2人にする工程見直しが書かれるが、事務処理能力や補助事業の遂行体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    歯科用メーカーからの引き合い増加と、多品種小ロット対応で選ばれる理由が具体的に述べられている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は新設備導入で1人体制を目指すとあるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    ペンシル型ワンタフトブラシは消費量が少なく大手が手を出しにくい高水準の品質領域と説明されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果4

    不良率低下によりコスト無駄が減り利益率が向上したと記載され、費用対効果の方向性が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    生産設備の刷新は書かれるが、先端的デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は限定的にしかうかがえない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    神戸市の企業であることは分かるが、地域特性を活かした雇用創出や地域経済への言及はほぼない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

事業者の声

できる

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

ねじ寸法自動計測システムの試作開発

平成25年度ものづくり補助金を活用し、人手に依存せず検査精度と生産性を向上させる「ねじ寸法自動計測システム」を試作開発した。

効果:計測面の焦点深度 2mm→5mm

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。