ものづくり補助金平成26年度製造業鳥取県

甘酒用設備を導入し、米麹と米だけを原料にしたノンアルコール麹甘酒と甘酒ケーキ等の新商品開発と販路拡大

千代むすび酒造株式会社

この事例のポイント

  • 米麹と米だけを原料にしたノンアルコール麹甘酒や甘酒を使ったケーキなどの新商品を開発し、販路を広げる必要があった。
  • 甘酒用殺菌装置一式(横型スチーマー SCS/100/20S)を導入した。
  • クリーンブースの導入により異物混入や雑菌混入のリスクが減り、高品質商品の安定的な生産が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名千代むすび酒造株式会社
所在地鳥取県 境港市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
設立1865年

事業の背景

創業は慶応元年(1865年)で、看板銘柄は「千代おむすび」の日本酒である。日本酒の国内消費は減少傾向にある。一方で甘酒は「美容・健康」に良いとされ根強い人気がある。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術米麹と米だけを原料にしたノンアルコール麹甘酒や甘酒を使ったケーキなどの新商品を開発し、販路を広げる必要があった。
  • 生産能力甘酒の製造を効率化するための設備が不足していた。
  • 品質・精度甘酒の殺菌や充填・瓶詰の工程で、異物や雑菌が混入するリスクがあった。

やったこと

甘酒用殺菌装置一式(横型スチーマー SCS/100/20S)を導入した。台車のカゴに製品を並べ、充填後に殺菌を行う。温度と時間の調整が自在で、装置内の製品を均一に殺菌できる。充填用クリーンブース一式(清浄度100,000クラス)を導入し、充填時に羽虫や落下菌などの混入を防ぐ。また、燕気ボイラー等の設備を導入して製造の効率化を図り、甘酒を原料としたケーキ等を新開発した。

  • 加工機甘酒用殺菌装置一式横型スチーマー SCS/100/20S充填用クリーンブース一式清浄度100,000クラス
  • その他燕気ボイラー

新しい製品・サービス:米麹と米だけを原料にしたノンアルコール麹甘酒(蔵元が造った甘酒)と甘酒ケーキ等

事業の効果

クリーンブースの導入により異物混入や雑菌混入のリスクが減り、高品質商品の安定的な生産が可能になった。殺菌装置の導入により、確実で衛生的に優れた殺菌が実現した。設備導入により甘酒の高温殺菌が可能になり、品質が向上した。専門家の指導により、今後の課題と新商品開発に効果的に取り組めるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    創業1865年から153年の歴史と「千代おむすび」の看板銘柄、日本酒・甘酒の新商品開発を経営の強みとして位置付けている点が読み取れます。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    健康志向の顧客層を狙い、海外20か国へ販路を展開しており、自社の技術力と販路開拓力を活かした強みが示されています。

  • 課題の認識と解決3

    甘酒の殺菌・充填工程の課題を設備導入で解決する方向性は読めますが、売上や付加価値の具体的な目標値は書かれていません。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    専門家の指導を受けながら取り組む体制は触れられていますが、人材や事務処理能力の具体的な内容は書かれていません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    米麹と米だけを原料にしたノンアルコール麹甘酒を健康志向層へ向けて販売する、製品の価値とターゲットが明確に書かれています。

  • 事業化までの道筋3

    今後の課題と新商品開発への取組は述べられていますが、スケジュールや中長期の検証内容は具体的に書かれていません。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    甘酒は根強い人気があるとされ、新商品開発で高付加価値化を図る方向は読めますが、価格や市場の具体的数値はありません。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    海外20か国への展開や日本食ブームへの対応はうかがえますが、地域への波及効果や雇用創出の記述は見当たりません。

  • 費用対効果2

    殺菌装置とクリーンブース導入で品質が向上したとありますが、投入額に対する付加価値の数値的な費用対効果は書かれていません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    健康志向の市場や海外需要に対応する動きはうかがえますが、日本経済の構造転換への言及はありません。

  • 地域経済への波及3

    鳥取県境港市の地域企業で、伝統の酒造りを活かした商品開発を行っていることが読み取れますが、地域への波及効果の記述は薄いです。

今後の展望

日本酒の消費が減る中、独自の酒造りを追求し、新需要に合わせた新商品開発と海外を含む販路拡大を進め、日本食ブームに合う高級日本酒の販売を積極的に推進する。

事業者の声

強みは、何といっても153年の歴史・伝統、長年培われた技術力・何にでもチャレンジする社員

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。