ものづくり補助金平成26年度製造業山口県

販路拡大のための「がんね栗」の高付加価値化・高品質化に向けた製造体制の確立

企業組合がんね栗の里

成果生栗の販売期間 2ヶ月→6ヶ月

この事例のポイント

  • がんね栗は収穫期間が2週間と短く、現状の設備では季節商品としての販売に限定されていた。
  • 生栗を長期保存するため高性能氷温庫を導入し、生栗を熟成保存させて甘みを増すことで、ペースト商品の砂糖添加量を抑えられるようにした。
  • 生栗の販売期間 2ヶ月→6ヶ月。設備導入により、がんね栗の特徴を最大限に発揮できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名企業組合がんね栗の里
所在地山口県 山口県岩国市
業種食料品製造業
従業員数10人
資本金100万円
設立2011年

事業の背景

がんね栗は約800年前に平家の落武者による育種が始まったとされ、大正2年に優良品種と評価され、昭和8年には全国果樹共進会で10銘柄の一つに選ばれた。その後、高齢化による手入れ不足で老木化や廃園化が進み、昭和53年以降は収穫量が減り続けていた。組合は平成23年12月に法人化し、平成24年4月に販売拠点、同年9月に栗の加工機を導入した工房を開設して、6次産業化によるブランド化に取り組んでいた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信がんね栗は収穫期間が2週間と短く、現状の設備では季節商品としての販売に限定されていた。
  • 生産能力高温や乾燥に弱い果実の貯蔵方法に課題があった。
  • 生産能力ペースト商品は生産性が低く、品質にばらつきがあった。

やったこと

生栗を長期保存するため高性能氷温庫を導入し、生栗を熟成保存させて甘みを増すことで、ペースト商品の砂糖添加量を抑えられるようにした。加工時間の短縮と歩留まり向上のために自動ふるい機を導入した。裏ごし機は編目を1mmにし、業界初として通常の半分のサイズとすることで、ペーストの舌触りの向上を図った。自動ペースト充填機で充填の効率化と品質の安定化を進め、高性能金属探知機で安心・安全性を高めた。鬼皮剥き機により品質の安定化と生産量の確保を図った。

新しい製品・サービス:がんね栗衛門(栗きんとん)とがんね栗テリーヌ(無添加パウンドケーキ)の2種類を開発し、ブランド化の拡大を図っている。

事業の効果

  • 生栗の販売期間 2ヶ月→6ヶ月

設備導入により、がんね栗の特徴を最大限に発揮できるようになった。生栗の販売期間が大幅に延び、糖度は約30%向上してペーストの添加砂糖量を半減できた。生産コストは約30%削減され、加工品目と販路が広範囲に対応可能になった。地域の雇用確保も実現した。

今後の展望

従来はペースト商品が販売の約7割を占めていたが、商談会や展示会でのバイヤーの意見をもとに新製品を開発し、3本柱として育ってきた。今後は顧客ニーズに合った商品化を進め、本物の味、質、ストーリーを安定した体制で提供し続けていく方針である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。