ものづくり補助金平成29年度製造業長崎県

特殊急速冷凍機及びゆで麺機導入による生産性・品質・顧客満足度の向上

株式会社マルマス

成果生産量 1倍→2倍

この事例のポイント

  • レンジ対応冷凍五島うどんは手作りのため生産性に限度があり、取引先からの注文に対応できていない。
  • 茹で麺機として4槽構造の茹で麺機を導入し、茹でから水洗い、水締めまでの作業を1工程で行えるようにした。
  • 生産量 1倍→2倍。生産量が倍増し、増加する注文に対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マルマス
所在地長崎県 南松浦郡新上五島町
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数15人
資本金1,000万円
設立1958年

事業の背景

創業以来「島のアイスキャンデー屋さん」として親しまれてきた。平成21年より五島の特産品である五島手延うどんの製造工場を建設し、自社製品の製造を始めた。近年は冷凍食品・レトルト商品の卸販売を強化し、百貨店や量販店の催事出展、商談会参加で販路を広げている。看板商品は国産素材を使い化学調味料を使わない「七椿」シリーズ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力レンジ対応冷凍五島うどんは手作りのため生産性に限度があり、取引先からの注文に対応できていない。
  • 納期・工程品切れや納期遅延を防ぐため、生産体制の整備が急務であった。

やったこと

茹で麺機として4槽構造の茹で麺機を導入し、茹でから水洗い、水締めまでの作業を1工程で行えるようにした。また急速冷凍機として3Dフリーザーを導入した。この急速冷凍機は、形状が複雑な麺類も3Dエアで包み込むように急速冷凍でき、庫内の着米が少ないため衛生を保ったまま長時間稼働できる。従来の冷凍庫と異なり湿度を保ったまま急速凍結できるため、もちもちの食感が向上し品質向上にもつながった。

新しい製品・サービス:レンジ対応冷凍五島うどん。麺とスープをレンジで一度に温められる商品。

事業の効果

  • 生産量 1倍→2倍
  • 冷凍時間が1時間と短縮した

生産量が倍増し、増加する注文に対応できるようになった。冷凍時間も短縮された。急速冷凍によりもちもちの食感が向上し、品質も上がった。今後は看板商品として販路を広げ、企業の社食など業務用への展開も考えている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち12観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決手作り生産の限界で注文に対応できず品切れや納期遅延が起きている課題を明示し、ゆで麺機と急速冷凍機の導入で解決を図っている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けレンジで温めるだけで食べられる無添加商品で、子育て世代の女性を中心に高評価を得ていると、ターゲットと選ばれる理由が書かれている。

伸びしろがあった観点

  • 2
    波及効果・雇用地域の特産品である五島手延うどんを使い、新たな商品を生み出している点がうかがえるが、雇用や波及効果の具体的な記述はない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の取組として平成21年から五島うどん工場を建設し製造を始めた経緯があり、冷凍・レトルトの卸販売強化とも一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    看板商品「七椿」シリーズや百貨店・量販店への販路拡大は書かれているが、市場動向や競合に対する強み・弱みの分析は読み取れない。

  • 課題の認識と解決4

    手作り生産の限界で注文に対応できず品切れや納期遅延が起きている課題を明示し、ゆで麺機と急速冷凍機の導入で解決を図っている。

事業の実現可能性3.3
  • 付加価値・賃上げの目標3

    生産量が倍になったという結果は示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性の根拠も薄い。

  • 事業を進める体制ー

    公開情報では判断できません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    レンジで温めるだけで食べられる無添加商品で、子育て世代の女性を中心に高評価を得ていると、ターゲットと選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は家庭向けに加え企業の社食など業務用への展開を考えていると記載があるが、スケジュールや課題解決の方法は具体的ではない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    化学調味料不使用・国産素材にこだわった七椿シリーズや、レンジ対応の凍結五島うどんという新しい商品形態であることが書かれている。

公的補助の必要性2.3
  • 波及効果・雇用2

    地域の特産品である五島手延うどんを使い、新たな商品を生み出している点がうかがえるが、雇用や波及効果の具体的な記述はない。

  • 費用対効果3

    生産量が倍になり注文に対応できるようになったと結果が示されているが、補助金額に対する付加価値増加の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献2

    急速冷凍機の3Dエアによる冷却など設備の先端性は書かれているが、デジタル技術やサプライチェーン全体への貢献は読み取れない。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    五島の特産品を活かした商品で販路拡大を進めており地域性はあるが、雇用創出や地域経済の牽引についての記述は薄い。

今後の展望

レンジ対応冷凍五島うどんは需要が高く、販路拡大の余地が十分にある。今後は看板商品として、また企業の社食など業務用としての展開を考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成29年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。