ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業香川県

システム導入で、売れ筋品のスムーズな補充、顧客満足・売上拡大計画

株式会社エヌディシージャパン

この事例のポイント

  • 在庫管理で品番を手入力しており、時間のロスが大きかった。
  • 商品補充発注システムと商品画像一括取り込みシステムを開発して導入した。
  • バーコードスキャン機器は軽量なハンディータイプのため、接客の合間に作業ができ、残業が減った。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社エヌディシージャパン
所在地香川県 高松市
業種織物・衣服・身の回り品小売業
従業員数80人
設立1988年

事業の背景

多くのブランドを取り扱うセレクトショップでは、一品番に対して在庫を多く積めないため、売れ筋商品を店舗間でいかにスムーズに振り替えるかが収益を伸ばすカギになっている。当社は全国13店舗を展開し、卸事業部、小売事業部、インターネット事業部、アウトレット事業部を持つアパレル企業である。洋服の流通はネットショップやアウトレットに広がり多様化し、情報もあふれている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力在庫管理で品番を手入力しており、時間のロスが大きかった。
  • 品質・精度手入力のため入力ミスが多く、作業に手間取っていた。
  • コスト・採算効率の悪さと商品の売れ残りが利益率を下げており、改善が迫られていた。

やったこと

商品補充発注システムと商品画像一括取り込みシステムを開発して導入した。各店舗にハンディーターミナルをそろえ、売れ筋・死に筋商品のバーコードをスキャンして販売管理ソフトに取り込み、本社で一括管理する体制にした。商品検索画面では商品画像を表示できるようにし、間違いや探す手間を省いた。これにより振替作業をスムーズにし、店舗には常に売れ筋商品が並ぶ状態を保つようにした。

その他ハンディーターミナル
ソフト商品補充発注システム
ソフト商品画像一括取り込みシステム

事業の効果

バーコードスキャン機器は軽量なハンディータイプのため、接客の合間に作業ができ、残業が減った。品番違いや入力ミスによる時間のロスも減少した。1店舗あたり作業時間は月約17.4時間、本社の待機時間は60時間の削減に当たるとしている。他店の在庫からもデザインやサイズを探せるようになり、取り寄せ時間が短縮してサービスが向上した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    事例に過去の取組との連続性は書かれておらず、経営戦略上の位置付けも読み取れない。売れ筋補充の改善が利益率低下への対応として述べられるのみ。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    一品番に在庫を多く積めないセレクトショップの特性と、店舗間振替で他店在庫を活用する点が書かれ、強みの活用がうかがえるが、具体的な競争優位の記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    手入力の時間ロスと入力ミス、売れ残りが課題として具体的に挙げられ、バーコード管理と振替で解決する計画が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1店舗あたり作業時間約17.4時間/月、本社待機時間60時間の削減という数値が示されており、付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    13店舗の展開と従業員80名は書かれているが、補助事業を遂行する実施体制や担当者の役割は記載されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    売れ筋商品を常に店舗に並べる狙いと、商品画像表示で探す手間を省く点、他店在庫で顧客の希望に応える点が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    開発・導入の内容は書かれるが、スケジュールや中長期の課題検証、遂行方法の詳細は読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    セレクトショップの在庫管理という分野で、市場の普及度や高付加価値化に関する記述はうかがえない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    地域経済への波及や雇用創出について書かれておらず、香川県高松市の事業者という情報のみで国の積極的な理由はわからない。

  • 費用対効果4

    作業時間約17.4時間/月と待機時間60時間の削減という数値があり、費用対効果を判断する材料が示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    バーコードのハンディーターミナルと画像表示による在庫管理は書かれるが、サプライチェーン全体のイノベーションへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    香川県高松市に本社があることはわかるが、地域の特性を活かして付加価値を生み雇用を牽引する内容は読み取れない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。