ものづくり補助金平成26年度製造業佐賀県

県内初の半生パスタ生産体制を構築! 当社「人力」ブランド強化戦略

株式会社福山

成果生産量(1日あたり) 100食→3,000食

この事例のポイント

  • 乾麺・生麺の需要が減少し、即席麺は大手メーカーに席巻されているため、新たな分野への参入が必要だった。
  • イタリア製の押出式パスタ成形機を導入した。
  • 生産量(1日あたり) 100食→3,000食。乾麺パスタでは味わえないモチモチ感のある半生パスタが製造できるようになり、本場イタリアンパスタのアルデンテに加え、日本…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社福山
所在地佐賀県 鳥栖市
業種食料品製造業
従業員数222人
資本金1,000万円
設立1989年

事業の背景

当社は手延べうどんや新方式のうどんを製造するとともに、飲食店を経営している。生麺・乾麺の需要が減少する中、即席麺やパスタの需要は増加傾向にあり、乾麺は天候により需要が変動し差別化も難しい。パスタは中小製麺業にも活路が見いだせると判断した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑乾麺・生麺の需要が減少し、即席麺は大手メーカーに席巻されているため、新たな分野への参入が必要だった。
  • 生産能力以前から小型の製造設備でパスタの試作に取り組んでいたが、その設備では安定的な製造が困難だった。

やったこと

イタリア製の押出式パスタ成形機を導入した。試作機で使っていた国産のロール式設備に比べ材料に大きな圧力をかけられ、食感が良く麺の長さも揃うため、安定的なパスタ製造が実現すると判断した。試作機では1日約100食だった生産量が、新型設備では規格の整った商品を最大で1日3000食生産できるようになった。当社独自の半生麺の技術と島田掛け麺の技術を加え、他に例のない日本製パスタの製造に挑んだ。

  • 加工機パスタ押出式成形機イタリア製

新しい製品・サービス:県内初の半生パスタ

事業の効果

  • 生産量(1日あたり) 100食→3,000食
  • 1時間あたり180kgの生産が可能となった。

乾麺パスタでは味わえないモチモチ感のある半生パスタが製造できるようになり、本場イタリアンパスタのアルデンテに加え、日本人の好む食感を実現した。1時間あたり180kgの大量生産体制が整い、県内初の半生パスタとして高付加価値商品の販売が可能になった。規格の揃った商品を安定して製造できる土台が築かれた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の製麺事業と手延べうどんの技術を土台に、半生パスタを新事業として位置づけ、ブランド強化戦略と結びつけている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    即席麺は大手が席巻しパスタは中小に活路があると判断、乾麺との差別化の難しさにも触れており、市場と強みの関係がうかがえる。

  • 課題の認識と解決4

    小型設備では安定製造できず、1日100食から最大3000食、1時間180kgへの増産と、高付加価値の半生パスタという課題解決の道筋が具体的。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1日100食から最大3000食、1時間180kgという具体的な生産能力の数値が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    乾麺では味わえないモチモチ感や県内初の半生パスタという特徴、小麦配合など製品価値と販売先(飲食店卸・贈答品)が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は販売拡大が課題とされ、飲食店卸や商業施設での販売、直営店構想などの方向性はあるが、スケジュールは具体的でない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性100%
  • 新しさ・高付加価値5

    県内初の半生パスタで、乾麺パスタとは異なる日本人好みの食感を追求し、高付加価値商品として販売する点が明確に示されている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    製麺工場の減少や外食市場縮小の中で、地域貢献や県内初の生産体制を掲げ、地域への波及が示唆されている。

  • 費用対効果2

    投資額や付加価値増加額の数値は示されておらず、費用対効果はわずかにうかがえる程度。

  • イノベーションへの貢献2

    押出式成形機の導入は示されるが、デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は乏しい。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    需要が増加するパスタ分野への進出という点で成長分野への転換がうかがえるが、構造転換との関係は明示されていない。

  • 地域経済への波及3

    福岡県産小麦を使い、地域の集客施設や県内のパスタ店との取引を目指すなど、地域資源を活かす方向性が読み取れる。

今後の展望

福岡県産小麦とカナダ産デュラム小麦粉を5:5で合わせた生パスタを販売している。飲食店への卸に加え、贈答品としての販売や、駅・空港などの商業施設での販売、パスタ専門店との取引を目指す。将来は直営のパスタ店を開くことも考えている。

事業者の声

良い品をより安く

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。