ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

大型・高精度旋削加工の需要へ対応する為のCNC普通旋盤機導入

株式会社ステップ

成果最大加工径 320mm→510mm

この事例のポイント

  • 取引先から大型の加工相談や見積依頼が増えていたが、既存設備では対応できなかった。
  • CNC普通旋盤TAC-510を導入した。
  • 最大加工径 320mm→510mm。大型製品や高精度加工に対応できるようになり、これまで失注していた案件も自社で受けられるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ステップ
所在地鹿児島県 薩摩川内市
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工,製造環境
従業員数24人
資本金1,000万円
設立1985年

事業の背景

当社はプラスチック加工を行い、創業から36年を迎えている。プラスチックは金属に劣らない優れた性質を持ち、機械部品としても広く使われる。国内だけでなく海外からも受注している。補助事業前は丸物旋盤加工品において大型加工の相談や見積依頼が以前より増加傾向にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力取引先から大型の加工相談や見積依頼が増えていたが、既存設備では対応できなかった。
  • 納期・工程短期間での納品を求められる案件が多くなっていた。
  • 品質・精度要求される精度が高くなり、形状も複雑化していた。
  • 生産能力従来の旋盤で加工できる製品の最大径はφ320mm、最長寸はL800mmで、規格外の製品は外注しても対応できず、取引先の要望に応えられない案件が増えていた。

やったこと

CNC普通旋盤TAC-510を導入した。径510mmの大型旋削加工に対応できるようになった。材質や形状によっては加工精度が10μm単位から1μm単位になり、高精度加工も可能になった。別機で行っていたねじ加工や溝入れ加工などの様々な規格の加工もこの1台に集約でき、精度が飛躍的に向上した。NC旋盤機に頼りがちだった数多くの製品の加工もカバーでき、旋削加工全体の効率が向上した。

加工機CNC普通旋盤TAC-510

事業の効果

  • 最大加工径 320mm→510mm
  • 加工精度 10μm→1μm

大型製品や高精度加工に対応できるようになり、これまで失注していた案件も自社で受けられるようになった。ねじ加工や溝入れ加工などを1台に集約したことで精度が飛躍的に向上し、旋削加工全体の効率も上がった。取引先が大幅に増え、受注が伸びて売上は補助事業終了後も右肩上がりとなり、過去最高を更新した。社員の待遇改善や人材育成にも取り組めるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存の旋盤では最大φ320mm・L800mmが限界で外注も難しかったと記載があり、大型加工対応という方向性は読み取れるが、過去の取組との一貫性までは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    取引先の要望に応えられない案件が増加し、失注していたとあり外部環境への対応は読めるが、市場や競合に対する自社の強み・優位性の分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    最大径φ320mmから径510mmへ、精度10μmから1μm単位へと課題と解決が数値で示され、失注案件を全て受けられるようになったと成果も明記されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加工精度や対応径の数値はあるが、補助事業の目標としての付加価値額や賃上げ目標の数値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    社員の待遇改善や人材育成に取り組めるようになったとあるが、補助事業を遂行する体制や人員配置の具体的な記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    取引先が大幅に増え海外からも受注しているとあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けの整理は具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋2

    工場の増設や機械更新を検討中とあるが、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法までは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    大型・高精度の旋削加工に対応するとあるが、同分野での高付加価値化や高価格化の水準を示す記述は見られない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    取引先の受注増加や国内外からの受注が書かれているが、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    失注していた案件を受けられ売上が過去最高を更新したとあるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    鹿児島県薩摩川内市の事業所とあるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用への言及は見られない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

受注が生産能力を超えているため、機械の更新や工場の増設を検討している。技術面に加え人材育成にも力を入れ、社員全員が経営に携わる体制づくりを検討している。

事業者の声

どこでも誰でも作れる物を作る時代は終わりを迎え、サステナブルな社会の実現に向けて、当社も取り組んでいかなければならない。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。