ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業島根県

作業ライン管理の効率化による生産性の向上と、CS意識の向上による企業力強化

有限会社エヌ・アール・シー

この事例のポイント

  • 作業ラインやスケジュールをホワイトボードに手書きしていたが、顧客の増加で管理しきれない状態になっていた。
  • 作業ラインや代車の稼働状況、従業員のスケジュールを一括して管理できる作業ライン管理システムを、店舗移転とほぼ同時期に導入した。
  • 作業ライン管理システムの導入により、社内の状況を全員が一目で把握できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社エヌ・アール・シー
所在地島根県 松江市
業種その他の小売業
従業員数17人
資本金610万円
設立2000年

事業の背景

有限会社エヌ・アール・シーは2000年に創業し、新車・中古車販売から整備、保険まで顧客のカーライフをトータルにサポートしている松江市の会社である。中古車市場では品揃えの豊富さとアットホームな雰囲気が評判を呼び、業績は順調に伸びてきた。3年前に店舗を移転し、展示できる車両台数や顧客の駐車スペースを拡大した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程作業ラインやスケジュールをホワイトボードに手書きしていたが、顧客の増加で管理しきれない状態になっていた。
  • その他限られたスペースでは詳細な情報を載せられず、従業員同士で社内の状況を共有できなくなっていた。

やったこと

作業ラインや代車の稼働状況、従業員のスケジュールを一括して管理できる作業ライン管理システムを、店舗移転とほぼ同時期に導入した。従業員全員のパソコンにソフトを入れ、車検、修理、納品など稼働中の車の状況、代車の空き具合、スケジュールを一目で把握できるようにした。スマートフォンでも確認できるようにしたため、営業担当が外で接客中でも状況をすぐ確認できるようになった。毎日の朝礼で行っていたスケジュール調整が不要になった。

事業の効果

作業ライン管理システムの導入により、社内の状況を全員が一目で把握できるようになった。朝礼で行っていたスケジュール調整が不要になり、その時間を顧客への細やかな対応やサービス内容の検討に使えるようになった。従業員に余裕が生まれたことで、顧客のニーズにより寄り添えるようになった。その結果、販売車数のほか、整備や保険などのサービス面でも契約数が伸びている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均2.4 / 514観点のうち10観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

伸びしろがあった観点

  • 2
    これまでの取組との一貫性2000年創業以来業績は順調に伸び、店舗移転で30台展示と駐車場拡大を行ったとあるが、管理システム導入が経営戦略上どう位置づけられるかは書かれていない。
経営戦略との整合性2.7
  • これまでの取組との一貫性2

    2000年創業以来業績は順調に伸び、店舗移転で30台展示と駐車場拡大を行ったとあるが、管理システム導入が経営戦略上どう位置づけられるかは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    中古車市場での2万台以上の品揃えとアットホームな社風が評判とあり強みはうかがえるが、市場や競合との比較は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    顧客増加で手書きのホワイトボード管理が限界になったという課題認識が具体的に書かれ、共有システム導入で対応したと読み取れる。

事業の実現可能性2.5
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    社員は創業時3人から現在17人に増え、月2回の全体ミーティングや社外研修の計画が書かれ、体制の一端がうかがえる。

  • 顧客とニーズの裏付け2

    顧客への細やかな対応やサービス内容の向上が書かれるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは明示されていない。

  • 事業化までの道筋3

    社外研修の継続実施や社内勉強会の計画が書かれ、今後の取組の方向性は読み取れるが、スケジュールや検証過程は薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性判断できません
  • 新しさ・高付加価値ー

    公開情報では判断できません。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用ー

    公開情報では判断できません。

  • 費用対効果2

    朝礼時間が30分から有効活用できるようになったと書かれるが、補助金額に対する付加価値増加は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    スマートフォンでも稼働状況を確認できるようにしたとあり、IT活用はうかがえるが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面2.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及2

    松江市の自動車販売業としての地域での事業展開は書かれるが、雇用創出や地域経済への牽引効果は示されていない。

今後の展望

今後は社外研修に常にスタッフが交代で参加できる流れを作り、車関係の知識や接客、ビジネスマナーを学んでスキルアップを図る。月2回の全体ミーティングでも、社内外の講師による勉強会を行っている。

事業者の声

30分の朝礼時間が非常に有効に使えるようになりました

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。