ものづくり補助金平成27年度製造業島根県

一品種の米粉を使用した菓子製造ラインの効率化と国内外の販路拡大

有限会社布野製菓

この事例のポイント

  • 好調な売れ行きがあるが、人手不足のため生産量を一層拡大できない。
  • 島根県産の銘柄米「きぬむすめ」の米粉100%を使ったかしわ餅を、県内で初めて製造することにした。
  • 島根県産きぬむすめを100%使った和菓子は他社になく、県内各地の従来からの取引先スーパーに卸したところ評判が上った。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社布野製菓
所在地島根県 出雲市
業種食料品製造業
従業員数23人
資本金500万円
設立1975年

事業の背景

有限会社布野製菓は1953年に出雲地方で創業し、大福餅やどら焼きなど年間50種以上の和菓子を製造している。原材料は国内産にこだわり、どら焼きやあんころ餅などが主力商品で、あんころ餅は特に関東地方にファンが多い。新工場移転後は県外出荷も積極的に行い、全国のスーパーや海外の店舗でも販売されている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力好調な売れ行きがあるが、人手不足のため生産量を一層拡大できない。
  • 人手・技能きぬむすめかしわ餅は、餅に仕上げるまでは機械で製作できるが、かしわ葉を付けることとパック詰めは手作業で手間がかかる。

やったこと

島根県産の銘柄米「きぬむすめ」の米粉100%を使ったかしわ餅を、県内で初めて製造することにした。松江市内の製粉会社に協力を得て米粉を納入してもらい、ほかの米粉が混じらないよう専用の蒸練機やミキサーなどを導入した。機械で餅に仕上げるまでの工程を3種類の機械で製作できる体制を整え、島根県から使用許可を受けた県産きぬむすめ統一デザインのパッケージで売り出した。

  • 加工機蒸練機ミキサー包錠機 火星人 CN020半袋型線機 NBK 1

新しい製品・サービス:島根県産きぬむすめの米粉100%で作るかしわ餅

事業の効果

島根県産きぬむすめを100%使った和菓子は他社になく、県内各地の従来からの取引先スーパーに卸したところ評判が上った。一時は東京・千代田区の日比谷しまね館にも商品が並ぶほど注目を集めた。定番商品の受注も順調に推移している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで、採択された計画の標準を3として見ています。公開情報では判断できない観点は点数を出さず、平均にも入れていません

観点の平均3.0 / 514観点のうち10観点で評価

出典:公募要領 p.44(審査項目)

この事例が強かった観点

  • 4
    課題の認識と解決人手不足で生産量を拡大できないという課題が明示され、かしわ葉付けや包装が手作業である点も具体的に述べられている。
  • 4
    顧客とニーズの裏付けきぬむすめ100%で作るしっとりもっちもちの味わいや、県産品統一パッケージという特徴が具体的に示され、ターゲットは若者世代と読み取れる。

伸びしろがあった観点

  • 2
    事業を進める体制従業員23名の規模と人手不足が示されるのみで、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は見当たらない。
経営戦略との整合性3.3
  • これまでの取組との一貫性3

    1953年創業以来の原材料と手間へのこだわりや、年間50種以上の和菓子製造が述べられており、事業の一貫性はうかがえるが経営戦略としての位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県産きぬむすめ100%の和菓子が他社になく、東京の日比谷しまね館にも並んだと書かれており競争優位はうかがえるが、市場分析や経営資源の強み弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    人手不足で生産量を拡大できないという課題が明示され、かしわ葉付けや包装が手作業である点も具体的に述べられている。

事業の実現可能性3.0
  • 付加価値・賃上げの目標ー

    公開情報では判断できません。

  • 事業を進める体制2

    従業員23名の規模と人手不足が示されるのみで、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の具体的記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    きぬむすめ100%で作るしっとりもっちもちの味わいや、県産品統一パッケージという特徴が具体的に示され、ターゲットは若者世代と読み取れる。

  • 事業化までの道筋3

    今後は洋菓子とのコラボで若者需要を狙う方針と新商品開発の思案が書かれるが、スケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性3.0
  • 新しさ・高付加価値3

    きぬむすめ100%の和菓子は他社にないと書かれ、同分野で差別化された高付加価値化がうかがえるが、価格や数値の裏付けはない。

公的補助の必要性2.0
  • 波及効果・雇用2

    地元米の消費拡大と知名度向上に貢献するという狙いがわずかにうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果ー

    公開情報では判断できません。

  • イノベーションへの貢献ー

    公開情報では判断できません。

政策面3.0
  • 成長分野への進出ー

    公開情報では判断できません。

  • 地域経済への波及3

    島根県産きぬむすめを使った地域食材活用で地元米の消費拡大を図る点は地域特性の活用と読めるが、雇用創出や成長の数値は示されない。

今後の展望

定番商品の受注が順調なため、当面は生産を現状維持しつつ新たな商品開発を進める予定である。今後は洋菓子とのコラボなどで若者世代の需要を取り込むことも狙っている。

業種と困りごとが近い成果事例

大阪府製造業平成25年度

MRI用超電導マグネット監視装置の生産体制強化

制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。

効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。