ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業徳島県

山田錦の産地が提供する「阿波ノ北方米」 ブランド力向上事業

株式会社三木肥料

この事例のポイント

  • コメの等級を下げる異物混入や被害粒、着色粒を除去する必要があり、被害粒の除去が付加価値向上に不可欠だった。
  • コメ作りの最終段階である選別工程で、フルカラーCCDカメラを搭載した色彩選別機を導入し、自社オリジナルブランド米の等級格上げに取り組んだ。
  • 色彩選別機により被害米や異物を的確に除去でき、1等米の比率が格段に向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社三木肥料
所在地徳島県 徳島県阿波市
業種飲食料品小売業
従業員数4人
資本金1,000万円
設立1960年

事業の背景

会社は米作りを行い、「阿波ノ北方米」ブランドで米を販売している。企業努力により食味値を上げ、形状や心白率も申し分ないコメを収穫できるレベルに達していた。一方で、今後の付加価値向上には被害粒の除去が欠かせず、近年伸びているインターネット通販にも注目していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度コメの等級を下げる異物混入や被害粒、着色粒を除去する必要があり、被害粒の除去が付加価値向上に不可欠だった。
  • 販路・情報発信「阿波ノ北方米」のブランド力を高めるため、販促戦略の構築とパッケージデザインの立案が必要だった。

やったこと

コメ作りの最終段階である選別工程で、フルカラーCCDカメラを搭載した色彩選別機を導入し、自社オリジナルブランド米の等級格上げに取り組んだ。導入した選別機の性能確認テストとして異物・被害米の除去テストを実施し、的確に除去できることを確認した。販売戦略については専門家の指導を受け、ブランド米としての基本コンセプトを確立した。超高級路線ではなく確かな品質の米を手軽な値段で全国に届けるという方向性を打ち出し、共感や親しみのもてるブランドとしての市場での位置づけを定めた。

検査測定フルカラーCCDカメラ付き色彩選別機

事業の効果

色彩選別機により被害米や異物を的確に除去でき、1等米の比率が格段に向上した。テストの結果、コシヒカリで現在2等米として出荷しているもののうち約半数が1等米に昇格する見込みであり、山田錦では約8割が1等米に昇格する見込みとなった。専門家の指導により基本コンセプトが確立し、ブランドとしての方向性を打ち出すことができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去の米作りの改善と「阿波ノ北方米」ブランド化の流れは読めるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    食味値や心白率など自社の強みと、ネット販売の伸びへの注目はうかがえるが、競争優位の根拠は十分に示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    被害粒の除去が必要という課題を明示し、色彩選別機で等級向上につなげる解決策が示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    「コシヒカリ」の約半数、「山田錦」の約8割が1等米に昇格できる見込みと数字で目標が示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員4人で事業を行うことは読めるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    「確かな品質のおコメを手軽な値段で全国に届けたい」というターゲットと基本コンセプトが整理されている。

  • 事業化までの道筋3

    性能確認テスト実施、今後の販促展開計画はあるが、スケジュールや解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    同じ米の分野で等級を上げ、ブランド米として高付加価値化を図る取組であることが読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の農産物「阿波ノ北方米」のブランド化にふれるが、波及効果や雇用創出の記述は乏しい。

  • 費用対効果3

    1等米比率の向上や等級格上げによる効果はうかがえるが、投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    色彩選別機の導入は示されるが、先端デジタル技術の活用や新ビジネスモデルの記述は限定的である。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    山田錦の産地である徳島県阿波市の地域特性を活かし、地域ブランド米の付加価値向上を図っている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

「阿波ノ北方米」を本格的にインターネット通販で販売し、美味しさや安全性、希少性を求める消費者に向けて販促展開を行う計画である。

業種と困りごとが近い成果事例

東京都卸売業、小売業平成25年度

スライド式ホルダーを採用した床排水トラップの開発

製品形状を円形から正方形に変更し、一軸方向へのスライドで着脱できるスライド構造の床排水トラップ「スライドロック」を開発した。

効果:洗濯機の排水ホース内に残ってしまう排水量を大幅に少なくすることができた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。