ものづくり補助金平成27年度卸売業、小売業香川県

花市場3社が連携するシステムの導入及びウェブによる販売増強事業

株式会社高松花市場

成果売上目標 30,000千円→65,000千円

この事例のポイント

  • 花き業界は1998年頃をピークに衰退してきた。
  • 香川県、岡山県、広島県の3社が連携し、花きごとに品目・品種・品名などの各種コードの統一を図った。
  • 売上目標 30,000千円→65,000千円。3市場の連携により、共同集荷と品揃えの充実、Web販売の強化が進んだ。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社高松花市場
所在地香川県 高松市
業種その他の卸売業
従業員数31人
設立1982年

事業の背景

花き業界は1998年頃をピークに衰退してきた。生産も同様に、作付面積及び産出量ともに減少傾向にあった。産直、量販店などの直取引も盛んとなり、市場経由の取引が減少した。この状況を打破するため近県との共同出荷に取り組むこととした。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑花き業界は1998年頃をピークに衰退してきた。
  • 生産能力花きの作付面積及び産出量ともに減少傾向にあった。
  • 販路・情報発信産直や量販店などの直取引が盛んとなり、市場経由の取引が減少していた。

やったこと

香川県、岡山県、広島県の3社が連携し、花きごとに品目・品種・品名などの各種コードの統一を図った。効率化のため本事業でインターネット販売システムを導入した。量販店運送便登録、配送データ作成、配送帳票作成など、導入したシステムにより従来手作業であった配送に関する帳票の作成を自動化した。せり取引も自動化し、情報が自動的に読み取られ次の販売引当作業に進めるなど、販売及び清算システム全体の販売管理を徹底できる環境とした。ネット販売情報が3社同時に更新されるため、荷受人の取り込みができ売上増加につながると見込んでいる。

ソフトネット販売システム
ソフト3社連携システム(販売・清算システム)

事業の効果

  • 売上目標 30,000千円→65,000千円

3市場の連携により、共同集荷と品揃えの充実、Web販売の強化が進んだ。コード統一により入荷情報が明確になり、人的ミスが減るとともに人件費も削減された。稼働人員を営業部門に回し全体の業績向上を目指せるようになった。3市場の合計販売額は年商80億円規模となり、全国122市場124社中ベスト15社以内の仮想市場となった。今後は雇用促進と従業員の賃上げにつなげ、地元の発展に貢献していく見込みである。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    花き市場として1982年設立の歴史があり、共同出荷やネット販売への取組は示されるが、市場衰退を踏まえた経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    関東・関西の大手市場で購入していた買参人を地元に引き戻す武器になると述べ、地元市場の強みを活かした競争優位性が具体的に読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    花き市場の取引減少という課題に対し、3社連携とネット販売で商圏拡大を図る具体的な計画が示されている。

事業の実現可能性64%
  • 付加価値・賃上げの目標5

    売上目標が1年目30,000千円から5年目65,000千円と数字で示され、年商80億円規模の3市場合計も記載されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員31名の企業であることと、3社連携の運営を担う体制が示唆されるが、事業遂行体制の具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    特色ある魅力的な商材の増加や多様化する消費者ニーズへの対応など、顧客ターゲットと選ばれる理由が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋4

    1年目から5年目までの計画、2年目3月のネット販売開始、5年目の広島県東部への展開など、スケジュールが明示されている。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    花きのセリ取引やネット販売は一般的な分野であり、高付加価値化や高価格化に関する記述はわずかにうかがえる程度。

公的補助の必要性67%
  • 波及効果・雇用3

    花き業界の衰退や生産減少の中で地元の発展と雇用促進に貢献する旨は読み取れるが、波及効果の数量的根拠は薄い。

  • 費用対効果3

    人件費の削減と稼働人員の営業部門への振り向けは示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献4

    3社の共同集荷とネット販売による流通ネットワーク構築で、地域の産地連携というイノベーションが具体的に示されている。

政策面70%
  • 成長分野への進出2

    花きのネット販売やデジタル化による流通変革はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見当たらない。

  • 地域経済への波及5

    中四国の花き産地を3市場で連携させ、地元の買参人や産地の花きを活かして地域の経済成長と雇用促進を牽引する内容が具体的に示されている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

将来的には近隣市場を含めたマーケットを構築し、商圏をさらに拡大していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。